ホッブズ――リヴァイアサンの哲学者 (岩波新書)

  • 70人登録
  • 3.39評価
    • (2)
    • (5)
    • (9)
    • (2)
    • (0)
  • 6レビュー
著者 : 田中浩
  • 岩波書店 (2016年2月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315902

作品紹介

「万人の万人にたいする闘争」に終止符を打つために主権の確立を提唱したホッブズは、絶対君主の擁護者なのか。それとも、人間中心の政治共同体を構想した民主主義論者なのか。近代国家論の基礎を築いたにもかかわらず、ホッブズほど毀誉褒貶の激しい哲学者はいない。第一人者がその多面的な思想と生涯を描いた決定版評伝。

ホッブズ――リヴァイアサンの哲学者 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 近代政治学の祖であるトマス・ホッブズの思想と生涯について、政治学の著書である『法の原理』・『市民論』・『リヴァイアサン』を中心に書かれている。哲学者を紹介したものとしては驚くほどに著者の愛に溢れているが、彼の理論の軸を「自己保存」という形で明瞭に示しており、非常に分かりやすい。また、ホッブズの影響についての詳細な記述は有用であろう。最も印象に残ったのは、近代において初めて「宗教の自由」を説いたこと、そしてそれがジョン・スチュアート・ミルによって花開いたということである。

  • 著者:田中浩 (1926-)

    本体800円+税
    通し番号:新赤版 1590
    刊行日:2016/02/19 9784004315902
    新書 並製 カバー 256ページ 在庫あり

    「万人の万人にたいする闘争」を終えるために絶対的な権力の確立を提唱した国王主権論者なのか.それとも,人間中心の政治共同体を構想した民主主義論者なのか.近代国家論の基礎を築いたにもかかわらず,ホッブズほど毀誉褒貶の激しい哲学者はいないだろう.第一人者がホッブズの多面的な思想をあますところなく描いた決定版評伝.
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b226375.html

  • イギリスの市民革命時代の思想家ホッブズの生い立ちから、『リヴァイアサン』が書かれた背景、後世に与えた影響などを解説。ホッブズのイメージは絶対王政を擁護した思想家というものだったのですが、本文中でもそうした誤った俗説が批判されているように、元々は国民の生命の保護を第一に考えられていたという点に少々驚きがありました。『リヴァイアサン』を読んでみたいとは思うけれど、なかなか手が出なさそうです。

  • ホッブズの社会契約説は、王党派にとっても議会派にとっても、使える考え方であると同時に危険を孕むものだった。そして実際の政治的行動では、ピューリタン革命直前には真っ先に亡命するかと思えば、その後、権力を握ったクロムウェルの軍門に降り帰国する。王党派からも議会派からもよく言われず、今でも、大物ではあるが評価の難しい人物であろう。この本で著者は、そうしたことを手際よく解説しながら、ホッブズ擁護の姿勢を崩さない。著者のホッブズへの愛を感じる一冊である。

  • 色々と思うところはあるけれども、少なくとも、スキナーの名前が一言も出てこないというのは、ホッブズ研究の蓄積を踏まえて出された「新書」として頂けない。

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=7235

全6件中 1 - 6件を表示

田中浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
トマ・ピケティ
有効な右矢印 無効な右矢印

ホッブズ――リヴァイアサンの哲学者 (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする