古典力 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 616
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004313892

作品紹介・あらすじ

齋藤流「古典のすすめ」。ヤマ場を臨場感たっぷりに感じる「クライマックス読み」、映画やドラマなどから源流を辿る「さかのぼり読み」、読破にこだわらない「パラパラ断片読み」など、これまでにない、古典への近道を伝授。『論語』『罪と罰』から『夜と霧』『百年の孤独』まで、齋藤版古典五〇選(さらにおまけの五〇選つき)も詳しく紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 齋藤先生流・古典のススメ。

    ご自身の提唱する学習法に音読を取り入れているからなのか、文章も簡潔・明快・リズミカル。

    そして情報量が凄い。読むだけで賢くなれそう。

    知るって、楽しい。
    学ぶって、面白い。

    わかりやすく楽しい語り口が、お勉強へのモチベーションを上げてくれる。

    それにしても、『カラマーゾフの兄弟』って、そんなに凄い作品なのか。齋藤先生いわく「これぞ最高峰の総合小説。これを読まずして文学を、いや人間を語るなかれ。」。
    ロシア文学って、とにかく長くて、暗くて、難しいイメージなので(超偏見)生きてるうちにトライしたいとは思っているんだけど…。

    日本の古典では、福沢諭吉の自伝が面白そうだった。人柄が感じられるカラッとして爽やかな文章らしい。なんでも手塚治虫のご先祖と関わりがあったとか。へぇへぇへぇ(トリビア)(←古い)

    • アセロラさん
      andesapresriam12さん、こんばんは♪

      やはり文化交流の場に政治的な話題はタブーでしたか(^^;

      サンクトペテルブルクは都会...
      andesapresriam12さん、こんばんは♪

      やはり文化交流の場に政治的な話題はタブーでしたか(^^;

      サンクトペテルブルクは都会のはずなので、北方領土はせいぜい東のイナカとしか思われていないのかもしれないですね…う〜む、やはり無関心がこの件の前進を阻んでいるのでしょうか。
      (そういう自分もそれほど知識は無いですが)

      『カラマーゾフ』、andesapresriam12さんとお話していたら、なんだか読まないといけない気分になってきました(爆)

      …いつか、読みます!(宣言しちゃった…(^^;)
      2013/07/31
    • andesapresriam12さん
      アセロラさんへ

      ではお互いにいずれ「カラマーゾフ」を読みましょう!

      それで途中で挫折しても責めないようにしましょう(^^;)
      アセロラさんへ

      ではお互いにいずれ「カラマーゾフ」を読みましょう!

      それで途中で挫折しても責めないようにしましょう(^^;)
      2013/08/01
    • アセロラさん
      andesapresriam12さん、こんばんは(^O^)/

      ぜひ!読みましょう、いつか!(笑)

      >途中で挫折しても責めないように

      そ...
      andesapresriam12さん、こんばんは(^O^)/

      ぜひ!読みましょう、いつか!(笑)

      >途中で挫折しても責めないように

      それ、大事ですね(^^;
      むしろ、強敵に挑戦した勇気を称えましょう♪お互いに^^
      2013/08/02
  • もっと古典が読みたい。もっと本を読む時間がほしい。引用力を身につけたい。もっと本屋に行きたい。もっと本を置く場所が欲しい。50選の中で読んだことのある本。「カラマーゾフの兄弟」「変身」「武士道」「夜と霧」。持っているが読み切っていない本。「種の起源」「聖書」「古事記」「ギリシア・ローマ神話」「悲しき熱帯」「死に至る病」。買ってでも読みたい本。「百年の孤独」「ファウスト」「罪と罰」「赤と黒」「監獄の誕生」「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。いま、買ったのにあるいは図書館のリサイクル市でもらってきたのに読んでいない本をベッド横の本棚に並べている。50冊以上にもなる。どんどん読み進めたいけれど、読むのが遅い。さらに、新刊を月に2、3冊は買ってしまう。そちらに先に手が出てしまう。結局いつまでたっても、ベッドサイドの本棚は空にならない。私にとっての古典は何だろうか、と思って本棚を探してみた。そうしたら、「プロテスタンティズムの・・・」があった。危うく、もう1冊買うところだった。さらに、「武士道」も持っていた。結局読んだのは新訳。そしてマイ古典ベストはたぶん梅棹忠夫著「文明の生態史観」だろうか。それとも、朝永振一郎著「物理学とは何だろうか」。はたまた、ハイゼンベルグ著「部分と全体」。いや安部公房?夏目漱石?

