魚と日本人――食と職の経済学 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316237

作品紹介・あらすじ

漁師、卸、仲買人、鮮魚店、板前など多くの「職人」によって支えられている日本独自の魚食文化。しかし、魚の消費量が減り、流通のあり方も変わってきている。日本各地の漁港や市場を歩いて調査を重ねてきた著者が、現場の新たな模索とともに魚食と魚職の関係を再考し、「食べる人」の未来に向けてのかかわり方も提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者は、「市場経済」が深まっていけばいくほど、「職能」の扱われ方が「人として」ではなく、「物のように」なり、経済の活力を落としてしまうのではないかという問題意識を持ち続けてきた。

  • 【辻静雄食文化賞(第8回)】多くの「職人」によって支えられている日本独自の魚食文化が大きく変貌している。各地の漁港や市場を歩く研究者が、現場の新たな模索とともに魚食と魚職の関係を再考し、「食べる人」の未来に向けてのかかわり方も提言する。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40243654

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001095543

  • 消費者から戻って魚ととる人たちに至る流れがビビッドな点が参考になる本。市場流通と市場外流通の差をかなり詳しく記載している。意外と魚を食べる人のセクションが面白かった。

  • ●雑学の域を出ない内容だったかと思う。生産者、卸業者、消費者の視点で漁業について書いた本。

  • ☆捕るヒトを忘れることなかれ。

  • 魚の消費・流通の話、少し難しかった…。

  • 2016に読めてよかった。
    今現在の漁業や魚を食べることに関する問題がわかりやすくまとめられていると感じた。
    これをたくさんの魚好きに読んでほしい。
    魚をもっと美味しく味わって食べたくなると思う。

  • 魚にかかわる人々について、食べる消費者、魚屋、消費地卸、産地市場、漁師とさかのぼって漁業を考える。幼い頃、比較的海の近くに住んでいて、はじめてパックの魚を見たとき、「骨のない魚があるんだ」と思ったことを思い出したが、今の人は、パックの魚しかスーパーで接する機会がないのかも。今も、海の近くに住んでいるためか、比較的鮮魚が売られていることが多いと思うが、近所でも捌ける人は少なく、釣った魚をあげられる人も少なくなっている。そんな、鮮魚市場、漁業を考えさせられる一冊。できれば『魚が食べられなくなる日』と併せて読みたい。

  • 魚と日本酒が好きなので、魚に携わる仕事ってどんなものだろうという好奇心から手に取った一冊。魚を食べる人、売る人、卸す人、捌く人、獲る人と魚に関わる仕事を一通り理解できる内容になっています。知識をつける本としてはとても為になると思います。
    学術的な内容だったので、もっと現場の泥臭い話を盛り込んでいたら、なおよかったかなと思いました。

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著者プロフィール

北海学園大学経済学部地域経済学科教授

「2021年 『転換期にあるわが国漁業の構造変化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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