面白い本 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.63
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感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314097

作品紹介・あらすじ

面白いにもホドがある!

書評サイトHONZの代表が太鼓判を押す、選りすぐりの面白本100冊。
ハードな科学書から、シュールな脱力本まで。いずれ劣らぬ粒ぞろい。一冊でも読んだら最後、全冊読まずにいられなくなる。本代がかかって仕方がない、メイワク千万な究極ブックガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 普段読まないジャンルの本が紹介されていたので、新ジャンルを開拓したい時に読み返そうかな。いまは読みたいと思う本はなかった。

  • 書評サイトHONZの主催者である著者が選んだ、ここ20年のベスト100冊。一部、小説もあるが、ほぼノンフィクションである。

    100冊が、科学・歴史等のテーマで大まかに分類され、各タイトルについてコンパクトに解説されている。本の内容を直球でまとめた形だ。こういうまとめ方はノンフィクションならではだろう。これが小説ならば、あらすじだけぽんぽんと並べても、よきブックガイドにはなりそうもない。

    ノンフィクションの難しいところは、古くなりがちなところかもしれない。
    科学系や社会風俗系だと、いや、それ今頃読むのもどうよ?ということになりがちである。
    ここに挙げられているのは、そういった意味で古びにくいものが多いように感じる(例外は、米国元大統領のびっくり語録。今となっては賞味期限的にちょっとどうかな?と思う。私も当時は、結構笑ったり呆れたりしていたけど)。
    科学ノンフィクションであれ歴史ノンフィクションであれ、優れたノンフィクションは、背後の「人間」が透けて見えるものが多い。
    人がこのように課題に取り組み、このように夢破れ、このように邪悪な行動をし、このように崇高に振る舞い、このように泣き、このように笑った。そしてそれが実話であるということ。
    そこがノンフィクションの醍醐味だろう。

    本書に挙げられているのは、人の心をふるわせる力を持ったノンフィクションの数々であることには違いなさそうだ。
    ノンフィクション好きの人であれば、どんな本が挙がっているのか、めくってみる価値はある本だと思う。


    *本書に紹介されていたうち、自分の読んだ本は13冊、読みたいかなぁと思う本がそれとほぼ同数。多いんだか少ないんだかよくわからないが。

    *脳についての本であれば、ラマチャンドランが入っていてもよいような・・・。でも細かいことをいうとキリがないか・・・。

    • ぽんきちさん
      bokemaruさん

      もしも書店で見かけられたら、目次部分を見てみて、ぴんと来る本がありそうなら買うっていうのもありかもしれません。
      アマ...
      bokemaruさん

      もしも書店で見かけられたら、目次部分を見てみて、ぴんと来る本がありそうなら買うっていうのもありかもしれません。
      アマゾンレビューによれば、「ノンフィクションはこれを読め! - HONZが選んだ150冊」と重なっている本も多いらしいので、もしそちらが図書館にあるようならそちらを借りるのもありかも。
      2013/04/03
    • bokemaruさん
      ぽんきちさん、情報ありがとうございます!
      「ノンフィクションは~」は図書館にあるようですので、こっちを借りてみようかな。紹介冊数が50冊も多...
      ぽんきちさん、情報ありがとうございます!
      「ノンフィクションは~」は図書館にあるようですので、こっちを借りてみようかな。紹介冊数が50冊も多いので、ブックガイドにつられてあれこれ読みたくなる私にはとてもキケンですが…(^_^;)
      本屋で「面白い本」もチラ見してみます!

