日本にとって沖縄とは何か (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315858

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  • 沖縄戦は明らかに本土決戦への時間稼ぎであり、沖縄の多くの住民が犠牲になりました。そして、どうしても昭和天皇の「沖縄メッセージ」が甦ってきます。米軍は沖縄占領と同時に住民を収容所に入れている段階で、広大な軍用地を接収し無償で使用しました。沖縄は日本国でありながら、戦争末期から今日まで日本国民から見捨てられた存在です。ですから、「辺野古新基地阻止を、集団的自衛権容認や新しい軍事基地建設による抑止力強化に抗う日本国民に突き付けられた眼前の実践的課題として捉えることが必要」という著者の主張が耳に痛い。

著者プロフィール

1936年東京生まれ。東京大学文学部卒業、専攻は沖縄近現代史・社会学。沖縄大学名誉教授。
中野好夫主宰の沖縄資料センター研究員として沖縄戦後史を研究。沖縄大学教授を経て1989年まで同大学学長をつとめる。また石油備蓄基地反対闘争、一坪反戦地主会など沖縄の住民運動に参加。主な著書に『戦後沖縄史』(日本評論社)、『沖縄現代史』(岩波新書)など多数。

「2010年 『時代の求めにこたえて 武 建一対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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