日本にとって沖縄とは何か (岩波新書)

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著者 : 新崎盛暉
  • 岩波書店 (2016年1月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315858

作品紹介

いま、日本政府は沖縄・辺野古に新たな巨大基地の建設を強行している。それは単なる基地建設の問題ではなく、戦後70年の日本、米国、そして沖縄の関係史の"到達点"として存在している。「構造的沖縄差別」を克服するために、どうすればよいのか-。沖縄現代史の第一人者が戦後の歩みを振り返り、本質を厳しく問う。

日本にとって沖縄とは何か (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 著者は1965年以降10年スパンで新書で沖縄現代史を振り返っている。国土の0.6%に米軍の75%が駐留しているのはどうしようもない現実だ。
    軍事的には要石なのかもしれないけど、明らかに日本は沖縄を捨石にしている。ゴミ処理場と同じで、必要だけど自らの近くにあることは拒否する。これは人間普遍のエゴなのかも。
    答えは持ち合わせていないけど、自らを反省させてくれる一冊だ。

  • 沖縄戦は明らかに本土決戦への時間稼ぎであり、沖縄の多くの住民が犠牲になりました。そして、どうしても昭和天皇の「沖縄メッセージ」が甦ってきます。米軍は沖縄占領と同時に住民を収容所に入れている段階で、広大な軍用地を接収し無償で使用しました。沖縄は日本国でありながら、戦争末期から今日まで日本国民から見捨てられた存在です。ですから、「辺野古新基地阻止を、集団的自衛権容認や新しい軍事基地建設による抑止力強化に抗う日本国民に突き付けられた眼前の実践的課題として捉えることが必要」という著者の主張が耳に痛い。

  • 2016年3月新着

  • 現在までの歴史を追っている

  •  困難な諸条件に包囲されるとき、疎外感を中央あるいは国家と一体化することで埋めようとする動きも現れる。そうした状況を利用し、地域の分断を図ろうとする政治勢力の介入も目立つ。自衛隊配備や教科書採択問題から見えてくるのは、そうした現実である。その際、尖閣問題=「中国脅威論」が最大限に利用される。(p.174)

     対話の道を遮断し続ければ、力による解決しか道はない。平和的な問題解決のためには、対話による説得、あるいは妥協が不可欠である。日中両国の対話の場に、沖縄と台湾という二つの地域を加えることは不可欠である。そのことによって領土ナショナリズムを相対化する糸口も見えてくる。
     日台漁業協定のような、国家による近視眼的暴挙あ避けられなければならない。それは逆に国境地域住民の友好関係を引き裂くことになりかねない。文化、経済、観光など、あらゆる面での交流を盛んにし、自己中心的で偏狭なナショナリズムを薄める努力をすることが必要である。その意味でも、先島と台湾だけでなく、沖縄県と福建省、那覇市と福州市などの交流の実績もある沖縄の役割は大きい。(pp.174-175)

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