      いつも本当にありがとうございます!(^.^)
      2013/04/04
    • ぽんきちさん
      bokemaruさん

      「ノンフィクションは」ありましたか。それはよかった(^^)。
      楽しんでいただけますように~♪
      bokemaruさん

      「ノンフィクションは」ありましたか。それはよかった(^^)。
      楽しんでいただけますように~♪
      2013/04/04
  • 内容を一言で言えば、「100冊のノンフィクションを紹介した本」です。
    ノンフィクションやドキュメンタリーが大好きな私には、とても面白い1冊でした。
    紹介されていた中から、数冊をすぐにインターネットで購入したぐらいです。
    ノンフィクション本を好きな方には、とてもオススメ出来る1冊です‼️

  • 筆者が面白いと思った本を集めたブックガイド。
    この本自体がとても面白い。軽妙な語り口でジャンルに偏らないノンフィクションをどんどんと紹介してくれる。本代がかかって仕方ないと言うのは伊達じゃない。

  • 本書は、マイクロソフト日本法人の元社長で、書評サイトを主宰する成毛眞が「面白い本」を紹介する本です

    「この本の中には、読者のみなさんがこれから10年かけて読むに足る本が詰まっているはずだ。ただし、全部読んだところで賢くなるわけではないし、なにかの役に立つわけでもないかもしれない。結局、ただの本読みになるだけかもしれない。けれども、たぶん、それがいいのだ。」
    こう言っているだけあって、とにかく面白そうで読んでみたいと思う本ばかり
    100冊の本を紹介しているが、そのうち今読みたいと思ったのは絞り込んで35冊ほどかな

    【参考図書等】
    「イヴの7人の娘たち」(ブライアン・サイクス)
    「ロゼッタストーン解読」(レスリー・アドキンズ、ロイ・アドキンズ)
    「マリス博士の奇想天外な人生」(キャリー・マリス)
    「大村智—2億人を病魔から守った科学者」(馬場錬成)
    「人は食べられて進化した」(ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン)
    「チェンジング・ブルー—気候変動の謎に迫る」(大河内直彦)
    「凍った地球—スノーボールアースと生命進化の物語」(田近英一)
    「破局噴火—秒読みに入った人類壊滅の日」(高橋正樹)
    「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン、青木薫訳)
    「暗号解読—ロゼッタストーンから量子暗号まで」(サイモン・シン、青木薫訳)
    「ゲームシナリオのためのSF事典」(クロノスケーブ)
    「はい、泳げません」(高橋秀実)
    「宇宙創成」(サイモン・シン、青木薫訳)
    「宇宙を織りなすもの」(ブライアン・グリーン、青木薫訳)
    「バースト!人間行動を支配するパターン」(アルバート=ラズロ・バラバシ、青木薫訳)
    「ご冗談でしょう、ファインマンさん」(リチャード・P・ファインマン)
    「二重らせん—DNAの構造を発見した科学者の記録」(ジェームス・D・ワトソン)
    「ヒトラー・マネー」(ローレンス・マルキン)
    「FBI美術捜査官」(ロバート・K・ウィットマン、ジョン・シフマン)
    「発掘捏造」(毎日新聞旧石器遺跡取材班)
    「白い死神」(ペトリ・サルヤネン)
    「ヤクザと原発—福島第一潜入記」(鈴木智彦)
    「ダチョウ力—愛する鳥を救世主に変えた博士の愉快な研究生活」(塚本康弘)
    「城のつくり方図典」(三浦正幸)
    「君は一流の刑事になれ」(久保正行)
    「プラダを着た悪魔」(ローレン・ワイズバーガー)
    「マネー・ボール—軌跡のチームをつくった男」(マイケル・ルイス)
    「コンテナ物語—世界を変えたのは箱の発明だった」(マイク・レビンソン)
    「イノベーションのジレンマ—技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」(クレイトン・クリステンセン)
    「命からがら—誰もいけない温泉」(大原利雄)
    「パーフェクト・ストーム」(セバスチャン・ユンガー)
    「アポロ13号 奇跡の生還」(ヘンリークーパーJr)
    「無人島に生きる16人」(須川邦彦)
    「もの食う人びと」(辺見庸)
    「不実な美女か貞淑な醜女か」(米原万里)

  • 目に付きやすい本を買ってしまいがちなので新しい出会いがあってよかったと思う。
    読みたいと思ったもの↓
    解剖医ジョンハンターの数奇な生涯
    マリス博士の奇想天外な人生
    死にたい老人
    ブッシュ妄言録
    なかのとおるの生命科学者の伝記を読む
    医学探偵ジョン・スノウ
    ペニシリンはクシャミが生んだ大発見
    不死細胞ヒーラ
    フェルマーの定理
    はい、泳げません
    新装版 道具と機械の本
    ヒトラー・マネー
    私はフェルメール
    FBI美術捜査官
    僕は人生を巻き戻す
    ヤクザと原発
    返してはいけない外来患者
    マネー・ボール
    経済学 名著と現代
    誘拐

  • 面白い本を紹介している本です。
    書評サイトHONZ代表がセレクトした100冊。
    数多くの名著が、各書1ページ程で端的かつ興味深く紹介されています。ジャンルも多岐にわたり多様な良書を知ることができるのがいいです。

    この本で紹介されていて読みたいと思った本:「死海文書のすべて」「TOKYO STYLE」「毛沢東の大飢饉」「ブッシュの妄言録」「完全なる証明」「ピュリツァー賞受賞写真全記録」「道具と機械の本」「ご冗談でしょうファインマンさん」「ヒトラーマネー」「鵤工舎の仕事」「チョコレートの真実」「マネーボール」「イノベーションのジレンマ」「アポロ13号奇跡の生還」などなど。

  • 著者の「読書は道楽。そういう割り切りが大事だと私は思っている。」という言葉になんだか嬉しくなってしまう。真正面から「読書は道楽」と言い切るガイドブックに接したのは、初めてかも。また紹介文も簡潔で分かりやすく、著者の個性が出ていて面白い。
    自分が面白いと思って読む本の他にも、まだまだ未知の面白い本があるかも?という知的好奇心を刺激してくれるガイドブック。

    紹介されている本で、既に読んでいるものや手元にあるものは3冊(^^;)。当然、自分の興味の偏りに気づかされるが、道楽なので致し方ない?
    音楽好きなので、『音楽嗜好症ー脳神経科医と音楽に憑かれた人々』を早速読みたいリストへ。

  • 冒頭にある「読書は道楽。成功するためにとか、何かの役に立つようにとか、目的をもって本を読むのはおカド違いというものだ」という言葉に共感する人ならオススメ。
    紹介されているのはノンフィクション。
    インディーズ演歌の本や武士マニュアル、スノーボールアース仮設から未解決事件専門のクラブ「ヴィドッグ・ソサエティ」まで、多種多様な本が紹介されている。この本を読むだけで、自分には知らない世界がたくさんあると思えるし、なんといってもまだまだ自分の知らない面白い本がたくさんあってワクワクする。

  • もしかしたら、ボクは書評が好きなのかもしれない。新聞の書評も好きだし、雑誌の書評も好きだ。そして、こういうお勧め本を書いた本もやっぱり好きだ。「単純に、何冊もの本の紹介をしてるだけジャン」と思うかもしれないが、なぜか書評には惹かれるのだ。

    ときに辛口の書評もあったりするが、基本的に書評というのは、その本に何らかの好奇心や関心があるから敢えて評するのだと思う。そして、自分ではない誰かが好奇心や関心をもっている未知の世界の入口が書評なんだと思う。その未知の世界を想像したり、「へぇ、こんな人がいるんだ」とか、「唖然!」と思ったりするワクワクがある。

    まして、読書家で知られる成毛眞さんが薦める『面白い本』。知らない世界がそこに広がっているのは間違いない。

    あとがきに、こんなことが書いてある。
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    本書で紹介した本の冊数は100冊である。すべて購入すると約20万円になる。これを高いと思うか安いと思うか。その判断は読者の皆さんにおまかせしよう。
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    10年かけて読むと、2万円/年。決して高くないよね。未知の世界のワクワクに触れることができるのだから。

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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