古典力 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 616
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313892

感想・レビュー・書評

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  • 古典を身に付けることの良いところと、実際の古典の紹介の本。
    不覚にも「引用なくして読書無し。頻用力なくして古典力なし」の文に痺れてしまいました。
    紹介されている本を見る限り、あまりちゃんと古典を読んでこなかったなーと反省。これでも中学高校時代は岩波文庫や新潮文庫の名著と言われるものを色々買って読んでいたつもりだったけど、私のレベルはまだまだだったんだなーと自覚。

  • 斎藤孝先生の本は、いつも背中を押してくれる本が多い。

    インターネットをはじめとする情報環境の激変は、世界中の知、情報にアクセスすることを容易にした。だが、膨大な情報の海に飲み込まれて、自分の立ち居地が分からなくなっていることが、実は多いのではないか。トラフィック量が膨大となった流れの中にいることで満足して、考えなくなっていることに原因がある。要は、「足場」が必要なのだ。「心の重心」を保つことが大切なのだ。長い時間に晒されてきた古典は、それを助けてくれる。だから、「マイ古典」を作りなさいと斎藤先生は言う。

    『カラマーゾフの兄弟』、『千夜一夜物語』、『嵐が丘』、『生物から見た世界』、『オイディプス王』、『君主論』など、50編の古典が紹介されている。いやいや、それではおさまらなくて、おまけの50冊も(笑)。どうも、紹介したい本はたくさんあるようだ。だから合計100冊。

    ボクは『カラマーゾフの兄弟』の解説の最後に共感する。「人生の意味より、人生そのものを愛せ!」

  • 読むことが億劫になる古典

    有名な古典の解説をしていくれています。ドストエフスキー、デカルト、ゲーテ、ルソーの作品などなど。理系出身ではなかなか読もうとしない作品ばかりですが、その本の世界観や、どう心構えで読んだらいいのかなどが分かります。その情報を得られただけでも、一段と読みやすくなると思います。

    まずは、デカルトの「方法序説」、マキアヴェッリの「君主論」(これは再読ですが)からいってみようと思います。

    これから古典作品を読みたいと思っている人は、一読する価値があります。

    『多様な価値観を理解し需要するには知性が求められる。数々の古典を自分のものとしていくことで、この知性が鍛えられる。自分の好き嫌いや快不快だけで判断せず、背景や事情を考え合わせ、相手の考えの本質をきちんと理解する。この不可民のある思考力が知性だ』(本文引用)

    自分の知性の限界を感じてるから、古典を読もうと思っているのだと再認識しました。

  • 古典の魅力を存分に説明してます。
    気軽に触れることから始めるのが良いです。

  • 【2回目読了】
    自分の人生に引用しようという心構えをもって古典を読め。

  • カラマーゾフの兄弟を読むことにした

  • 読了。

  • 齋藤先生の「岩波三部作」に続いて出た一冊。古典で人生を支えるワザが前半で、後半は先生オススメの100冊紹介。三部作では全編通して齋藤先生のジーニアスっぷりが満載だったので、ちょっと残念。ただし、100冊を語る先生の筆は乗りに乗っていて、それはそれで、読んでて楽しい。

  • 【読書その80】古典を読む際のブックガイド。百年の孤独などさらに色々読みたい本が増える。

  • 古典の重要さと古典の読み方、そしてお薦めの古典本を教えてくれる盛りだくさんの本。
    古典を読むための十カ条のところは、特にこれといって変わったことは述べていないのだが、これだけまとまっていると古典をどんどん読みたくなってくる。
    その十カ条とは、一通りの知識を事前に得る、引用力を磨く、さかのぼり読み、パラパラ断片読み、我田引水読み、つかり読み、クライマックス読み、演劇的音読、バランス読み、マイ古典の森をつくる、の10個。
    特に引用力のところでは、「感想文を書くには引用したい文を3つ見つける」とある。その3つに共通するようなキーワードを見つけ出すと筋の通った感想文になるらしい。

    三色ボールペン読みを推奨されているため、本にはどしどし書き込みして自分のものにしようという考え。
    斎藤先生の著を読むと自分もそうしようと思うのだがいざとなると直接書き込みはなかなかできないところ。

    後半お薦めの古典本を紹介してくれているのだが、アマゾンで事前に「この箇所の日本語が意味わからない」と書かれているのを見てしまったため、そういう先入観を持って読んでしまった。
    確かに前半とはなんだかちょっとカラーも違って、確かにわかりにくい箇所も多い。それは本の内容の紹介ではなくて著者の感想が書かれているからであろう。
    紹介されている本に興味があればわかりにくいとは感じないが、それ以外のものは確かに読んでも後に全く残らない。
    それに掲載されている順番も一応テーマごとになっているようだが、年代も系統もばらばら。

    その中でも読んでみたくなったものは、ロマンティック・サスペンス・ホラー・コメディと紹介されている『嵐が丘』、ダニにはダニの世界がある『生物から見た世界』、真の花は老いても残ると説く世阿弥の『風姿花伝』、粋について述べた『「いき」の構造』、ハイデガーの『存在と時間』(こちらは木田元のガイドを読んでからがよい)。

著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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