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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784004315940
みんなの感想まとめ
複雑なウクライナ情勢とプーチンの世界観を深く掘り下げた本書は、近年のロシアの政治や外交政策に関する貴重な情報を提供します。著者は、プーチンの立場を単純に擁護するのではなく、彼の行動の背景にあるロシアの...
感想・レビュー・書評
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2016年刊。ウクライナ情勢と、プーチンの世界観などロシア事情をそれぞれ解説しており、2022年の情勢を見る上で極めて参考になる。著者の視点はプーチン擁護ではないにせよ、単純なウクライナと欧米賛美でもない。
ウクライナ情勢では、2014年危機から近現代史、オレンジ革命、マイダン革命までカバー。独立時の大統領クラフチュクの言では、核放棄は、核弾頭の老朽化や97年以降の引き取り拒否というロシアの通告、米の圧力、チェルノブイリ原発事故の経験といった事情があった由。オレンジ革命の不完全さと新政権の混迷、政治不信。ロシアとEUの双方に「いい顔」をしようとしたが結局ロシアに接近したヤヌコビッチ。マイダン革命での流血はデモ側の過激化も一因。ウクライナが「敗者の趣」のミンスク2合意。
一方、著者が見るプーチンの世界観は、米国一極支配が世界に不安定をもたらしたというものだ。2014年ウクライナ危機では、ロシア国内のプーチン支持率は急上昇。これが22年の行動の背景にあったのだろうか。米国の威信低下、国連安保理の機能不全、核兵器への言及は22年の状況と重なる。また本書では14〜15年の原油価格低下に伴うロシアの経済危機を紹介しているが、22年時点では好転しているだろう。
ただ著者は、プーチンが長期的な戦略の下で世界秩序に挑戦との見方は取らない。プーチンが目指すのは祖国ロシアの防衛であって領土拡張や覇権主義ではない、米やNATOに国家の安全保障が脅かされ追い詰められているとの認識、ウクライナ問題への介入はロシアの生き残りを図るプーチンの窮余の策、不正だという発想はプーチンにはない、というのが著者の指摘。また、ウクライナ東部での親ロシア派の動きは、炎上後はプーチンでも統制できなかった点も指摘。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の意に反するかもしれませんが、読後はプーチンファンになりそう。
ロシアの事情がよくわかります。
アメリカのカウンターパートとして期待したい。 -
4、5年前の発汗だけど、情勢って今と変わらないではないか。
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「プーチンとG8の終焉」佐藤親賢著、岩波新書、2016.03.18
242p \864 C0231 (2022.03.09読了)(2022.03.04借入)
【目次】
はじめに
序章 「戦後七〇年」の国際社会
1 秩序の構造的変化
2 ウクライナ危機の意味
3 プーチンというファクター
第1章 ウクライナの政変とクリミア編入
1 ヤヌコビッチ政権崩壊
2 クリミアの「再統合」
3 プーチン、編入を決断
4 冷戦の再来
5 東部二州が「独立宣言」
6 紛争の激化
7 困難な和平への模索
第2章 戦略なき独立―ウクライナ略史
1 近代まで
2 ソ連時代―チェルノブイリの衝撃
3 オレンジ革命
第3章 漂流する世界
1 戦後秩序の「制度疲労」
2 プーチンの世界観
3 安全保障環境の変化
4 中国との関係
5 日ロ関係
第4章 ロシアの将来―プーチンなくしてロシアなし
1 右傾化するロシア
2 反動
3 プーチンの戦略は変わったか
おわりに
主要参考文献
「ロシアとプーチン政権の歩み」関連略年表
☆関連図書(既読)
「ロシアについて」司馬遼太郎著、文春文庫、1989.06.10
「ソビエトとロシア」森本良男著、講談社現代新書、1989.12.20
「紊乱のロシア」野田正彰著、小学館、1993.02.10
「女帝のロシア」小野理子著、岩波新書、1994.02.21
「ロシアその歴史と心」藤沼貴著、第三文明社、1995.12.25
「聖ロシアの惑乱」野田正彰著、小学館、1998.10.20
「ロシアを読み解く」廣岡正久著、講談社現代新書、1995.06.20
「悲劇のロシア」亀山郁夫著、NHK知るを楽しむ、2008.02.01
「図説ロシアの歴史」栗生沢猛夫著、河出書房新社、2010.05.30
(「BOOK」データベースより)amazon
クリミア編入後に、約二〇年関与してきた「G8」の枠組みと決別したロシア。経済的苦境に直面し、ナショナリズムと軍事力に訴える大国の動向は、混迷する中東情勢にも関わり、国際秩序の動揺を加速しかねない。著者自身の長期取材をもとに、ウクライナ危機の推移を追うことで、プーチン大統領が展開する政策の本質に迫る。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706059 -
[ロシアの指導者、指導者のロシア]世界で最も影響力を持つ人物としても名前があがるロシアのプーチン大統領。彼の指導下で様々な変化を経験したロシアの政治経済や外交政策をまとめ、ロシアから眺めた世界像を提示した作品です。著者は、およそ8年にわたり共同通信のモスクワ支社で活躍された佐藤親賢。
近年のロシア情勢についての情報がふんだんに盛り込まれており、ロシアに関する情報について頭の整理をするために非常に有益な一冊。特に、多くの日本人にとっては複雑に見えるであろうウクライナ関係について頁が多く割かれているため、欧州全般の外政に興味を持っている方にもオススメです。
〜プーチンには「ロシアはソ連崩壊によってばらばらにされた分断国家」だという認識があり、その統合の回復が自身に与えられた歴史的使命だと考えている節がある。〜
タイムリーに読んでおきたい作品かと☆5つ -
2016年4月新着
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312.38||Sa
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