東北を聴く 民謡の原点を訪ねて (岩波新書 新赤版1473)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314738

感想・レビュー・書評

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  • 思ってた内容とは違ったけどこれはこれで

    地方ってこういう独自の文化があるのいいよな

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687484

  • ふむ

  • 宮城県人にとってのソウルソングは、やはり「斎太郎節」と「さんさ時雨」ですな。エンヤトット、エンヤトット。

  • 「東日本大震災が起こったとき、わたしが一番欲したのは、東北の声を聴くことだった。濃密な東北弁の声を聴きたかった。文字ではあらわすことのできない、生活のニュアンスがつまった方言で、地震と津波で失われたものが何であるのか、これから何十年にもわたって続く放射能汚染の恐怖と、したたかに向き合うための、ことばを探した。求めているのは文字ではなかった。あくまで、本能的に声を探していた」

  • 東日本大震災をうけて、2011年の9月から2012年の8月まで、三味線奏者の二代目・高橋竹山と著者が、初代・高橋竹山が門付き芸をして歩いた東北の地を訪ね、被災地の仮設住宅の集会所でのライブ・コンサートから始めて、被災者の体験談を聞き、そして数々の東北民謡の源流を探る旅をした、その内容がこの本です。「牛方節」や「斎太郎節」や「新相馬節」など、東北には有名で、地域に根差した民謡があるということでした。そういえば、民謡、という文字を見れば、東北があたまに浮かびます。東北人といえば、シャイだという印象がありますけれども、そんな東北人が生みだし、愛してきた民謡というものは、僕なんかが考えるに、シャイだからこそ、唄という形式でもって、普段出さない大声を出してすっきりするためのものとしての一面もあったのではないのでしょうか。唄にすれば、これは唄なんだからというエクスキューズが働いて、気兼ねなく声が出せるんだと思うんですよね。

  • 民謡の歌い方はどのように変わってきたのか?2011年の震災後、大昔の震災を乗り越えた先代の記憶を二代目とともに辿る旅は、東北の民謡に関わる人々の記憶を辿りつつ、生きた民謡の歴史を紐解く。
    イマドキの津軽三味線は早弾きが多いので、寒い地域の津軽三味線はそういうもので、沖縄の三線はのんびりしているのかというどこかで聴いた説明をうっかり信じそうになったが、津軽三味線も一昔前はゆっくり奥深い音色を楽しむものだったらしい。是非とも聞き比べてみたいものである。

  • 最後までのこるもの、それが唄だ。

  • 民謡について歌詞書かれた本を探していたのだが、これくらいしか見つからなかった。
    東日本大震災後の民謡研究旅エッセイって感じの内容でした。

  • 7月新着

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著者プロフィール

詩人。1947年奈良に生まれ大阪で育つ。同志社大学文学部哲学科中退。
ミシガン州立オークランド大学客員研究員、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師を歴任。
詩集に『蜂蜜採り』(書肆山田、第22回高見順賞)、『明日』(思潮社、第20回萩原朔太郎賞)など。
評論・エッセイ集に『中原中也』(筑摩書房、第10回サントリー学芸賞)、『アジア海道紀行』(みすず書房、第54回読売文学賞)、『やわらかく、壊れる』(みすず書房)、『雨過ぎて雲破れるところ』(みすず書房)、『旅に溺れる』(岩波書店)、『瓦礫の下から唄が聴こえる』(みすず書房)、『東北を聴く―民謡の原点を訪ねて』『中原中也―沈黙の音楽』(ともに岩波新書)など。『新編中原中也全集』全6巻(角川書店)責任編集委員。
最新刊に、共著『大正=歴史の踊り場とは何か── 現代の起点を探る』(講談社選書メチエ)、詩集『鏡の上を走りながら』(思潮社)、英訳詩集『Sky Navigation Homeward』(Dedalus Press)。
第1回大岡信賞受賞。

「2020年 『猫には負ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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