- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314691
作品紹介・あらすじ
銀河系の多くの星のまわりで惑星系が見つかっている。地球に似た惑星は、ごくふつうの存在らしい。それでは、この宇宙にはわれわれ以外にも生命が存在するだろうか?地球生命の仕組みとその限界をもとに、太陽系天体や他の惑星系に生命が誕生する可能性を考えてみよう。生命科学と惑星科学を総動員し、未来の科学を描く。
感想・レビュー・書評
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本書は天文学者ではなく、生物学者と惑星形成論を専攻する学者による共著。天文学者たちの多くは、地球外にも生命が存在することに楽観的だが、生物学の立場からはきわめて否定的ということになるようだ。そうしたことを検証するために、まず地球内の極限状況に生息する生命を観察することで、いわば生命としての限界値を探っていく。それを太陽系内、さらには外宇宙へと拡げていくことで可能性を考察するという試みだ。もちろん、現段階では結論は出ないものの、「知的高等」生命ということになると、あるいは全宇宙で我々だけなのかも知れない。
本書を読む前は、私もこれだけたくさんの銀河を有する全宇宙には当然、地球以外にも高等生命は存在するだろうと思っていたが、今では説得されてかなり懐疑的に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地球上の生物とは何かを復習した。
現時点での人類が到達した理論もおさらいした。
結果・・・・、多分・・、我々はこの宇宙で孤独な存在なんだろうなと思った。
ほんとに・・、命は稀有なんだなと。 -
生物学者、天文学者それぞれの観点から地球外生命の可能性を探ったもの。
地球とは異なる環境下で生息可能な生物の可能性などをフラットな視点で語っており、勉強になった。 -
愛知大学図書館OPAC https://libopac.aichi-u.ac.jp/iwjs0012opc/BB00888469
学生のおすすめポイント
専攻している学問によって地球外生命の考え方が全く異なる事です。天文学者たちの多くは地球外にも生命が存在することに楽観的だが、生物学の立場からはきわめて否定的ということになるようだ。地球に存在する生命体が、どれほど超低温、超高温、高放射線量、高圧力などの極限状態で生存可能なのか、その条件の範囲内に存在する惑星はどれくらいあるのか、地球外生命の可能性について考えるのが面白い本です。 -
昔も今も好きなんだよな、コノ手の本は。
ゼッタイ居ると思う。地球外知的生命体は。
でもたぶん「ヒト型」生物ではない。おそらく我々の想像を超えた異形の生物。
そもそも生物の定義は?知的生命体の定義とは?
そして彼らとのコミュニケーション、意思疎通は本当に可能なのか?
興味や疑問は尽きない。だからロマンがある。このテーマに生涯を賭して挑む科学者は心から尊敬するし、今なお憧れを禁じ得ない。
ぼくらが生きている間にはおそらく答えは出ない。でも、それでいいのだ。次世代、次々世代に夢を託そう。 -
タイトルの印象と異なり、地球の生物についての話が多いが、それが面白い。限界地の生き物から、どういう惑星なら生命が生まれるかを理論的に考察し、太陽系でかんがえ、その後タイトル通りの知的生命の存在を考える。
系統だっていて非常に分かりやすい。 -
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タイトルからすると、SF系の話を想像したが、きわめて理論的な内容。ブルーバックスで同じ著者が出しているものと似たような感じ。バクテリアやウイルス中心。