読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ (岩波新書 新赤版1627)
- 岩波書店 (2016年12月1日発売)
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感想 : 52件
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Amazon.co.jp ・本 (340ページ) / ISBN・EAN: 9784004316275
みんなの感想まとめ
能動的な学びを促進する一冊で、大学の講義を通じて学生たちが岩波新書の著者と対話しながら、自らの思考を深めていく様子が描かれています。高橋源一郎が企画したこの本では、哲学、憲法、人生相談といったテーマに...
感想・レビュー・書評
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壇上からの伝達ではなく、本の頁をめくるがごとくの能動的な学びを、学生と共にしたい。大学で教えることになった高橋氏は、「先生」を呼んで特別教室を開いた。「先生」は鷲田清一、長谷部恭男、伊藤比呂美の御三方。かれらが著した新書を読んで、学生が自由に質問、それをこの本としてまとめた。
参加した学生による「私と岩波新書」というコラムも数々挟まっている。学生それぞれに、読んだ新書の感銘を受けた点を綴っていておもしろい。
岩波新書選びの指南書ともなっている。
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こんな授業が受けられるのはうらやましい
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貸出状況はこちらから確認してください↓
https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00276082 -
岩波新書はとても難しいイメージで手にする機会がなかった。とても軽いお誘いを受けるかのような題名だったので、読んでみようと思いレジに向かったのがこの本との巡り合いだ。
感想としては、岩波新書の本で自分が興味ある分野の本をもっと読んでみたいなという気にさせてくれる本だった。
この本は大学の講義の一貫として3人の著者を招いて哲学、憲法、人生相談について明治学院大学の学生さんが、それぞの著者の作品を読んで自分たちが感じた事を赤裸々に話し合う場を記録に収めたものであった。また、各学生さんが他の岩波新書の本を読んでの感想が掲載されていた。堅苦しくなくざっくばらんな感想なので、岩波新書のな堅苦しさを崩してくれたのかもしれない。 -
高橋源一郎が、「岩波新書に関する岩波新書を作る」というテーマで岩波新書に持ち込んだ企画本。
実際には、明示大学院大学の高橋ゼミで企画を練った結果、一冊の本を読み込み、その著者を招いて白熱教室をやるというものになった。
その三冊は次の通り。
鷲田清一 哲学教室 『哲学の使い方』
長谷部恭男 憲法教室『憲法とは何か』
伊藤比呂美 人生相談教室 『女の一生』
鷲田さんは、哲学は全部わからないところがいいと。当人がわかってなくて、読者もわからない中で読者が先に気付くくらいがちょうどよいとまで。そして学ぶとは何かを失うことだと。村上春樹の小説や、最近はやりの千葉雅也の『勉強の哲学』を思い出す。
長谷部さんは、憲法と憲法典の違い。社会契約という概念とのつながり。憲法も結局は手段ですから、と。また、カントの永遠平和論が出てくるのは驚いた。柄谷行人の問題意識も憲法学者の問題意識も一致するところがあるのだと。
伊藤比呂美さんは「カノコ殺し」という詩に驚き。ああ、詩だと。
どうだろう。ゼミとしてはとても成功したんだと思う。 -
一日で一気に読んだ。
いま、本を閉じたところ。
私は、現役の大学生世代の時と
社会人の勤労学生だった時と
そしてもう一度、大学にいた。
前2つは卒業し、最後の一つはこの春退学した。
勉強は相変わらず好きで、でもちょっと
一息入った感じ。
気の向くままに読みたいものを読もうかなと。
で…自分の学校やめたくせに、
他人様のゼミの講義と
聞くと、覗きたくなるのが悪い癖。
しかも担当は高橋源一郎氏だという。
紙上講義、いいじゃないか。
教材は岩波新書だと言うし。
ほくほくと読み始めた。
で…哲学・法学・文学の三分野のトップ講義を
読む。いや、受ける。
自分が知らないことを、一度受けた分野でも
授業でこうして突きつけられたら、私だったら。
いや、もうそんなこと考えてない。
がーっと引き込まれて読んだ。
それに対して何か考えるのはあと。
まずともかく最後までページめくろうよと。
哲学も憲法学も文学も、すでに単位は取ったこと
あっても、時代と自分の環境と、社会と教授が
違ったら、まっさらと思って接する方がいい。
だからもう、夢中で読んだ。
ところでこれは、読書そのものに対する姿勢でも
そうで、屁理屈言うより、一応最後まで食らいついて読むって、大事だと思う。
理解できなくてもいいのだ。刺されば。そして刺さる箇所は、その時で違ったりもするから。
まあ待て。まず読め。
そういう感じ。
岩波新書ってまさに、大学の般教のレベルが本として万人に上梓されてるから、自分の詳しくない分野の本でも、タイトルが興味惹かれたら、読む。
知ってる分野でも、やっぱ読む。
で…刺さる何かを多くする。
もうなんにも刺さらないかしら。私。
なんて思っていたのに。
いやいや、うそうそ。
すごい勢いで読んでる。
で、閉じて思った。
今は単位がとか研究がとか言ってないで
こころの赴くまま読むべき時かも…。
すぱーんって私に風穴が開くように。
そして、また学ぶんだ。
このゼミ、私も出たかったな…うん。
読もう。岩波新書。他の本も。
だって本は待っててくれる。
もう読ませてあげないとは言わないし。
違う世界や考え方が触れて、まだまだ私は変わる。
それって生きてるからだし。
読もう。
あ、ひとつだけ気になったのは。
もう少しものを考え、学ぶ時間が欲しい。
急がせないでと学生さんたちが述べてること。
猶予の時間がない人生は挫折すると
何度も私、ブクログでも書いたけど
現役の学生諸君でもそう思うのね。
猶予と、猶予を生むための労働とお金は。
自分で作って、自分で人生を区切り
自分で責任持って自分に与えるしかないのだ。
大丈夫。
ちゃんとレールに乗っても、乗ってないように
見えても、自分がものすごい不満タラタラで
違和感持ってなかったら、最後はどのルートでも
他人は褒めないかもしれないけど、自分は幸せ。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1171721 -
最後まで読めた。編者の高橋氏の頭の柔らかさ(適度ないいかげんさ?)がうらやましい。伊藤比呂美の文章はさすが。わかりやすく気持ちが没入できるかんじ。
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みんなで同じ新書を読み、その著者ご本人を迎えてディスカッションするという夢のようなゼミの特別教室を擬似体験できます。哲学・憲法・人生について議論されますが、それらを専門に学んでいる学生が参加しているわけではないところがミソ。それなのにどんどん話が核心に迫っていく過程は、追っていてワクワクします。これぞ大学、これぞ学問!
