仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 374
感想 : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314868

作品紹介・あらすじ

「いつも現在進行形、面白いのは目の前のこと。」-"好きなものを好きなように"作りつづけ、アニメーション映画制作の最前線を駆け抜けてきたジブリも三〇年。高畑勲監督の一四年ぶりの新作公開、宮崎駿監督の「引退宣言」と大きな転換点を迎えた今、プロデューサー・鈴木敏夫が語ることとは?口絵も一新、新章を加えた決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 自分の信じる方向を言葉にして、形にして、楽しんでいきたいと思った。

  • ジブリスタジオの鈴木Pによる、独占手記のような一冊。

    とはいえ、インタビューのような聞き取り形式を文章化しているため、全体の構成や内容に関しては、やや統一感に欠けている印象。

    それでも、ジブリの内情を最もよく知る人物の証言として、各作品ごとに語られる逸話の数々は、大変貴重で機知にも富んでいる。

    鈴木Pが徹底したリアリストであるが故に、宮崎監督及び高畑監督の情緒的かつ人間的な思考が垣間見れるところも面白い。

    鈴木Pは「ジブリの映画はすべて、少年や少女が大人になるころに観るといちばんいい映画」と説き、宮崎監督は「子供たちに『この世は生きるに値するんだ』ということを伝えることが仕事の根幹になければならない」と語っているように、本書から見えてくるのは日本におけるジブリ作品の立ち位置である。

    改めて、このスタジオの存在と意義を実感した次第。

    個人的には、高畑監督と近藤喜文氏との確執について詳しく知りたかったのだが、残念ながら本書では全く触れられていなかった。

  • 鈴木さんのエッセイ、なのか。
    話の内容も語り口も非常に面白く、一気に読めた。

  • ①最大の理解者はイエスマンではない
     ある人の言うことにイエスと応えることが理解者ではない
     意図を理解して、
     ある人のやりたいことではなく本質的にやるべきことが
     最大限実現できるよう働きかけることが重要
     →明確に意図を汲み取れるまで質問・確認する

    ②仕事とプライベートは別れてない
     ここまでは仕事(辛いもの)、
     ここからはプライベート(楽しめるもの)と
     分けなければいけない人はプロじゃない
     仕事自体が道楽として楽しめる状態を作る
     →周りのメンバーの業務にゲーミフィケーションを取り入れる

    ③誰のためにそれを作っているのかを明確に
     自分のためにものを作らない
     ターゲットを定めてその人が満足するまで追求する
     →何か作るときには「誰向け」なのか明確にして進める

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687670

  • 2015年5月3日 読了。

  • 宮崎駿監督と高畑勲監督の両巨匠と、長年にわたってパートナーとして働いてきた人だから、大変な思いをしてきたことだろうと思っていたが、読んでいくと、「好きな人たちと仕事をすることが好き」という言葉に表れているように、彼らとのやりとりを楽しんでいるのが伝わってくる。
    長期的な目標は立てず、ただ目の前の仕事に全力で取り組んでいく。
    先の不安を考えて怖がってしまう自分にとって、何よりの仕事メソッドだと思った。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/622524

  • スタジオジブリに関わってきた著者自身の経験から、宮崎駿さん、高畑勲さん両名の仕事ぶりや会話のやり取り、プロデューサーの役割などが描かれた一冊。

    思うのは、やっぱりとんでもない仕事をやってきた人たちって圧倒的に熱があるんだなってこと。しかも、変わってる(笑)

    おもしろかったのは、電話のエピソード。

    電話でたんに「会いたい」と伝える著者に対して、延々と会えない理由を述べる高畑さん。なんと、それが1時間!しかも、最後には代打を宮崎さんに押しつける始末。
    代わった宮崎さんは宮崎さんで、「自分はしゃべりたい事が山のようにあるから、16頁よこせ」という。元々の依頼は8頁のつもりが倍の16頁。著者は2人を「なんという人たちだ」と思ったと書いている。
    だけどこれで強烈に頭に残ったというから、コミュニケーションにおいて何が正解かなんて、やっぱりわからないもんだと思う。

    『カリオストロの城(ルパン3世)』『ナウシカ』『トトロ』『千と千尋』『もののけ姫』などなど、日本人なら誰もが観たアニメ映画の裏話が多数書かれていて、ジブリファンでなくても読んでみる価値があると感じた。
    年末のおすすめ本のひとつ。

    やっぱり情熱を持って生きる人たちって、どこか愛嬌があって不完全でかわいい。ボクもこんな風に歳をとりたい。
    そのためには、今、目の前の事に一生懸命にならなきゃいけないと、そう思わせてくれる良書だと思う。

  • 以前読んでいた本に、仕事をする上で影響を受けた本として紹介されていた。
    鈴木さんに出版を薦めた井上一夫さんという編集者が「普通の人は、高畑さんや宮崎さんのような天才になることが出来ないけど、鈴木さんの真似なら出来る」とはっきり言った、しかも先に高畑さん、宮崎さんの本を出版して、外堀まで埋めて?いる、という。
    自分もひたすら感心して読んだ。仕事に対する姿勢を学びたい。

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著者プロフィール

1948年、愛知県生まれ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。慶應義塾大学文学部卒業後、徳間書店に入社。「アニメージュ」編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。映画「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」など大ヒット作多数。著書に、『映画道楽』『仕事道楽 スタジオジブリの現場』『風に吹かれて』『人生は単なる空騒ぎ-言葉の魔法-』など。

「2020年 『ジブリの鈴木さんに聞いた仕事の名言。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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