京都〈千年の都〉の歴史 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 125
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315032

作品紹介・あらすじ

日本の古く美しいとして、今も愛される京都。しかし今の京都の市街地に、平安時代の建物は実は何一つ残っていない。この都はいかにして生まれ、どのような変遷をたどり、そして「古都」として定着するに至ったのか?都の誕生から近代の始まりまで、その歴史をたどり、「花の都」の実像を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • ベーシックな京都史概説。近現代の文化や社会がもっとがっつり欲しかった。

  • 言葉は悪いかもしれないが、この本は「京都のガイドブック」ではないか。ただ、ふつうのガイドブックが「場所」ごとに整理されているのに比して、この本は「時代」に整理されている。そういうものではないかと感じた。ただ、この本を読んで、「この場所に行ってみようかな」と思わせるものがある。そういう意味で「ガイドブック」なのである。

    ただ中世史が専門の著者だけにそこまで望むのはどうか、という気もするが、おおよそ近世で終わっているのは惜しい気もする。京都の「古都」化は、近代において進むので(高木博志『近代天皇制と古都』とか…)、〈千年の都〉といえば近代の問題は欠かせなかったのではないかな、と思った。

  • 実家近くの事について詳しく書いてあるんだけどちょっと読むのはシンドイ。

  • この本の内容に沿って京都を歩いてみたいが、何年かかるだろうか。

  • これは面白い京都本だった。学術的記述に終始するが、闇歴史への目配りもあるし、何より俯瞰的に歴史を眺める感覚に浸れる。平安時代の京都はそこらへん糞と死体だらけ、だが天皇の行事は頻繁にある。検非違使が傘下の非人を使って掃除させていたらしい。

  • 平安時代、京都が首都になってから、現代に至るまでの歴史について書かれています。なぜ奈良から遷都されたのか、当初の京都から、その後どのように変わっていったのかを、現在の京都の街に残る史跡を紹介しながら説明されていて、平安京時代の京都については非常に分かりやすかったです。鎌倉・室町幕府を経て、その京の位置が微妙にずれていったこと、かつての中心が辺境になっていく様は、とても好奇心多く読ませていただきました。
    京都を知るために、読んでおくべき本だと思います。

  • 新しい発見があって、面白く読んだ。
    例えば、寝殿造。
    よくいろんなところで見かける東三条殿(藤原兼家邸)。
    あれは寝殿造りの典型なのだと思ってきたが、特に平安前期にはああではなく、コの字型なのだとか。
    京都の近隣の山が都市化による伐採で赤松だらけになっていくという話は、どこかで聞いたことがあったけれど、ヒラタケから松茸へ産物が変わっていくことで後づけられたという話は知らなかった。
    やはり知らないことがわかるのは、面白い。

    前半の方は、発掘された遺跡に基づいて論じるべきだという姿勢が強く出ていたように思う。
    そこに、さすが歴史家だなあ、と思わされた。

  • 2015年1月新着

  • 近年の学説の変化がよくわかった。エタ・非人の源流となる被差別民は中世から生み出されていた。朱雀大路は、セリ、ハスなどが植えられていた。町衆の反権力の象徴とされていた山鉾は、将軍の持ち物であったという発言もある。日本の街が清潔なのは、人糞を肥料に使っていたからであって、休耕地を設けたヨーロッパでは、人糞は都市に滞留した。京都は原爆投下の第一候補地であった。盆地だから原爆の破壊力を正確に測定できたし、そのために空襲を控えた。

  • 高橋先生の描く京都、楽しみです!

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