医学探偵の歴史事件簿 (岩波新書 新赤版1474)

  • 岩波書店 (2014年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004314745

みんなの感想まとめ

歴史上の人物たちの医学的側面に迫る内容で、各章は短くまとめられており、読みやすさが魅力です。著名な人物が抱えていた身体の悩みや病気に焦点を当てることで、彼らの人生や歴史的出来事との関連が明らかになりま...

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上の人物達を医学面から切り取った本。各項目は長くないので読みやすい。
    ヒトラーとパーキンソン病の話が興味深い。というのは、この人がいなければ多分第二次世界大戦は起こらなかったか違う形で決着したような気がする。映像に残る晩年(自殺前)の姿を見るに、病を隠し頑張ってカリスマを演じているようにも思える。

  • 歴史上の有名人にも
    いろいろな身体の悩みがあった。
    腰痛持ちのケネディ大統領
    ヒトラーが隠したかったパーキンソン病。
    あるいはまた
    新しい治療や発見から見る歴史の分岐点…。

    お医者さんの目線で歴史をみると
    思ってもみないことがわかったりしますね。

  • 文字通り、歴史上の人物などの病気について扱った一冊。

    割と知られてる話もあったが、知らない話もあって、非常に勉強になった。

  • 図書館の書架で見かけて。

    一つ一つの話が短めでそれほど掘り下げされていないし、
    エジプト王家の近親婚や、
    ハプスブルク家やヴィクトリア女王からの遺伝の話は知っていたので、
    ちょっと本のタイトルが大げさすぎる気がした。
    「世界史・日本史の医学こぼれ話」ぐらいが適当かな。

    ナチス政権がユダヤ人虐殺に先立って、
    精神障害、難治性テンカン、認知症老人、パーキンソン病の患者たちの安楽死を実行していたのは知らなかった。
    そのヒトラーがパーキンソン病を疑われているのは皮肉だ。
    イギリスの植民地軍がアメリカ先住民に、疫病患者の使った毛布を送るバイオテロの話や、
    筆者の叔父が宮内庁次長だったことから書かれた昭和天皇の話が面白かった。

  • 著者は神経内科学を専門とする医師で、病院院長でもある。
    本書は歴史的事件を医学的見地から見たときの、ちょっと興味深いエピソードをあれこれ挙げている。

    第I部:二十世紀世界史の舞台裏
    第II部:近代日本史の曲がり角
    第III部:医学を変えた人々
    第IV部:王と医師たち
    第V部:いにしえの病を推理する



    落ち着いた筆致で読みやすく、短い章立てなので切れ切れの読書にも向いている。
    第I部で取り上げられているのは、ケネディ、レーガン、ヒトラー、スターリンといった人物。
    第II部では、明治天皇、二・二六事件、三島由紀夫、昭和天皇のエピソード。
    第III部では、パーキンソン、ナイチンゲール、パスツール、キュリー夫人など。
    第IV部は、英国王室やフランス王室、ロシア皇帝一家。
    第V部では、ツタンカーメン、倭建命、源頼朝、ジャンヌダルク、ハプスブルク王朝の病について。

    個人的におもしろかったエピソードをいくつか挙げる。
    ・手の震えなどがあり、パーキンソン病を患っていたと思われるヒトラーは、あるとき、爆発の衝撃を受けた後、症状の軽快を示している。こういった大事件をきっかけにパーキンソン病患者の症状が軽快する現象は医学的にも知られているのだそうである。
    ・パーキンソンは、パーキンソン病だけでなく、恐竜の名付け親でもある。彼は化石の発掘にのめり込んでおり、恐竜に最初に「○○サウルス」とつけたのはパーキンソンだった。
    ・ヴィクトリア女王は英王室で初めて無痛分娩を経験した。小柄な女王はそれまでに7回の妊娠・出産を経ていたが、負担が大きく、側近の反対を押し切って、ついに8回目に無痛分娩に踏み切った。この際、使用されたのはクロロフォルムであり、麻酔を取り仕切ったのはジョン・スノウである。スノウは疫学の父とも呼ばれる医師である。(『医学探偵ジョン・スノウ』)
    ・ヴィクトリア女王の孫たちはヨーロッパ各国の君主となり、第一次大戦は従兄弟たちの戦争とも呼ばれた。ハプスブルグ家はスペイン国王や神聖ローマ帝国皇帝を輩出したが、近親婚を繰り返し、おそらく遺伝性疾患のために障害を持ったり早世したりする例が相次いだ。

    *参考
    ・『病が語る日本史』
    ・『化石の分子生物学』

    • bokemaruさん
      面白そう!こういうトリビアっぽい話、実は結構好きです(^_^)
      しかも医学的見地からなんて、興味をひきます!
      読んでみます~
      面白そう!こういうトリビアっぽい話、実は結構好きです(^_^)
      しかも医学的見地からなんて、興味をひきます!
      読んでみます~
      2014/05/12
    • ぽんきちさん
      bokemaruさん

      コメントありがとうございます(^^)。
      比較的気軽に読めるので、よろしければ(^^)~。
      おもしろい話があれ...
      bokemaruさん

      コメントありがとうございます(^^)。
      比較的気軽に読めるので、よろしければ(^^)~。
      おもしろい話があれこれでした。
      2014/05/12
  • 歴史上の有名人について残された記録から病気や怪我を読み解く歴史エッセイ。面白く読んだ。二作目が出ているのも納得。

