- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314455
作品紹介・あらすじ
いいお顔をしている-仏像を見たときそう思うのはなぜだろう。眼、眉、唇、輪郭のどんな特徴がそう思わせるのか。インド、中国を経て、日本にもたらされた仏像は、顔も時代ごとに変化した。本書では、法隆寺金堂釈迦如来、興福寺仏頭、鎌倉大仏など、各時代の著名な仏像の顔をつぶさに分析。仏の仏たるゆえんを顔から読み解く。
感想・レビュー・書評
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帯に書いてあった「『良いお顔』って、何?」のフレーズに惹かれて購入。
たしかにその通りで、飛鳥時代から鎌倉時代までの様々な仏像を通して、仏像の種類や顔・造形の特徴や変化を解説する内容。
寺や博物館で著者からレクチャーを受けているかのような文章で、これを片手に実物を見るとより理解が進むと思う。仏像を見る際のインデックスとして手元に置いておきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代による仏像の顔の違いがわかる
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●仏像の顔に焦点を絞り、その特徴や時代ごとに変化していく理由などを解説した本。
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仏像の歴史・移り変わりを、とくに仏像の顔に焦点をあてて解説。
基本的なところから説明があるので、初心者にもわかりやすい。参考になるのが小さい白黒写真のみなので、ある程度有名な仏像については知っているほうがいいかも。 -
帯にもある「仏像は民族の顔を反映?」という部分に興味を引かれて読んだもの。インド(ガンダーラ・マトゥラー)から中国(雲岡とか石仏など中心)にさらっと触れただけで日本に行ってしまいました。西域も朝鮮も東南アジアもスルー。実質「日本の仏像の顔」ですね。残念。
あと説明がちとわかりにくい。多分スライドを多用しての講義形式であればわかりやすいのでしょうが、新書版であまり写りの良くない白黒写真が若干だとちょっと辛い。ある程度仏像の形式などに知識のある人が飛鳥から鎌倉までの仏像の変遷の概略をおさらいするのにはいいのかもしれません。 -
2019年4月1日購入。
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顔に特化した仏像の歴史。ガンダーラや中国の仏像にも目配りをしながら、仏教伝来から鎌倉時代に至るまでの日本の仏像姿をたどっていく。目の形や顔の輪郭、あるいは表情筋の動きなどに注目して仏像を見ると言う楽しみ方を教えてもらった。必要以上に持論を述べることもなく、淡々と話を進めていく様に尊敬の念を抱いた。
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仏像
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初心者向けの分かりやすい仏像解説本です。仏像のパーツの中でも「顔」は一番目につく部分ですし、入り口にするには最適です。でも、仏像好きの私にはほとんど知っている内容ばかりで物足りませんでした。書いてあることも当たり障りのない一般論が多く、著者の好みや持論はほとんどありません。安心して読めるけれど、退屈に感じてしまいました。たまにこういう本を読むと、愛読する白洲正子氏の随筆がいかに仏像に対する偏愛にあふれているのかが再認識されますね。