天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)

著者 : 高埜利彦
  • 岩波書店 (2015年3月21日発売)
3.63
  • (2)
  • (7)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :69
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315247

作品紹介・あらすじ

戦乱止み、文化の花開く泰平の世へ。家綱・綱吉から吉宗を経て家治まで、一七世紀半ばからの百年余をみる。安定には安定のための仕組みがある。武威重視の価値観を転換する、どのような政策が打ち出されたのか。新田開発や流通網の整備、歌舞伎・相撲などの娯楽の広がり、朝鮮や琉球との往来など、躍動する時代を存分に描く。

天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 時代が面白いのか、それとも書き方が良かったのか、おそらくその両方だろう。時代の人々のエネルギーを感じながら、一気に読み切った。大きなダイナミズムというより、個々のトピックが時代とその思想を象徴していた。

    アジアの動乱と平和
    統治の巧さ。デモンストレーションと内容の充実のバランス
    経済と文化
    構造改革。享保の改革と田沼意次
    身分制度の揺らぎ

  • おおよそ家綱時代から家治時代(田沼時代)までの政治社会史を中心とした一書。といえるだろうか。国内の「泰平」の様相だけを描くのではなく、明清交代への対応といった外交関係、大嘗祭の執行をめぐる問題など朝廷との関係、身分の周縁化など、この時期の「社会の変化」にも焦点を当てているのが特徴…というよりも、近世史の研究成果をふんだんに織り込むとこうなる、と言うべきだろうか。単に自分の子供ができないという問題で理解されてきた綱吉の「生類憐れみの令」に対しても、儒教的特色を読み込むといった最近の説に、もちろん言及している。

    1巻は「太平」という言葉にこだわっていたので、この巻も「泰平」という言葉になにか言及があるのかと思ったら、それはなかった。

  • 天下太平はなんと退屈か。記述に面白味がない。ただし、勉強にはなった。

  • 読了。
    家綱~家治まで。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  東アジアの動乱と平和の訪れ
    第2章  江戸幕府の権力機構
    第3章  新たな価値観の創出
    第4章  豊かな経済、花ひらく文化
    第5章  「構造改革」に挑む~享保の改革
    第6章  転換期の試み~田沼時代
    おわりに  格差社会の広がり

    <内容>
    岩波新書 シリーズ日本近世史の第3弾。全集ものの日本史を多く執筆している著者だけに、とてもわかりやすい文章です。新しい知見も取り入れながら、文治政治から田沼時代までが概観されています。勿論、経済や文化の部分はやや物足りないですが、歴史の流れをつかむなら、この1冊ですね。

  • 朝鮮、中国の安定、国内の統一により、天下泰平の時代へと突入した。その中で全国市場の成立、文治政治の確立、新田開発といった大転換が進んでいく。その転換の背景を学べる一冊であり、受験生にも薦められる一冊である。

  • 体制を維持するための政策が、自らを衰えさせていくことになる。江戸幕藩体制の転換点が分かる一冊。
    やっぱり綱吉政権がターニングポイントなんだなぁ。
    今日の勝因が明日の敗因につながるわけだけど、もちろんこれは「歴史の後出しジャンケン」。個人的には田沼意次の政策をうまく継承できれば、時代の変化に対応できたのかな、と思う。

  • 配架場所 : 新書
    請求記号 : SHIN@210@S102@1-3
    Book ID : 80100014089

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002464493&CON_LNG=JPN&

  • 中国と朝鮮半島が落ちついたから、文化を優先に。上洛は全国の大名を動員する軍事演習。末期養子。死にそうになってからの養子で家を守るのを許可して、とにかくざわざわを避けた。

  • 2015年5月新着

全13件中 1 - 10件を表示

高埜利彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)はこんな本です

天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする