読書と日本人 (岩波新書)

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本棚登録 : 278
感想 : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316268

感想・レビュー・書評

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  • 前半は日本の読書史が書いてあり、本に対する読者や出版業界の成長の過程が良く分かった。しかし少し難しかったのでなかなか読み進められなかった。後半は現在の事になり、固い本や柔らかい本の地位の逆転や電子書籍との今後についての考察。為になったと思う。

  • 平安時代から現代にかけての、日本の読書史。菅原道真と菅原孝標女との読書風景の対比が描かれた第1章から、引き込まれた。出版業界の構造不況が言われて久しいが、そもそも不況前の「読書の黄金時代」が、読書史全体の中でいかに特異な時期であったかがよくわかる。本のこれからを考える手がかりとなる1冊。

  • 本を読むのは好きだけど〈やわらかい本〉しか読んだことないな。そしてわたしもまた多読派。

  • 「出版と権力」を読んだ後、同じ本を読んだ友人から「なぜ、いま若い人は本を読まないのだろう?」という、おっさん臭い質問をされ、若い人=本を読まない、って決めつけについて異議申し立てをして、お互い主観的な噛み合ないディベートになったのですが、そういえば、NHK Eテレのswitchインタビュー、鈴木敏夫×津野海太郎の回で紹介されていた本書、積読のままだったな、と思い出して開いたら、まさにジャストミートでした。「出版と権力」も講談社110年の歴史で出版という産業を語る大きなモノサシでしたが、この本は九世紀の初めの菅原道真の「書斎記」、そして13歳の少女が「源氏物語」を読みふける様を記した十一世紀の「更級日記」、ふたつの始まりから〈読書〉という行為を巡る物語でスケールが大きい。そのなかでも二十世紀が〈読書の黄金時代〉という特殊な時代なんだ、という主張が、とても腑に落ちます。「だれであれ本を読むということは基本的にいいことなのだ」という常識、これって長い間かかって育まれたものであり、それが今後、常識じゃなくなっていく…早速、友人に、読むように伝えました。長い歴史、各方面からの視点、ざっくばらんな文体、まるで津野さんが隣で話してくれているような新書でした。

  • TK7a

  • 前半は、読書通史の空白を埋めるデッサンとして貴重な試み。
     後半は、出版の盛衰を振り返る取り組みとして。

  • 5月はもう少しで梅雨に入る時期です。そのため、外に遊びに行く機会も減る。そこで、読書をしましょう。すると脳が刺激を受けて活性化します。この本は「読書」がいかに大切かを知ることができる一冊です。

    • myknakaさん
      お、ストレートに来ました!雨読の季節。
      お、ストレートに来ました!雨読の季節。
      2020/05/20
  • 長岡絵里佳先生 おすすめ
    7【専門】019.02-T

    ★ブックリストのコメント
    近年、「活字ばなれ」が問題視されていますが、そもそも人々はどのように読書してきたのか。長年出版に関わってきた著者が、読書の過去・現在・未来をわかりやすくまとめています。読書の考え方が変わるかも?

  • 2020.1.19市立図書館
    日本人の読書小史として「源氏物語」の読まれ方からはじまって日本における読書スタイルの変遷や本という日用品、読書という習慣の普及をふりかえり、20世紀の<(今思えば特殊でしあわせな)読書の黄金時代>がいかに築き上げられ、またそれが常にさまざまな他のメディアとの鎬の削り合いであったことを指摘し、そして<電子の本>というまったく新しい選択肢を得たこれからの読書や出版界、図書館はどうなっていくのかを占う。
    「総じていえば、戦前から続く教養主義的・権威主義的な<読書の階段>の秩序が崩壊し、インテリがインテリであることの、大衆が大衆であることの古いしばりから少し自由になった」「読書をつうじて新しい表現、新しい思想を求めることをやめないだろう。同様に古い表現や思想とつきあう術を捨て去ることもないにちがいない」つまり読書は必要でありつづけるだろうという着地点にたどりついたのが2016年、その続きこそ、(季刊→)WEB「考える人」連載中の「最後の読書」かなと思った。

  • 長岡絵里佳先生 おすすめ
    8【専門】019.02-T

    ★ブックリストのコメント
    近年、「活字ばなれ」が問題視されていますが、そもそも人々はどのように読書してきたのか。長年出版に関わってきた著者が、読書の過去・現在・未来をわかりやすくまとめています。読書の考え方が変わるかも?

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著者プロフィール

1938年生まれ。編集者、演出家、評論家。1962年~1998年編集者として晶文社に勤務。「季刊 本とコンピュータ」に編集長として携わる。和光大学教授。和光大学図書館長。『滑稽な巨人』で新田次郎文学賞受賞。『ジェームス・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。現在、和光大学名誉教授。フリーライター、NPO法人共同保存図書館・多摩顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2011年 『図書館の電子化と無料原則(多摩DEPO⑥)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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