- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316107
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685635詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
団塊の世代がこれからの日本の重要な役割を積極的に担うことが肝要であること説いている好著だ.筆者と同い年なので,数多くの記述に納得できるものがあり楽しめた.アジアの中で日本が"浩然の気"を持つだけの素地はあるが,そこまで到達していない要因を,この世代がもつ"私生活主義"と指摘しているのも肯ける.食料の自給を最後に取り上げて,「食・農」がこれからのキーワードとしているのも,適切な着眼点だと感じた.1945年にタナボタ式に与えられた民主主義を美濃部達吉らが正当に理解していなかった事実は,未だに憲法を理解していない現総理の言動を示唆しているようだ.
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いわゆる政治評論の類いの本なので、期待せずに本を取ってみたが、バランスが取れていた。というより、シルバーデモクラシー=民主主義の弊害(老害)になることを自ら警告する筆者の器量に感服した。
なかなか、自らのことを客観的に見ることが出来るのはすごいと思う。
ただ、ろくでもないこの日本を作り上げた団塊世代(ジュニア世代)の弊害は、日本だけではない。アメリカによるトランプ大統領、英国におけるEU離脱、同時代性をもって世界における民主主義を危機に陥れるのかもしれない。 -
団塊世代の高齢者から見た戦後の日本とは何か。我々には与えられた民主主義に対する自虐感、軽さがあるのではないか。戦後民主主義を「行き過ぎた民主主義」という輩もおり、何か起きると「絆」「連帯感」と国家主義への誘惑もある。視界が狭く内向きになると右傾化しやすい。アベノミクスはマネーゲームであり実体経済の改善ではない。アベノミクスを支持しているのは株を持つ高齢者ばかり。高齢者の高齢者による高齢者のための政治となっている。団塊世代の政治家も職業政治家ばかり。高齢者は2040年には人口の4割に迫る。
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高齢者パワーの台頭
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