- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004313984
作品紹介・あらすじ
なぜ日本政治は混迷しているのか。一九九四年の小選挙区制の導入から、マニフェスト選挙の開始、2009年の政権交代を経て、現在にいたる政党政治の構造的変化を、「競争デモクラシー」という概念を鍵に解き明かす。長年積み重ねられてきた政治改革の問題点を検討し、岐路に立つ日本の政治のこれからを考える。
感想・レビュー・書評
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20代前半の若者としては、自分の生まれてなかった頃から小学生くらいまでの政治状況が、割と左でもなく右でもなく忠実に書かれていると思う。
今の政治がどのように形作られてきたかが丁寧に書かれていた。
初学者にしては分からない単語とかもあったからある程度(高校生政治・経済レベル)は知ってから読むべき
特に、民主党政権の生まれから崩壊までは面白かった。まあまとまりのなさがわかった。
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岩波新書から、直球ストレートの本。今日の政党政治の混迷はなぜ起きてしまったのだろうか?
2012.12.22 新書チェックで見つける。 -
【由来】
・アテネの最終日で
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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競争デモクラシーとは何か◆小選挙区制導入への道◆マニフェスト選挙の始まり◆政党政治の構造的変容◆市場競争型デモクラシーの隘路◆岐路に立つ日本の政党政治
著者:中北浩爾(1968-、三重県、政治学) -
配置場所:2F新書書架
岩波新書 ; 新赤版1398
資料ID:C0034257 -
1994年の小選挙区導入からの、政党政治の構造変化を二大政党間の競争デモクラシーを切り口に読み解くもの。
民意を反映させるためのシステムはどうあるべきなのか? 選挙システムから議院内閣制にまで考察を深めている。
個人的には普通選挙制度にも踏み込んで欲しかったなぁ。 -
小選挙区制、マニフェストが、国民の政治参加を投票行為に閉じ込めてしまっている現状を嘆く。比例代表の割合を増やし、国民の政治参加を活性化することを提案。
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マニフェスト導入、二大政党制の有り様を現代史を一次資料と研究成果をまとめた新書。提言が比例代表の増加&参加デモクラシーであり、違和感はあるがこの分野では野党を入れて分析した唯一の本。貴重です
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重要なのは、1990年代から2000年代にかけて参加に代わり競争を重視する考え方が支配的になった結果、経済以外の公的な領域においても市民モデルを導入する改革が行われた。
小沢は自民党幹事長として冷静んの湾岸戦争に直面していたから、権力の政治的リーダーシップの欠如に危機感を持っていたから、小選挙区制を導入した。権力をめぐっての競争を活性化させることが重要だと思っていた。
橋下は、小泉みたいなスーパーマンじゃないと政権運営はできない。大統領制は天皇制に反するので憲法を改正して首相公選制を目指すべきだと語っている。