哲学のヒント (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314134

作品紹介・あらすじ

「生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ」(九鬼周造)。なぜ今日の空は美しいのか、親しい人を喪うとはどういうことか、私とは何か-哲学の問いはつねに日常のなかから生まれ、誰にとっても身近なものである。古今東西の思想家の言葉をたどりながら、読者それぞれが「思索の旅」を始めるためのヒントを提供する。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学って、めっちゃハードル低いように見えてめっちゃハードル高いように見えて実はめっちゃハードル低い、、、みたいなことを触れるたびに毎回思う。
    結局身近な問いを大事にしようっていうけどいざ学ぼうとすると超むずいみたいな。

  • 「生」「私」「死」「実在」「経験」「言葉」「美」「型」の8つのテーマについて、哲学的な立場から考察をおこなっている本です。

    著者は、西田幾多郎などの日本の哲学者についての研究で知られており、本書でも西田をはじめ和辻哲郎や田辺元、三木清といった思想家たちに言及されています。西洋哲学をメインに哲学の諸テーマについてわかりやすく解説している本を期待する読者には、あるいは違和感をおぼえる内容かもしれません。

    著者は本書の「序章」で、哲学は普遍的な内容をもつのか、それともそれぞれの文化圏におうじた個性をもつのか、という問いを提起し、異なる文化的背景をもつ思想が相互に対話をおこなう場所として、哲学という学問を理解するという考えかたを語っています。プラトンやデカルトといった西洋哲学とは異なる入り口から、哲学という普遍的なテーマにアプローチする道筋があるということを示しているという意味で、興味深い哲学入門だと感じました。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・図書館の岩波アラートで

  • ●いくつか哲学に関する本を読んで思ったのは、同じ哲学者やその著書のことを述べているのに、解釈や受け取り方に違いが見られる、といったこと。哲学というものは、普遍的な倫理を追求することが目的の一つと認識していたが、哲学の目指す普遍性の手強さを実感した。

  • 平たく書かれているが、博識を感じさせる書きぶりがすごい。わたしも定年の頃にはこのようになりたい。

  • 生、私、死、実在、経験、言葉、美、型の各章に分かれてそれぞれの主題に関する哲学について語っている。古今東西とは言っても、日本の哲学の紹介に重きが置かれているようである。この本は読みやすいが、さてそれぞれの原典を読むにはかなり敷居が高いような感じがする。

  • 2018.6.22読了

    高校倫理も真面目に受けてこなかった人間なので、成人を前に「哲学」というジャンルに触れてみようと思った。
    新書なので身構えたが、語り口は易しく入門書らしい。
    しかし、正直第4章あたりから目が滑って理解が追いつかなかった。リベンジしたい。


    p3 「哲学をするのはカムチャツカにいてもできる」

    p46 人間は、死と不幸と無知を癒すことができなかったので、幸福になるためにそれらのことについて考えないことにした。

    p132 言葉…①考えるため、表現するための道具
    ②ものは言葉によって分節される

    p73 無常観
    西洋:根底には移ろわぬ永遠なるものがある
    東洋:背後には何もなく、虚しさがどこまでも深い

  • 「哲学」の入門書を探している人にとっては良い。哲学に触れるうえで主要となるカテゴリー別に問題提起がまとめられている。一度目は精読するのではなく、流し読みをして、二度目に興味のある章を精読しました。
    哲学者の言葉を数多く引用しており、良書。
    「私」の定義の部分が少し難解だった。。。

  • 西田幾多郎研究の人。わかりやすい。

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著者プロフィール

1949年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科およびドイツ・ボーフム大学哲学部ドクター・コース修了。哲学博士。専門は哲学・日本哲学史。著書『哲学のヒント』(岩波新書)、『はじめての哲学』(岩波ジュニア新書)、『大正史講義【文化篇】』(共著、ちくま新書)など。

「2022年 『西田幾多郎『善の研究』を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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