鎌倉幕府と朝廷〈シリーズ日本中世史 2〉 (岩波新書)

著者 :
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315803

作品紹介・あらすじ

史上初めて、京都から百里以上を隔てる僻遠の地に創られ、以後百五十年にわたって存続した新たな政権、鎌倉幕府。朝廷と並立する統治のあり方はなぜ生まれたのか。そのことは日本社会をどう変えたのか。源平争乱から幕府誕生、執権政治の時代、そしてモンゴル戦争を経て崩壊に至るまで、鎌倉幕府の時代を描ききる。

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉時代を手堅くまとめた入門書
    鎌倉幕府の成立から滅亡までを、幕府、朝廷、裁判などの観点から解説している。古文書学に関する解説も充実している。

  • 中央政界史多分向いてない、自分

  • 2023/01/26
    壇ノ浦の戦いのあたりから鎌倉幕府の滅亡までの通史に関して、すごく細かい歴史の流れを学ぶことができる本。
    内容は日本史以上のもので研究者向けなのかは分からないのですが、とても詳しいことの経緯がまとめられています。
    壇ノ浦の戦いから始まり、源氏による武士の政権がどのように出来上がっていったのか、その武士による政治と朝廷とのバランスはどうなっていたのか、権力が鎌倉幕府に移った後の朝廷の中での立場の取り合いや譲り合いのような政争はどのようなものであったのか、その一方で人々はどのような暮らしをするようになっていたのか、また隣人や守護、領主などとのトラブルをどのように解決しようとしていたのかなど、本当に細かいところまで記述してあります。最初一読しただけだと中々人物関係が理解できず何度か戻ったりしてやっと理解できるというような感じで難しいですが、本当に日本史の細部まで把握するにはもってこいの本だと思います。
    続きも頑張って読もうと思いました。

  • 鎌倉(北条家・武士・封建制)と京都の(皇統・藤原家・公家・貴族・律令制)の土地の所有を巡る勢力争いの内幕、経済史的な研究成果を披露。いずれ読み返す。

  • 鎌倉幕府成立から滅亡までを扱う。首都機能を担う京都から離れた場所に幕府がおかれ続けたのはなぜか、約百五十年の間、朝廷と幕府の関係はどのようなものだったのかを見ていく。

    2022年3月・4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00523535

  • 鎌倉殿の13人を見ながら,その予備知識を得るために読書。北条氏による政治は,あまりポジティブなイメージを持っていなかったが,その背景を理解することで納得できな部分が多かった。関東武士の独立した力を得たいという気持ちが,あったように思える。

  • 鎌倉幕府が朝廷と付かず離れずに日本を治めていこういう態度は、まだ武士階級かようやく制度として整って来つつある時代、過渡期としての中世がここで始まったことが分かる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99837255

  • 日本中世史を通して勉強しようと思って読みました。

  • 鎌倉時代を幕府を中心とせずに、朝廷との関係を強調して扱う。自分の知識が少なかったのもあるが、新たな発見があって面白かった。朝廷でも幕府の力を利用して、中でも権力闘争に使っていたと。現代の制度では理解しづらい双頭体制ということか。

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著者プロフィール

近藤成一(こんどう・しげかず)
放送大学教授、東京大学名誉教授、博士(文学)
1955年東京都生まれ。1980年東京大学文学部卒、1982年同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所助手、助教授を経て、2000年教授。2016年より現職。専攻は日本中世史。主な著書に『鎌倉時代政治構造の研究』(校倉書房、2016)、『鎌倉幕府と朝廷』(岩波新書、2016)など。

「2021年 『執権 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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