  • 古典を身に付けることの良いところと、実際の古典の紹介の本。
    不覚にも「引用なくして読書無し。頻用力なくして古典力なし」の文に痺れてしまいました。
    紹介されている本を見る限り、あまりちゃんと古典を読んでこなかったなーと反省。これでも中学高校時代は岩波文庫や新潮文庫の名著と言われるものを色々買って読んでいたつもりだったけど、私のレベルはまだまだだったんだなーと自覚。

  • 前半では、著者のこれまでの本に書かれているようなことが書かれているので、真新しさは感じない。
    後半のタイトルは聞いたことがあるけれども読んだことはない、そんな本を一気に紹介してくれる部分は圧巻で、ここだけでも読む価値アリ!著者の好みもあるのだろうが、それにしても範囲が多岐にわたっていて面白い。古文ではなく、古典なので、世界中の名作が紹介されているのが良い。
    個人的には、枕草子の紹介文がウケた。

  • 古典力=名著を日々の生活や思考に活かす力。と定義して、
    ①何故古典力が必要なのか
    ②古典を読み解くにはどうすれば良いのか
    ③具体的にどんな古典を読めば良いのか(概説付き)
    を論じた本。
    多様な価値観を理解し受容するには、古典の読書を通じて知性・思考力を磨くべきだという見解に、改めて古典作品を読み進めようとするモチベーションが高まったと同時に、その必要性を再認識した。
    古典の要点や歴史的意義を簡潔に纏めた解説書てしても使えるので、それだけでも読む価値はあるかと。
    大学入学時に読んでおきたかったと思える一冊になった。

  • 「古典力」は「教養がある」と比例関係にあると思う。
    そういう意味でも、たくさん読みたいのだがなかなか続かない。挫折しそうになると、この斎藤先生の一言一言を読み返し、「読み切ってやるぞ!」という意気込みをまた復活させるのである。ありがたい本だ。

  • 古典を読むと意気込んで買ってはみるものの、ついに挫折してしまう。こういったことを幾度となく経験した。

    本書は古典を読み、「マイ古典」とすることで日々の生活や思考に活かしていくことができるとする。

    古典を読むための十カ条として、
    ①一通り知識を事前に得る。
    ②引用力を磨く。
    ③さかのぼり読み-古典の影響を読み取る。
    ④パラパラ断片読み-全部を読もうとしない。
    ⑤我田引水読み-自分の経験に引きつける。
    ⑥つかり読み-作品世界にどっぷりつかる。
    ⑦クライマックス読み。
    ⑧演劇的音読。
    ⑨バランス読み。
    ⑩マイ古典の森をつくる。
    が示されている。

    今後は十カ条を活用して、古典に親しんでいこうと思う。本書は古典アレルギーを取り除いてくれる一冊だろう。

  • 齋藤孝さんは明治大学文学部教授。この本では「古典力」を身につけることがなぜ必要かを説き、”齋藤流マイ古典50選”を紹介しています。
    [塩見図書館長]

  • 斎藤流の古典ガイド。「クライマックス読み」、「さかのぼり読み」、「我田引水読み」等の具体的な方法を十条に分けアドバイスしている。この部分では、自分でも出来るかなと希望を持つが、次の具体的な古典50選(おまけのプラス50選も)のガイド部分になると暗い気持ちになってくる。カラマゾフ、源氏、千夜一夜等の超難物が並ぶのを見るとやはりねと段々気持ちが萎えてくる。結局、古典制覇への意欲は、読む前とあまり変わらないというのが正直な読後感である。

  • 斎藤孝先生の本は、いつも背中を押してくれる本が多い。

    インターネットをはじめとする情報環境の激変は、世界中の知、情報にアクセスすることを容易にした。だが、膨大な情報の海に飲み込まれて、自分の立ち居地が分からなくなっていることが、実は多いのではないか。トラフィック量が膨大となった流れの中にいることで満足して、考えなくなっていることに原因がある。要は、「足場」が必要なのだ。「心の重心」を保つことが大切なのだ。長い時間に晒されてきた古典は、それを助けてくれる。だから、「マイ古典」を作りなさいと斎藤先生は言う。

