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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784004314868
感想・レビュー・書評
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ジブリの作品の作られた方が思った以上に記載されていた。また、宮崎さん、高畑さんの関係からどう作品が生まれたのかも書いてあり読み応えのある作品。有名なジブリ作品を見ている方にはお勧めしたい。
また、仕事で学べることが多かった。
特に、交渉術、プロデューサーとしての役割。E2Eで現場に入ることがあるコンサルも多く、本作品に書いてあるプロデューサーと凄く似ているものを感じた。薄くボリュームのある作品。
(表面上すごく良くかかれている。これを読んで裏話と鈴木敏夫の人間性を改めて覗いてみたい) -
宮崎駿と鈴木Pのやり取りとか、制作中のエピソードが面白かったな
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自分の信じる方向を言葉にして、形にして、楽しんでいきたいと思った。
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鈴木さんのエッセイ、なのか。
話の内容も語り口も非常に面白く、一気に読めた。 -
①最大の理解者はイエスマンではない
ある人の言うことにイエスと応えることが理解者ではない
意図を理解して、
ある人のやりたいことではなく本質的にやるべきことが
最大限実現できるよう働きかけることが重要
→明確に意図を汲み取れるまで質問・確認する
②仕事とプライベートは別れてない
ここまでは仕事(辛いもの)、
ここからはプライベート(楽しめるもの)と
分けなければいけない人はプロじゃない
仕事自体が道楽として楽しめる状態を作る
→周りのメンバーの業務にゲーミフィケーションを取り入れる
③誰のためにそれを作っているのかを明確に
自分のためにものを作らない
ターゲットを定めてその人が満足するまで追求する
→何か作るときには「誰向け」なのか明確にして進める -
監督2人のエピソードも結構書かれていて面白かった。
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天才監督を、バックアップかつ操縦する天才プロデューサー。
スタジオジブリがジブリたる所以は、この3名にある。
好きを仕事にできるのは、本当に素敵なことであり、大変なことなんだと感じた。 -
仕事本としてもハッとすることが多いが、各作品のエピソードが素敵。
真剣だが遊びのある仕事。
・わかったような相槌を打つことは弱さ。相手と教養を共有する
・信頼はするが尊敬はしないという関係
・細部にこだわり研究し尽くす
・起きてしまったことはもうどうでも良くて、その場の対処を楽しむ
・課題に向き合うときは不安や気負いはじゃまになったりするので、野次馬精神で冷静に見ることが役立つ
・発表する作品が常に新鮮で意表を突くこと、宣伝はその魅力に絞ってアピールする
・結論にたどり着くまでには相当悩み、たどり着いたらそれでいいと割り切る。軌道修正が必要になったら潔く謝る
・ミーティングは楽しいものに。プロとアマが必要。若い人も連れてきてもらう。全員に意見を言わせる。テーマや方向性は示すが内容について自分の意見は用意しない。最後にまとめるところでみんなを説得する
・宣伝の仕方は作品ごとで異なり、自分がとらえた現代が当たっているか。宣伝しない宣伝もある
・プロデューサーとは、言葉をどう使いこなすかという仕事。映画をことばにして意義づける
・プロデューサーの仕事で重要なことのひとつは見取り図を書くこと。物事を大きく把握し、進行状況を確かめるために、図で表示する。地図を書くこと
・機能と人間というか、才能と誠実さのバランスは難しいが、その両方が絶対に必要。もっというと、まわりをホッとさせる人も必要
・コンテンツではなく作品としての映画をつくるための町工場のような会社
・好きな人と一緒に仕事をする。道楽としての仕事。 -
ジブリは宮崎駿がただいい作品を作って存在価値していると思っていたが、その裏には凄まじい歴史があり、多くの人の支えかあり、その中心にいたのが鈴木敏夫さんだった。
宮崎駿と高畑勲の天才2人を支え続けた鈴木さんは本当にすごい方。
文中ににもありましたが、プロデューサーとして一番重要なのは作り方の見方になること。作れてが作りたいものを尊重しながら進めていく。しかし、それを世に出すためにも最も重要なのは宣伝であるということ。宣伝の仕方は作品によって時代によって変化させながら宣伝をしていく。
鈴木さん観点のジブリを見て、さらにジブリが好きになった。これまでの自分はジブリの魅力は時代に合ったテーマに沿ったストーリーだと思っていたが、鈴木さんが言うように本当のジブリの魅力は表現の力なんだなと改めて実感した。2人の天才アニメーターが作り出すこの表現こそがジブリの最大魅力なんだなと。
鈴木さんの考えて今の自分に一番教訓として得ることができた言葉
人間の聞き方にも2つあると思っていて、目標を持ってそれに到達すべく努力する。もう一つは目の前にあることをコツコツ烏中で自分に向いていることを見つけていくこれが生きるということだと思う。その中ではこんなにも出会うでしょうが、こんなは楽しんだ方がいい。その時のコツは困難を他人事だと思うこと。問題百科的に見ると解決を見つかることがある。 -
