室町幕府と地方の社会〈シリーズ日本中世史 3〉 (岩波新書)

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著者 : 榎原雅治
  • 岩波書店 (2016年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315810

作品紹介

足利尊氏はなぜ鎌倉幕府打倒に動いたのか。南北朝動乱が半世紀も続いた理由とは。その後、展開する公武一体の政治の流れをおさえつつ、戦に赴く在地の武士の行動様式、連歌・茶会などの「伝統」文化、現状につながる村々の形成などを見ていく。応仁の乱で再び京が灰燼に帰し戦国前夜へと至る、室町時代の全体像を描く。

室町幕府と地方の社会〈シリーズ日本中世史 3〉 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 室町時代の概観。室町幕府の荘園支配体制は、鎌倉幕府との連続性のもとにあること、室町将軍は公家社会と統合することで独特な公方という王権になったことが面白かった。

  • 鎌倉幕府の滅亡、建武政権の成立から、明応の政変(足利義材を将軍から追放)まで、政治史を中心に叙述。所領争いで滅んだ鎌倉幕府の課題を、室町幕府は引き継いで寺社領保護と裁判の実施につとめ、それが応仁の乱によって終焉したという時代の描き方はたいへんクリアでよくわかった。室町幕府(前期)の特徴がよくわかる叙述だと思う。

  • 20170521読了

  • 南北朝動乱が半世紀
    あまり知らない室町時代の武士・文化
    現代につながる村々の形成など
    読んで納得の室町時代でした

  • 日本史の中で室町時代が一番難しい気がする。初代将軍の足利尊氏、金閣寺の義満、銀閣寺の義政、それに応仁の乱くらいしか思い浮かばない。南北朝で様々な天皇が出てくるし、管領など有力な守護も一族が多くて覚えきれない。
    ところが、本書を読むと、一見無秩序に見える室町時代も、幕府が目指していたところとか、平安時代から続く荘園制度の末期の姿といったものが整理され、また、現代に続く各種文化・生活様式なども室町時代生まれと分かり、何となく親しみが湧いてきた。
    他にコンパクトな類書・良書があるかどうかは知らないが、室町時代の特徴やその通史をざっと知りたいという向きには向いているのではないだろうか。結構面白く読めた。

  • シリーズ中でも屈指の分かりやすさ。
    史実の流れとその意味づけ・解釈が明快。

    南北朝の動乱期、室町公方下での安定期、戦国時代に連なる戦乱期と、室町時代全体を大きく3つに区切って、政治動静や地方社会の実像を描く。

  • 前二書に比べ、格段に分かりやすく、興味深い書き口だった。曖昧模糊としていた室町幕府の姿がありありと迫ってきた。構造と生活、地政学的ダイナミズムがきっちり書かれている。

  • <目次>
    第1章  建武政権と南北朝の内覧
    第2章  もう一つの王朝時代
    第3章  南北朝・室町時代の地方社会
    第4章  室町公方の理想と現実
    第5章  動乱の始まり

    <内容>
    岩波新書日本中世史シリーズ第3巻、室町時代。記述がわかりやすく、ある程度日本史の基礎を知っているとすらすら読める。いわゆる日本通史の諸作を彷彿とさせる書き方。政治史は本当に基本を押さえた感じ。高校教員とかは必須かな?

  • これ分かりやすいです。
    公武の一体化と土地の所有をめぐる動きがよく分かる。武家の統領で、かつ公家社会に君臨する為政者の限界が室町幕府を混乱に追い込んだわけだ。半済を公家保護のためとする見方にはびっくりしたぞ。

  • 南北朝の動乱期から短い室町王権期を経て戦国時代へと向かう時代の通史。……通史だが、最新の研究成果もふんだんに盛り込み、読ませる内容となっている。とくに第3章「南北朝期・室町時代の地方社会」は面白かった。現代に続く村の形、室町時代の荘園体制の再評価、活発におこなわれる遠隔地交易など興味深い記述が満載で勉強になった。

    中世史最後の4巻も楽しみである。

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