  • 医学
    歴史

  • 2が出てるので面白いはず、と借りてきましたが。
    後書きからすると、どうやら最初の方は日本医事新報社の雑誌の(何かは書いてないけど『日本医事新報』しかないわな。でもいつのだ)連載だったらしい。
    古今東西の歴史上の人物たちを襲った病気やら死因やらを推測してみたり紹介してみたりしている軽いコラム集。
    ……なんだろう物足りない?
    ジョン・ハンターやらジョン・スノゥやら1冊ずつ濃いの読んじゃってるから、当たり障りのない奴はもううけつけないのか私(^_^;)

    ※追記
    日本医事新報社HPの記事検索からすると、「歴史逍遥―医学の眼」というエッセイシリーズがNo.4495(2010年6月19日発行)から現在まであり、それをいくつか採用・順番を変えて収録しているようです。

  • 星3.5

  • 世界史と日本史のどちらに入れるか迷った作品。
    医学の観点から、有名人物の死因や晩年を描いたエッセイ集だが面白い。

    ヤマトタケルがダニに噛まれたことによる熱病というのは興味深い。

  • 歴史と人を医学の観点から切り取る.時間軸で見れば一瞬の医学的出来事が,将来を大きく返ることになる.まさに歴史のカオスを読ませる筆致で詳らかにする.まるでミステリィを読むが如くで,面白い.

  • ケネディ大統領やヒットラーから源頼朝や古代エジプトまで、歴史上の様々な有名人の病歴を辿る。こんな角度から歴史を読み解くのも楽しい。

  • 自身の体験、家族の体験、歴史的事件を題材に、医学的な観点で再考していく。例えば、明治天皇と脚気の話や、パスツールと狂犬病ワクチンの話等など。
    一話ずつが短めなので、もうちょっと知りたいなという気がするが、その分、読み易くもある。歴史上のTips集という感じだろうか。

  • ケネディ、レーガンら20世紀のアメリカ大統領から、ツタンカーメン、倭健命(ヤマトタケルノミコト)まで!?そこに残された数々の資料から医師である著者が歴史上の人物が関わった病気や医療を推理、解説。安楽椅子探偵ものの小説を読んでいるような面白さ。

  • ちょっとした読み物として楽しめました。

  • ●:引用、他:感想

    古代エジプトの王ファラオから現代の昭和天皇まで、歴史上の人物、歴史的事件を医者の立場から医学的視点で捉えたエッセイ。その対象が歴史好き、ミステリー好きのツボにはまっているため、非常に面白かった。

    ●当時、大統領の健康に責任を持っていた人たちは後に、大統領は軽度認知障害(MCI)だったと言っている。軽度認知障害は、自分で記憶障害を認めており、客観的にも記憶障害はあるが生活には支障はなく、認知症の症状がない状態のことだ。(略)しかし、軽度認知障害の中には、徐々に物忘れがひどくなり、アルツハイマー病になっていく人もいる。案外、物事を深く考えなくなったことが幸いして、レーガンはぶれることなくソビエト連邦を「悪の帝国」呼ばわりし、ひとたび好感を持ったならばゴルバチョフをホワイトハウスの政権内でただ一人応援し、冷戦に勝利していったのかもしれない。とすれば、経度認知障害が、彼にヒロイックな勝利感をもたらしたことになる。

    ●もともとスターリンは猜疑心が強く、年齢を重ねるにしたがって度が過ぎていき、何かにつけて粛清の嵐が吹きまくった。(略)1952年10月中旬の第19回共産党大会で、スターリンは「ジダーノフの死は毒殺」だと告発するティマーシュクの手紙を側近たちの前で読み上げた。もはや、最高権力者の妄想を変えることは誰にもできない。(略)ヴィノグラドフ博士は11月9日に、イギリスのスパイで、共産党や政府高官に意図的な誤診を行なった咎で逮捕されていた。そして、次々と医師が逮捕されていった。→老害。組織の大小にかかわらない。

    ●頼朝の死ではっきりしていることは、11月27日に落馬し、1月3日に亡くなったことである。これらの記述をもとに、今日の医学的な目で彼の死を考えてみたい。(略)法要の席で酒に酔い、何かの拍子にバランスを崩して落馬し、頭部を激しく打ったとするのが一番単純な推測で、筆者にはそれらしく思える。『保暦間記』の平家の亡霊などの話は、人々の持つ覇者頼朝に対するネガティブな感情ゆえの巷説にすぎないとも考えらる。しかし、ひょっとしたら頼朝の脳は亡霊を本当に見ていたのかもしれない。頼朝は脳血管障害なり頭部外傷で意識状態が悪くなり、精神錯乱や幻覚を来す、せん妄状態におちいった。その状態で、破滅に追いやって心に負い目がある人たちが現れて悩まされていた可能性がある。→母の認知症も硬膜下出血の後遺症なのだろう。

  • 和洋歴史上の人物の病気や死因を扱う。興味深く読めた。

  • 7月新着
    ケネディやレーガンから、ルイ17世、アナスタシアそしてツタンカーメンまで次々に! 日本人も三島由紀夫や源頼朝など多彩です。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:490//Ko71

  • 岩波新書らしからぬタイトル。
    歴史上の人物の死因をその記録から、
    医学的に解明していく。
    その中でも日本武尊をその記録から
    実在の人物と結論づけているのは秀逸。

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著者プロフィール

一九四九年千葉県生まれ。七九年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。専攻は神経内科学。現在、国立病院機構鈴鹿病院名誉院長。パーキンソン病やALS、筋ジストロフィーなどの神経難病を診断・治療する。医学博士、脳神経内科専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会認定医。『世界史を動かした脳の病気』『医学探偵の歴史事件簿』『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足』『ローマ教皇検死録』『難病にいどむ遺伝子治療』など著書多数。

「2020年 『世界史を変えたパンデミック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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