漱石のこころ――その哲学と文学 (岩波新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316336

感想・レビュー・書評

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  • ★大学図書館 推薦図書★

    「漱石は、作者がとってつけたように終わりを告げるのは僭越至極で、誤りだと信じ、それを主義として守り抜いた。」

    言葉が諧謔(ユーモア)、行動が滑稽(ばかばかしさ)
    肯定が個人本位主義、否定が利己主義

    漱石の作品を通して、その哲学と文学を掘り深める一冊。

    サラーっと読んだ。

  • 切り口が違う評論で面白い。
    「坊ちゃん」はなるほど、そう解釈するんですね。
    ただ・・・文章が少々むつかしい。

  • 『坊ちゃん』では寡頭政治とそれにともなう頽廃、『こころ』では思想弾圧、法の支配に反する明治憲法という暗い側面が影のテーマになっていると著者は指摘する。漱石の作家としての偉大さは、文明開化の失敗を衝いたところに求められるという。納得いたしました。

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