- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004315476
作品紹介・あらすじ
「地方創生」の掛け声より早く、魅力ある地域を創ってきた取り組みがある。山村の可能性、有機農業や自然エネルギーによる循環経済、復活した商店街、「消滅可能性一位」の村へ向かう移住者、協働の場を拓く地元の人材-地元愛と環境共生型のビジネスマインド、そして「豊かさ」の新しいモデルの現在を丁寧にルポ。
感想・レビュー・書評
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601-O
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最近地域や地方創生など、自然との共生をモチーフにした本を読む。本書は消滅可能性のある自治体のレポやNPOと行政、住民との在り方などが著者の視点から記載され、また違った方向からのアプローチがある。
一言で言うなら、
「衰退、衰退というけれど、私たちはまだまだ出来ることがあり、こんな事をしている人たちもいるよ!
だから、参考にして!」っという内容。 -
・地元ではない田舎への流れは止まらない。
・とうふ工房わたなべさんの事例 -
農業、発電等を中心とするルポ。参考になる点もあると思うが、ちょっと違う。
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大江正章『地域に希望あり』読了。
この人の本は、タイトル買いしてました。次回以降は電子書籍で十分。
農業に関する記述は、ツメが甘すぎると思います。
これ読んだ文系学生が就農しだしたら、メキシカンサンドイッチ店を東京のオシャレな商店街に出店した星野智幸『呪文』の主人公のような人生を歩みます。
必ず農業者が書いている本も読まないとダメです。 -
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地方創生と言われる中、実際に地域で成果を残している様々な事例を紹介しています。
国内全体の状況を比較しても、人口減少の流れ、過疎化・都市への人口集中の・高齢化の流れを一気に戻すようなものではないかもしれません。
ただ、これらの事例を見て、多くの地域で、その地域の実情にあった挑戦をすることが、今後の将来を創っていきます。
決して夢物語ではありません。結果を残している中で、その努力に敬意を払い、今後どのようにすべきか考える必要があります。
▼これからの『地域が本来の豊かさを実現していくための重要なポイント
①企業誘致、公共事業依存路線に未来がないことをふまえたうえで、環境と自治を重視した持続可能な地域づくりを明確に意識している
②無理に事業や規模を拡大しようとしていない。身の丈に合った着実な進展、小さな成功の積み上げを大切にしている。その結果として、地域が発展し、人が集う
③地元に根差した組織や仕組み(NPOや株式会社など)を設け、役割を分担している。
④農山村の価値や知恵に学ぶ都市生活者やボランティアという応援団がいる。交流人口や資金の内部循環の増大につながり、交流から定住へと進むケースがある
⑤農山村と都市を敵対する存在にとらえていない。両社は共存するべきものである。ただし、都市で人間らしく生きるためには農の存在が不可欠
▼地域づくりの課題
・移住推進に力点を置きすぎない。人口増は結果であって、目的ではない
もともと住んでいる人たちの生活満足度を上げること
・小さく始めた事業が軌道に乗り、ある程度の経済性を求められるようになった段階が難しい
<この本から得られた気づきとアクション>
・地域に芽吹くわずかな種を育てていくにはどうしたらよいか
・このような事例が紹介されると、そのまま同じことをしようとするが、地域により事情は異なる。いかにエッセンスを取り入れるか。
<目次>
序章 移住が増えてきた「消滅市町村」第一位の村―群馬県南牧村
第1章 山村に希望あり―島根県邑南町・旧弥栄村・旧柿木村
第2章 自然エネルギーが地域を開く―福島県会津地方、岐阜県石徹白地区
第3章 漁業者とNGOの協働で地域を結い直す―宮城県旧北上町、福島県相馬市
第4章 地域再生の柱としての商店街―香川県高松市、宮城県丸森町大張地区
第5章 NPOが創り出す、ゆうきの里―福島県旧東和町
第6章 有機農業と地場産業の連携による地域循環型経済の誕生―埼玉県小川町