【事務局図書課非常勤嘱託員 熊谷和香子】
●未所蔵です。読みたい方は学内者限定ホームページから「読みたい!」を送信してください。 -
読書嫌いな人向けの内容って感じ。最後のページとか特に。でも、本嫌いな人が岩波新書を手に取るかなあ?
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687176 -
高橋さんの新書ということで、何となく手に取った。大学生の意見や感想なんてたかだか、ってちょっと斜に構えてたら、結構真剣に、ゲストの本を読み込んでいて驚いた。今どき文学・哲学・思想的なものに真剣に向き合ってる大学生って少ないと思う。先生が良いのかな。小説家がゼミの教授なんて羨ましいな!
個人的にちょっとツボだったのが、大したことないだけど、鷲田さんの最初の部分。入試での出題が内田樹とツートップ。なんでかっていうと、悪文で一回読んでも意味が分からないから。ネタとして言ってるんだろうけど自虐してて面白かった。 -
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB22574831 -
内容はライトな感じでとても読みやすい。明治学院大の生徒さんが羨ましい。こんな先生と出逢いたかったが本書で出逢えて良かった。
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昨年12月11日から、延々読んでいたもの。つまらないと感じていたのかな。岩波新書に著作がある三賢人(鷲田清一さん・長谷部恭男さん・伊藤比呂美さん)に基調となる話をしてもらったあとで、質疑応答が進むという体裁。
鷲田さんでは「アートが、生活が立ち上がるのに際してどうかかわるのかを見ていきたい」、長谷部さんの「戦争は、負けた方の社会契約が破棄されてしまうというもの」が心に残った。
途中で挟まれている、大学生による「私と岩波新書」は、気恥ずかしくて読めなかった。 -
(借.新宿区立図書館)
明学大高橋源一郎ゼミでの特別?講義の内容をまとめたもの。残念ながら元となった三人の講師の方の本を読んでいないのでちょっと理解しにくい部分も。とはいえ、こういう大学の授業があったら面白いだろうということは十分わかる。これこそ本来の大学の授業ともいえる。(講師の考え方を否定する学生はいなかったのかな?いればもっと面白いかも)<br />元大学職員としてはどうしても気になるのはこの授業がかなり特殊なのかどうかということ。明学さんでこれだけのことができるのはすごいけど他の講義はどうなんだろう?國大ではできなそうだけど、一部外部者を呼んでくるのはあるよう。とはいえこれだけの白熱講義ができるかどうか。哲学科あたりではあるのかな?この本の中にある学生のロボット化。本当に気になるところ。就活もそうだし、与えられたものに沿って動く学生の姿は日本の現状を映しているのかも。いやそういう人間ばかりだからこういう現状になるのか?この本の中でさえも、学生が「生徒」と自称しているのが気になるところ。学生だけでなく社会人参加者、いや高橋先生さえも一部言っているし。 -
『読んじゃいなよ!』の取扱説明書
鷲田清一哲学教室
長谷部恭男憲法教室
伊藤比呂美人生相談教室
著者:高橋源一郎(1951-、尾道市、小説家) -
【由来】
・最初は図書館の岩波アラート。その後もたびたび書評などで目にしたので。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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・覆る新書の概念
「新書って固くて難しくて眠いもの」と思いつつも、ふらりと立ち寄った新書棚。たまたま見つけて読んでみたら……なんと面白いこと!!新書が一気に好きになった。
・どんな分野もわかりやすい
登場する先生は 哲学・憲法・文学(詩歌)と、異なる分野かつ取っつきにくい(と思われる)分野。だがこねくり回された完璧な言葉ではなく、先生の生の言葉が綴られているこの本は、そんな取っつきにくさが解消され、楽にそれぞれの世界に没入できる。
・知りたいこと の幅が広がる
高橋ゼミの学生が書いた新書の紹介文が載っていることも、本書の大きな特徴の一つ。ここでも色々な新書に出会うことができる。いくつか読んでみたが、なかなか良いセレクト。
ん、中身が気になってきた?
ならば今すぐ「読んじゃいなよ!」!!
著者プロフィール
高橋源一郎の作品
