医と人間 (岩波新書)

制作 : 井村 裕夫 
  • 岩波書店 (2015年2月21日発売)
3.92
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315353

作品紹介

先制医療、iPS細胞、ロボット治療、新しいがん治療、創薬、脳研究など最先端の医学、そしてチーム医療、緩和ケア、地域の医療、災害医療、情報技術、死生学など第一線での医療。医学は常に人間とともにあり、人間のための学問である。日本医学会総会はその知を結集し、高齢社会を幸せに生き抜くためになすべきことを考える。

医と人間 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 小泉英明さんの「脳の発達と幼児教育」が読みたくて買ったのだけれど、それ以外の部分もずいぶんと読みごたえがあった。HALなんていうロボットの話とか、先制医療(一発で変換できないからまだまだ新しい言葉か)とかトランスレーション医学などという考え方について知ることもできた。そして、何よりも興味深いのは後半の医療現場からのレポートである。ホスピスであったり被災地での医療であったり。そして、今回の一番の収穫は胃ろうについての問題について、おそらくこれで適切な判断ができるようになったのではないかと思う。単純に毛嫌いするのではなく、その人のQOLが向上するのかそうでないのかをよく考えて選んでいけばよいことなのだろう。それから、一番知りたかった幼児教育について、小泉さんは最後に、意欲の問題をあげている。早い段階で意欲を育てるようにするべき。そのためには幼児期に適切な情動についての教育が必要。その具体的な方法が知りたかった。さらなる研究が期待される。

  • 北里大学医学図書館OPACへ
    http://saosrv.kitasato-u.ac.jp/webopac/newexe.do?pkey=BB10136675

  • 2015年に開催される第29回日本医学会総会(4年毎開催)を記念して、医学の各領域の最先端の研究・技術と、医療の現場の最前線での取り組みについて、11人の各分野の第一人者が語ったものをまとめて出版された。
    医学については、山中伸弥iPS細胞研究所長が、iPS細胞を使った再生医療と創薬について語っているほか、抗がん剤に代る治療薬(ALK阻害薬等)の研究、身につけることで人の身体機能を改善・補助・拡張するサイボーグ型ロボットHALの開発、脳の発達に関わる幼児教育の研究、慢性の非感染性疾患に対する先制医療、基礎医学を創薬や治療などの臨床医学に生かすトランスレーション医学が取り上げられている。
    中でも、山中教授のノーベル賞受賞後、脚光を浴びるiPS細胞研究の影に隠れている感はあるものの、がん治療法の研究・開発が大幅に進んでいる点は注目される。それは、がん細胞の増殖にかかわる特定の分子をターゲットにして、その機能を抑える「分子標的治療」と言われる方法で、これまで慢性骨髄性白血病などの血液がんのみに有効なアプローチと言われていたものが、一部の腫瘍型がんも類似の原因により発生することが明らかになり、がん治療が飛躍的に進歩すると期待されているという。
    また、医療については、日野原重明聖路加国際病院名誉院長が、チーム医療における看護師に求められる新しい役割について語っているほか、医療情報のIT化、ホスピス・緩和ケアの在り方、東日本大震災被災地の医療、胃ろう栄養法と死生観の問題が取り上げられている。
    医学・医療に関わる最新のトピックスがカバーされており、専門外の人間がそれらのエッセンスを網羅的に知るための良書である。
    (2015年3月了)

  • とても読み応えのある一冊。

    先制医療、iPS細胞、チーム医療など今までやこれからの医学を考えるのにピッタリな導入書。
    特に脳の発達と幼児教育の章が個人的に追いかけたいテーマでした。
    図書館で借りた本ですが…買って自分の手元に置きたい一冊です。

    以下色々メモ

    井村先生
    医学は人の心身の健康を守り、病気を癒すための学問。医療は医学の社会的な実践

    小泉先生
    子どもに早くから文字を教えることは思わぬ弊害が出る可能性がある
    脳というのは今までの進化のなかの記録を全部宿している
    脳の機能の発達を保育や教育の分野にも取り入れ、「進化教育学(evolutionary pedagogy)」へと発達するかもしれない

  •  現代医学に関わる先端の方々から聞き語りでトレンドを纏めたといった本。
     やっている分野の説明+自分が何故それを行っているか+その分野が今後の医療にどのように必要であるか、と言うことをコンパクトに纏めてい る。さすが、名のある方々、である。

     印象に残ったのはIPS細胞が、むしろ医薬方面で期待されていること。
     被災地でのボランティア医療自体が、医療の研修として充実していること。
     胃ろうの問題。そもそも、胃ろうって何なんだろうと思っていたから、より一層分からなくなった。
     チーム医療を掲げているけれども、それは制度が変わらない限り厳しいだろうなぁとか。

     こういうのが毎年出ると面白いのにね。
     雑誌で、図示とかされていると、医療トレンドに敏感な大人たちの人目……惹かないか。

  • 勉強になりました。

  • 実用に至った最先端医療技術研究に関わった医師たちの講演緑。
    がんの分子標的薬がすごいと思った。

  • 2015年5月新着

  • 配架場所 : 新書
    請求記号 : SHIN@490@I100@1
    Book ID : 80100012264

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002458881&CON_LNG=JPN&

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