- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314233
作品紹介・あらすじ
「アフリカの年」から約半世紀、グローバル化が進展する中で、人々の生活、社会や環境に何が起きているのか。欧米日による資源奪い合いの構造を浮き彫りにし、中国など新興国とのかかわりの実情に迫る。四〇年あまり現地に寄り添い、そこに生きる人々と密に触れ合ってきた著者が、「人々のアフリカ」の課題と可能性を熱く説く。
感想・レビュー・書評
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なかなかとらえどころのない現代アフリカのうねりみたいなのを、少し見ることができる本だった。
視点としては、アフリカ大陸の国々が、そのそとの世界と、どう関係しあって今に至っているのか、とくに大国との関係などを、いろいろなアフリカ諸国の経験を記しつつ論じている。
ただ事実や出来事をのべるのではなく、一貫して論じているので、比較的読みやすかったし、興味を持てた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「独立」とは果たして何だったのか。グローバル化が進展する中で、アフリカの人々の生活、社会や環境に何が起きているのか。欧米日による資源奪い合いの構造を浮き彫りにし、新興国との関わりの実情に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40183104 -
アフリカの様々な地域、国が抱える問題について概観できる。基本的にアフリカ目線で叙述され、北側の無理解、無関心、適当さなどがえぐり出される。コンゴの歴史、ケニアの歴史など、独立の過程でものすごい戦争があったことなど印象的だったので
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社会
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自然破壊、砂漠化に関してはその背景となる政治や産業が重要で
また対策は現地の住民の視点で行われなければならない。
真に独立した国家とは国家の富を国民の意思で国民の為に用いるべきであり
旧宗主国による搾取がそれを妨げる要因となる。
特に冷戦下で西側諸国はアフリカの資源が東側に渡るのを恐れ実質的な独裁的傀儡政権を支援した。
更に現代でも利権主義を背景にした汚職への反発によるイスラム原理主義の台頭も見られる。 -
【由来】
・図書館の岩波アラートで
【期待したもの】
・アフリカ、色々と注目集まってるし、基礎知識は持っておいてもよいかなと。
【要約】
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【ノート】
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フォトリーディング&高速リーディング。
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本書は、アフリカ諸国の歴史と現在を著者の視点で綴った書。
アフリカ諸国が植民地からの独立を果たした後、何故、混乱と紛争が絶えず、貧困からなかなか抜け出せないでいるのか。著者は、欧米先進国や中国を始めとする新興国が、アフリカの資源を安定的獲得するとともに、その購入資金を自国製品を売り付けることによって回収する「古典的南北間貿易」を続け、アフリカ諸国に国内産業を育てようとしないことが原因だという。かつての宗主国であるイギリス、やフランスは、アフリカ諸国独立に際し、革命勢力を駆逐して自国に都合のいい政権を立ち上げたというし、その後も欧米先進国は援助の名の下に自国の都合に合わせて政治や経済に介入してきたようだ。
まあ、先進国にしろ新興国にしろ、グローバル企業にしろアフリカの政治家にしろ、それぞれが利己的な行動をとってしまうのはやむを得ない。ただ、目先の利益を追うのではなく長期間持続的に利益を得るには、結局win-winを目指さなければならないってことが分かって行動できるかどうかなんだろうなあ。
本書、文章がちょっと読みにくかった。