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ジブリ映画は大学に入るまでほとんど見たことがなかったが、今年の春休みまでに全て見て、もののけ姫やナウシカなど、あまりこころを打たれることはなかった。
しかし、耳をすませば、コクリコ坂から、思い出のマーニーはどれも背景描写、ストーリーが素晴らしくジブリの良さを感じた。
鈴木さんの宮崎監督と鈴木監督の観察録みたいな内容は映画監督としてしか知らなかった2人の人柄やどのような経緯があって映画を作ったかが知れて面白かった。
特に、記憶に残らないものは大事じゃないからメモする必要はない、特に大きな目標は作らず、こつこつ目の前のことを一生懸命取り組み、自分の得意なことを見つけるという部分は格言だと思った。
そして、本気で仕事を楽しんでいる大人はかっこいいなと思った。 -
鈴木敏夫のジブリ汗まみれにきょうみがあって購入
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宮崎駿監督と高畑勲監督の両巨匠と、長年にわたってパートナーとして働いてきた人だから、大変な思いをしてきたことだろうと思っていたが、読んでいくと、「好きな人たちと仕事をすることが好き」という言葉に表れているように、彼らとのやりとりを楽しんでいるのが伝わってくる。
長期的な目標は立てず、ただ目の前の仕事に全力で取り組んでいく。
先の不安を考えて怖がってしまう自分にとって、何よりの仕事メソッドだと思った。 -
スタジオジブリに関わってきた著者自身の経験から、宮崎駿さん、高畑勲さん両名の仕事ぶりや会話のやり取り、プロデューサーの役割などが描かれた一冊。
思うのは、やっぱりとんでもない仕事をやってきた人たちって圧倒的に熱があるんだなってこと。しかも、変わってる(笑)
おもしろかったのは、電話のエピソード。
電話でたんに「会いたい」と伝える著者に対して、延々と会えない理由を述べる高畑さん。なんと、それが1時間!しかも、最後には代打を宮崎さんに押しつける始末。
代わった宮崎さんは宮崎さんで、「自分はしゃべりたい事が山のようにあるから、16頁よこせ」という。元々の依頼は8頁のつもりが倍の16頁。著者は2人を「なんという人たちだ」と思ったと書いている。
だけどこれで強烈に頭に残ったというから、コミュニケーションにおいて何が正解かなんて、やっぱりわからないもんだと思う。
『カリオストロの城(ルパン3世)』『ナウシカ』『トトロ』『千と千尋』『もののけ姫』などなど、日本人なら誰もが観たアニメ映画の裏話が多数書かれていて、ジブリファンでなくても読んでみる価値があると感じた。
年末のおすすめ本のひとつ。
やっぱり情熱を持って生きる人たちって、どこか愛嬌があって不完全でかわいい。ボクもこんな風に歳をとりたい。
そのためには、今、目の前の事に一生懸命にならなきゃいけないと、そう思わせてくれる良書だと思う。 -
以前読んでいた本に、仕事をする上で影響を受けた本として紹介されていた。
鈴木さんに出版を薦めた井上一夫さんという編集者が「普通の人は、高畑さんや宮崎さんのような天才になることが出来ないけど、鈴木さんの真似なら出来る」とはっきり言った、しかも先に高畑さん、宮崎さんの本を出版して、外堀まで埋めて?いる、という。
自分もひたすら感心して読んだ。仕事に対する姿勢を学びたい。 -
スタジオジブリ作品のプロデューサーとして著名な鈴木敏夫氏がこれまでの仕事を振り返った一冊です。
話は著者が徳間書店に入社し『アサヒ芸能』での仕事に就いたところから始まり、アニメージュ編集長を経た後にスタジオジブリでプロデューサー業に携わるまでを順にたどり、出版時点で最新となる『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に触れたところで終わります。
ジブリと言えば高畑勲、宮崎駿の両監督ですが、両名のために割かれた4章と5章をはじめとして、繰り返し鈴木氏を合わせた三者の関係性や両監督の人となり、ふたりの共通点と違いについて幾度となく触れられます。お互いに対して言及している箇所を読んでいて感じたのは、高畑氏が宮崎氏見る目がフラットなのに対し、「宮崎駿がいちばん作品を見せたいのは高畑勲」と評されるように宮崎氏が高畑氏を強く意識しつづけていた点で、どちらかといえば宮崎氏による片想いのような関係にあったのではないかと思わされました。
いままで鈴木氏を知ってはいてもジブリ作品において具体的にどのような関わり方をしてきたかがわからなかったのですが、本書からは氏の発言が作品のストーリーやタイトルに変更を及ぼすのみならず、制作する作品そのものを左右し、宮崎氏に至っては鈴木氏に自らアドバイスを多く求め、鈴木氏からの直言にも多く耳を傾けており、作品至上主義的なジブリにおいても作品内容も含めて強い影響力を持つのが著者であることを知ることができました。 -
ジブリ好きにはたまらない
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儲けることより、良いものを作ること。この優先順位を心の底から信じて行動しているクリエイターって世の中にどのくらいいるんだろうか。少なくとも自分は、そうでありたい。
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道楽、というのはとても良い言葉だと改めて思う
いく道々を楽しむことで、それが誰かを喜ばせるような仕事が出来たら。 -
トトロのプロデューサーを高畑さんに頼んで断られた宮さんが酔って泣いて、鈴木さんが高畑さんに怒って、っていうくだり何回聞いても面白いなあ。
著者プロフィール
鈴木敏夫の作品
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