新しい幸福論 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316053

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  • 相対的貧困=国民所得の中位者の所得の50%に満たない者をいう。

    国民の目標の多様化が背景にある。

    再配分機能が弱い。今までは所得の不平等度が低かった。

    新自由主義、市場原理主義では資源配分はパレード最適になるが配分を最適にするとは言っていない。

    連合が労働者の代表=正規労働者の既得権益を守ることになる。

    野心と嫉妬心が行動の源泉。
    平等性と効率性のトレードオフ。

    ケインズの弟子 ハロッドドーマー理論=貯蓄率と資本係数によって成長が決まるという理論。

    格差拡大は経済成長にとってマイナス。
    無理に経済成長させると格差が拡大=脱成長戦略を。

    有限の世界で幾何級数的に成長すると考えるのは狂人または経済学者である。

  • ますます深刻化する経済格差。なぜ日本では格差がなくならないのか? 税制度の問題点などを分析し、経済学が抱えている課題も明らかにする。


    第1章 ますます深刻化する格差社会
    第2章 格差を是正することは可能か
    第3章 脱成長経済への道
    第4章 心豊かで幸せな生活とは
    第5章 いま、何をすべきか
    おわりに―私が思うこと

  • 他人の優位を気にしないことだな。

  • 361.8||Ta

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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