ヘタウマ文化論 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314158

作品紹介・あらすじ

「近頃、日本人がヘタになっている!」と嘆く著者。ところが、遡れば江戸庶民文化から、ピカソ、岡本太郎、東海林さだお、立川談志まで、そこには脈々とヘタウマが息づいていたのだった。いまや芸術・芸能・サブカルチュア全般を席巻するヘタウマ文化。著者ならではの愉快痛快な筆が、日本文化を鮮やかに読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • ラジオを聞いているみたい。昔話。立川談志のすごさが繰り返される。変なおじさんという見方しかできていないから,寄席の録音を聞いたり,何かしらの本を読んでみよう。

  • 【目次】
    まえがき [i-iii]
    目次 [v-vii]

    1 オモシロいって何だ 001
    2 ヘタに賞だと? 009
    3 ヘタウマとの出会い 015
    4 糸井重里という思想 027
    5 江戸テインメント 039
    6 駄句のこころざし 051
    7 談志が出来なかった芸 063
    8 ピカソは途中でやめなかった 085
    9 昔の物真似 091
    10 モノマネ維新 099
    11 シンボーひまなし 113
    12 伊東四朗のユウウツ  119
    13 山口瞳を呼び戻したい 127
    14 日本文化を括ってみた 137
    15 「日本漫画」が消えた 153
    16 「文春漫画賞」かけあ史 165
    17 前衛ぎらい 173
    18 ミスターヘタウマ・東海林さだお 179

    あとがき(平成二十五年冬 山藤章二) [196-205]

  • 全体的に乱文で読みにくくあまり価値のない本でした。ぱらぱら雑誌のように読んで終わりました。

  • 漫画賞のくだりは、共感できた。

  • 山藤章二さんの”あとがき”が好きです。

  • 学校図書館
    ≪内容≫
    わかるが、買って読むにはちょっとな…

  • 様々な分野で「ヘタからウマいを目指す」に加えて、或いは替わって「面白いを目指す」風潮を指摘。ウマい人が敢えてヘタに見せることで感動を呼び起こす「ヘタウマ」を指摘し、その歴史的な背景なども紹介。整理されないまま書かれているが、これがヘタウマ、か。

  • タモリの芸を「思考模写」としたところが面白い。
    文章量が少なく軽くて読みやすい。著者の主観のみで展開されていく論は目新しいものではない。しかし私達若者世代には馴染みのないヘタウマの先駆者たちの名前が沢山挙がってき、その先人達に出会うきっかけを与えてくれる所がこの本の良いところだ。

  • P38「ウマさじゃ大衆の心は捉えれません。これからはヘタさの時代です」
    糸井の熱い説得の声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。
    P53
    日本の文化的成熟度の高さの要因は「鎖国」であると作者は考える。
    密閉された共同体の中では、物心ともに甚だしく「発酵」する。発酵する以外にエネルギーの発散のしようがない。かくして江戸の庶民文化は技巧洗練に向かった。
    P106
    タモリ出現の前に、この「思考模写」という芸はなかった。
    「その人が扱いそうもないモノを、その人に思考で語らせる」これは革命であった。
    P109
    こうした「似てないことを面白がる」センスは、合理主義の外国人に絶対理解できないだろう。日本には奇妙な文化が狂い咲きする。
    P110
    日本人は、世界中の味覚が楽しめるように、エンターテイメントに関しても贅沢である。なにごとかの創意工夫がないとすぐに飽きる。ラスベガスの本場「エドサリバンショー」もいまだに同じことをやっているようじゃレベルはそう高くない。
    P111
    「ウマくなって孤立するより、ヘタなほうが面白くて、多くの人に伝わるものがあるから、その方がラクでいいじゃん!?」
    P140
    「ちぢみの文化」日本人の感性は“小さいもの”に愛情を感じ、芸術的価値を付加する傾向がある。茶室、床の間、にじり口、石庭、盆栽、根付、箸置きなど。
    P159
    「ユーモアに国境はない」というのは全くの嘘で、国によってまるで違います。当時感じたのは、日本のは面白くて、外国のはつまらないということ。
    P162
    日本の文化土壌はゆるいのである。よく言えば「多様性を認める」「絵画性より面白さ、味わい、雰囲気を優先する」
    P190
    日本人は省略された空間に慣れているから、ないところに何かを想像する国民性がある。落語という世界一簡素な芸が、いまだに大衆に愛されているという現実がそれを証明している。背景なし、化粧なし、で世界を表現できるすごい芸。

  • 日本に根付くヘタウマ文化。著者定義は「ちゃんと描けばウマいものが描けるのに、それを殺して、わざとヘタに見えるように描く、無理論の文化運動」(笑)

    As expected, I couldn't find English equivalent for the word "Heta-Uma".

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著者プロフィール

山藤章二(やまふじ・しょうじ)1937年東京生まれ。風刺漫画家、イラストレーター。

「2015年 『戦後70年 わたしの戦争体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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