天下泰平の時代 シリーズ 日本近世史 3 (岩波新書 新赤版1524)
- 岩波書店 (2015年3月20日発売)
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感想 : 18件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004315247
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江戸時代中期の「天下泰平」の時代を深く掘り下げ、平和の裏に隠された人々の努力や政策を描き出しています。将軍家綱から吉宗、家治までの百年余りの歴史を通じて、戦乱が止んだ後の社会の変化や文化の発展が豊かに...
感想・レビュー・書評
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時代が面白いのか、それとも書き方が良かったのか、おそらくその両方だろう。時代の人々のエネルギーを感じながら、一気に読み切った。大きなダイナミズムというより、個々のトピックが時代とその思想を象徴していた。
アジアの動乱と平和
統治の巧さ。デモンストレーションと内容の充実のバランス
経済と文化
構造改革。享保の改革と田沼意次
身分制度の揺らぎ -
おおよそ家綱時代から家治時代(田沼時代)までの政治社会史を中心とした一書。といえるだろうか。国内の「泰平」の様相だけを描くのではなく、明清交代への対応といった外交関係、大嘗祭の執行をめぐる問題など朝廷との関係、身分の周縁化など、この時期の「社会の変化」にも焦点を当てているのが特徴…というよりも、近世史の研究成果をふんだんに織り込むとこうなる、と言うべきだろうか。単に自分の子供ができないという問題で理解されてきた綱吉の「生類憐れみの令」に対しても、儒教的特色を読み込むといった最近の説に、もちろん言及している。
1巻は「太平」という言葉にこだわっていたので、この巻も「泰平」という言葉になにか言及があるのかと思ったら、それはなかった。 -
天下太平はなんと退屈か。記述に面白味がない。ただし、勉強にはなった。
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<目次>
はじめに
第1章 東アジアの動乱と平和の訪れ
第2章 江戸幕府の権力機構
第3章 新たな価値観の創出
第4章 豊かな経済、花ひらく文化
第5章 「構造改革」に挑む~享保の改革
第6章 転換期の試み~田沼時代
おわりに 格差社会の広がり
<内容>
岩波新書 シリーズ日本近世史の第3弾。全集ものの日本史を多く執筆している著者だけに、とてもわかりやすい文章です。新しい知見も取り入れながら、文治政治から田沼時代までが概観されています。勿論、経済や文化の部分はやや物足りないですが、歴史の流れをつかむなら、この1冊ですね。 -
朝鮮、中国の安定、国内の統一により、天下泰平の時代へと突入した。その中で全国市場の成立、文治政治の確立、新田開発といった大転換が進んでいく。その転換の背景を学べる一冊であり、受験生にも薦められる一冊である。
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体制を維持するための政策が、自らを衰えさせていくことになる。江戸幕藩体制の転換点が分かる一冊。
やっぱり綱吉政権がターニングポイントなんだなぁ。
今日の勝因が明日の敗因につながるわけだけど、もちろんこれは「歴史の後出しジャンケン」。個人的には田沼意次の政策をうまく継承できれば、時代の変化に対応できたのかな、と思う。 -
中国と朝鮮半島が落ちついたから、文化を優先に。上洛は全国の大名を動員する軍事演習。末期養子。死にそうになってからの養子で家を守るのを許可して、とにかくざわざわを避けた。
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2015年5月新着
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天下泰平の時代というのは、やっぱり「経済」と「文化」ですから、読み物としてはちょっとたいくつかな。
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勉強になりました。
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江戸時代の朝幕関係の専門家であり、多くの通史・概説書も手掛けられてきた高埜先生の巻。岩波の近世史シリーズでは第3巻。四代将軍家綱から十代将軍家治の時代までが扱われる。思想史的にも面白い時代。それを本書では価値観の転換として第3章で扱う。荻原重秀の貨幣改鋳策も第3章で扱われている。
最後に身分社会の動揺を「身分の集団化」「身分の周縁化」というキーワードでまとめ、次巻(第4巻・吉田伸之『都市 江戸に生きる』)と次次巻(第5巻・藤田覚『幕末から維新へ』)へとつないでいく。
著者プロフィール
高埜利彦の作品
