幕末から維新へ シリーズ 日本近世史 5 (岩波新書 新赤版1526)
- 岩波書店 (2015年5月20日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004315261
みんなの感想まとめ
激動の幕末から明治維新へ向かう時代を描いた本書は、歴史の深い背景を持ちながらも、一般的には知られていない側面に光を当てています。著者は、幕府や雄藩のそれぞれの立場や思考を丁寧に掘り下げ、外圧や内政の課...
感想・レビュー・書評
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ある程度幕末史を知っている人向けの本かも。
生麦事件とか薩英戦争とか戊辰戦争のような有名な出来事についてはサラッと書かれているだけ。
代わりに外圧や内政の課題については少し詳しく書かれている詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教科書では満足できない人におすすめの本。
再読したくなったし、再読すべきなのだろうと思った。
世相が激しい中でコンパクトにまとめられており、読みやすい。歴史の醍醐味がこれか!と思えた。
黒船来航に伴い、国内は他国からの侵略などに備えてるために財政が厳しい中でもさらに国民に財政負担をさせている。
現代の国際問題と照らし合わせて考えてみると、似てるように思えた。他国では戦争が行われており、侵略されないように防衛費の増額が決まったが、財政の見直しをするわけでもなく、更なる徴収(心理的に国民負担増)という観点では、想像しやすかった。これより、歴史から学ぶことの重要性を感じた。 -
タイトル通り…というよりは幕末前夜を中心に書いた本かと思います。
やはりというか幕末の動乱はいきなり始まったものではなく、ペリー以前の外国船の来航、飢饉などの天災、経済的な危機が高まった結果発生したということがわかりました。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706044 -
同じ岩波新書のシリーズ日本近現代史①は『幕末・維新』(井上勝生)となっており、題名がソックリである。本書の方が10年ぐらい後に刊行されているので、著者や編集者が意図して命名したのは明白である。また、内容的にも後半100ページ程はペリー以降の記述なのでかなり重複している(総じて、両者共民衆史研究に依拠しているように思えるが、藤田氏は天皇に肯定的、井上氏は天皇に否定的という違いがあるように思える)。これは維新変革の起点を18世紀末に設定する著者のスタンスの表れであり、良くも悪くもシリーズ日本近世史とシリーズ日本近現代史が繋がり・重なっている効果がある。
確かに「尊皇」「攘夷」の起点を本居宣長・光格天皇・松平定信・ラクスマン等々に求めれば、著者のスタンスには説得力がある。しかしながら、これが世間一般に認められているかというとそうでもない(ちなみに戦後しばらくは近代のスタートはペリー来航ではなく、天保の改革であったらしい)。なぜ、維新変革のスタートはベリー来航という認識が一般化しているのだろうか?ここには薩長史観が大きく関係しているように思えてならない。という意味において、藤田・井上両氏の著作は薩長史観に物申す、岩波の矜持の表れなのかもしれない。両著をセットで読む事により幕末と維新の見方が変わる事は間違いないので、シリーズ違いではあるが(違いであるからこそ?)、両読する事を薦める。 -
「今、日本史が面白い!」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B18040 -
秩序が失われた時、それは変革のチャンスだが、あまりにリスクが大きい。一度過激化した集団を慰撫する困難。常に歴史は安定と変革の繰り返しなのだろうが、まだまだ私たちは歴史に学び切れていないと思う。
ちなみにこれで古代から現代まで岩波新書で通読した。切り口、ダイナミズム、視点、様々な学びがあったユニークなシリーズでした。 -
藤田覚先生の歴史感が肌に合うかも
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天明の大飢饉から大政奉還まで、1780年代から1860年代までを対象とする通史。近年の江戸時代後期の通史は、国際関係と日本国内の社会変動の関連がうまく把握できていないことが多いが、本書では明治維新を生み出した必然的な国内・国際要因の関係性がバランスよく叙述されている。ただし狭義の幕末期については、近年の近代史サイドの研究潮流とは異なり、伝統的な「植民地化による民族の独立の危機」「尊皇攘夷と公武合体の対抗」といった枠組みを前提とし、なおかつ近代主義的な発展段階説に拠っており、異論があろう。琉球にほとんど言及がないのもマイナス。
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シリーズ日本近世史の最終巻は、藤田覚先生の「幕末から維新へ」。昔、「遠山金四郎の時代」を非常に面白く読んだ記憶があるが、本書も前半の語り口が快調で非常に面白い。その分やや後半が「教科書的」なのだが、その間をつなぐ第3章「近代の芽生え」は教育と思想史に焦点を合わせた思い切った叙述になっていて短いながらも読ませる。近世民衆の地の到達点は、しかし、西洋近代を生み出したようなサイエンスではなかったのだが……。
あと43ページに触れられている水野忠成の貨幣改鋳を「そっちこそ贋金作り」と喝破した贋金づくりのエピソードの元は『藩秘録』でいいのかしらん? -
通常近代は開国から語られる。しかし、この巻では18世紀末から描き、外圧以外も含む、謂わば崩壊の予兆を描くところから始まる。そして、相次ぐ飢饉、外圧、社会の変化の前に上手く対応できない幕府の姿が描かれる。200年超に及ぶ安定とはなんだったのか、開国後一気に崩壊に突き進んで行く。
開国後の歴史は案外あっさりしている。むしろ、それ以前の「予兆」の説明が詳しい。倒幕の内在的な部分を理解したい人におすすめ。 -
<目次>
はじめに
第1章 近世の曲がり角~維新の起点
第2章 内憂外患の時代へ
第3章 近代の芽生え
第4章 開国・開港
第5章 幕末政争から維新へ
おわりに
<内容>
岩波新書近世史シリーズの最終巻。よかったのは、宝暦・天明期から化政期の文化がコンパクトにまとまっていたこと。政治史の流れはかなり早めだけど、要点は抑えてあるので、受験生も教科書を一通り読み終えたらこのシリーズを通して読むのもいいかもしれない。 -
2015年7月新着
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勉強になりました。
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静かに幕末維新期の歴史が語られる。幕末物はどうしてもドラマティックな人物中心の歴史が語られがちで、それを期待してしまうが、実際はこのような本の記載が正しく時代の様子を表しているのだろう。
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維新への萌芽を17世紀後半に求め、そこでの民衆の様子を描いている。天保の飢饉への対応策のまずさから、相対的に朝廷の権威が強まっていく。もちろん同時に迫り来る外圧が明治維新を引き寄せることになる。
器としての朝廷が権威を回復していくのとは逆に、孝明天皇個人の権威は地に堕ちる。このあたりを踏まえての幕末動乱の記述は新鮮だ。 -
ペリー来航より前から、ロシア南下も幕府をあわてさせている。
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