    『カラマーゾフの兄弟』、『千夜一夜物語』、『嵐が丘』、『生物から見た世界』、『オイディプス王』、『君主論』など、50編の古典が紹介されている。いやいや、それではおさまらなくて、おまけの50冊も(笑)。どうも、紹介したい本はたくさんあるようだ。だから合計100冊。

    ボクは『カラマーゾフの兄弟』の解説の最後に共感する。「人生の意味より、人生そのものを愛せ!」

  • 読むことが億劫になる古典

    有名な古典の解説をしていくれています。ドストエフスキー、デカルト、ゲーテ、ルソーの作品などなど。理系出身ではなかなか読もうとしない作品ばかりですが、その本の世界観や、どう心構えで読んだらいいのかなどが分かります。その情報を得られただけでも、一段と読みやすくなると思います。

    まずは、デカルトの「方法序説」、マキアヴェッリの「君主論」(これは再読ですが)からいってみようと思います。

    これから古典作品を読みたいと思っている人は、一読する価値があります。

    『多様な価値観を理解し需要するには知性が求められる。数々の古典を自分のものとしていくことで、この知性が鍛えられる。自分の好き嫌いや快不快だけで判断せず、背景や事情を考え合わせ、相手の考えの本質をきちんと理解する。この不可民のある思考力が知性だ』(本文引用)

    自分の知性の限界を感じてるから、古典を読もうと思っているのだと再認識しました。

  • 目から鱗でした。

    先に粗筋や訳に目を通してから本を読んだほうがより内容が頭に入る、とか。最初から通して読まなくてもクライマックスのとこだけ読んでもOKとか。そんな読み方は邪道だと思い込んでたので。
    あと読書感想文では、自分が惹かれた箇所を3カ所選びそれについて書けばいい、というのも。
    学生時代、読書感想文を書くのが大の苦手だった私としては「早くその方法を知りたかった!」と思いました。

    作者のオススメ50冊の中ではフランクリンの夜と霧が一番読んでみたい本です。

  • 本や巡りが好きな私。

    新刊書を初め、たくさんの本に囲まれて、おもしろいと感じる本がたくさんある中で、はたしてこれだけの書の中で今後数十年と読み継がれる本はどれだけあるんだろう。

    そう感じ、これまで読み継がれている書にはどんな力があるのだろう、と考えたことからこの書を読もうと思いました。

    「古典」と呼ばれる書の持つ力、それを読む意味について語られた本。

    古典について、著者自身の持論、渋沢栄一など先人が実感した古典の意義、著者自身が薦める古典の概要、という3章構成。

    第3章の「マイ古典にしたい名著50選」はとても親切。

    この書を読んで古典に触れる意欲が高まったのなら、教養力大幅アップ間違いなし。

  • 新刊だからなかなか地元図書館で手に入らないだろうなと思ってたら大学図書館の新刊コーナーにあったので速攻で借りた。「うちの大学もなかなかやるじゃん←」とか思ってしまったり。

    齋藤孝って聞いたことあるなと思ったら『声に出して読みたい日本語』の人か。なるほど納得。本書でも音読を推奨する文を多く見かける。
    『古典力』というタイトルに惹かれて借りたわけだが、他の著作を見ると『教育力』とか『読書力』とか今はやりの「〇〇力」とかにのっかてるのかしらね。

    久しぶりに新書というジャンルを読んだわけけど、齋藤さんの文章固いなという印象を受けた。
    内容は個人的に言うと特に新しいことは書いていないかも。
    古典紹介の文はうまいと思う。2ページに簡潔にまとめられているから。
    でもある登場人物を知らないからと言って「古典の素養というより常識にかける」とか「ゆく川の流れは絶えずして」の後が言えない人は人生の階段を踏み外した可能性大。
    とか言われてちょっとカチンときた(笑)
    まあこの2文だけであとは問題ないんやけど。
    「自分のものさしで測らないでよね」と言いたいところだけどそもそも新書自体が「自分のものさし」で測ったものなんやろうか。あまり読んだことないからわからないけど。

    古典の紹介はわりとさらさら読めます。私が普段触れることのない外国文学が多かったのがとても助かった。そしてすごいのは本書に載せた「古典」と呼べるものは齋藤さんが全部読んだんだろうなというところ。これは素直に驚く。その洞察力とか。特に『枕草子』の紹介分が好きだな。

    あとゲーテさんいいこと言いよる(笑)
    齋藤さんのおかげでゲーテとの距離感が近づいた気がする。

    いろいろなことは言ってるけど最終的には自分のペースで古典に触れていこうと思った。ちゃっかり読みたいものはメモりました。

  • 精神の核といえるものを自分の身のうちに形成するためには、出会いが必要

    この出会いがなければ、今の自分はない
    といえる出会いは、現実の生活においては実感しやすい
    しかし、この質の出会いを本との関係で持つには、読む側の構えが求められる
    古今東西の名著とされる本は、精神の核を形成してくれる力、生命力がある

    その生命力は、堅い殻におおわれた種子のようなもの
    殻を破り、種子を土壌で育てる必要がある
    その作業は骨が折れるようだが、人生という長さで見るとコストパフォーマンスは、むしろいい

    古典を読むための十カ条
    第一条
    一通りの知識を事前に得る
    第二条
    引用力を磨く
    感想文のグレードアップ
    第三条
    さかのぼり読みー古典の影響を読み取る
    古典力を身につければ、自然に自己肯定感が増してくる

    p75
    洞察力。この力に私たちは、もっと積極的な価値を見出していい。洞察力のある人間が増えることで、優れたものが評価され、文化の市場も豊かになり、文化の質は向上する。観る者たちの審美眼が文化を育てるのだ。古典を通じて審美眼を養うことは、私たちの使命である。

  • 古典の魅力を存分に説明してます。
    気軽に触れることから始めるのが良いです。

  • 古典の作品を読むというのはハードルが高かったが、自力で初めから全て読むのではなく、あらすじを知っておいてから読むというのも、1つの読み方であると気づいた。
    後半は、作品の紹介があり、色んな古典作品を読んでみたいというモチベーションになった。

  • 古典の魅力、古典の読み方を解説し、おすすめ古典50選、さらにおまけの50選をガイド付きで紹介してます。

    文学・小説の古典も読みたくなりました。

  • 本書で述べている「古典」には、紀元前の中国やギリシアの古典から、時を経て18世紀、19世紀の名著、一部は第二次世界大戦後の著作も含まれます。ほとんどが100年、1000年の時に揉まれて現代に継承されている書物です。情報の移り変わりの速い現代だからこそ、齋藤氏は古典を読む必要性を説きます。その箇所を引用します。

    http://naokis.doorblog.jp/archives/classic_books.html【書評】『古典力』齋藤孝のマイ古典50選 : なおきのブログ


    <目次>
    はじめに
    第一章 古典力を身につける 今、なぜ古典力が必要なのか
     古典を読むための十カ条
    第二章 生きた古典力 四人の先人のワザ
     実践を支える古典力 渋沢栄一の論語の活かし方
     孔子に学ぶ古典力 古典がつなぐ仲間意識
     ゲーテに学ぶ古典力 偉大なものを体験する
     古典を固定観念から解き放つ 小林秀雄に学ぶ古文の読み
    第三章 マイ古典にしたい名著五〇選
     作品世界にどっぷり浸かる
     たった一冊の本が、時代を、社会を変えた
     古代の世界は骨太!
     書き手の感性や人となりを味わう
     人間のおろかさ弱さを見つめる
     社会の中の人間
     生きる覚悟、生の美学
     おまけのプラス五〇選
    あとがき
    本書で取り上げられた作品ならびに索引

    2017.12.11 図書館で見つける。
    2017.12.25 朝活読書サロンで紹介する。
    2017.12.25 読書開始
    2017.12.31 読了
    2018.01.06 ええやん朝活で紹介する。

  • 【2回目読了】
    自分の人生に引用しようという心構えをもって古典を読め。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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