パウロ 十字架の使徒 (岩波新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316350

作品紹介・あらすじ

キリスト教の礎を築き、世界宗教への端緒をひらいたパウロ(紀元前後‐六〇年頃)。この人物なくして、今日のキリスト教はないと言っても過言ではない。アウグスティヌス、ルターに多大な影響を与えたといわれる、パウロの「十字架の逆説」とは何か。波乱と苦難の生涯をたどり、「最初の神学者」の思想の核心をさぐる。

感想・レビュー・書評

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  • キリスト教はパウロ教と名乗るべきだ、と言う主張を聞いたことがあった。
    ユダヤ教のカルトであった「キリスト教」を、ユダヤ人以外にも布教し、受け入れられるように変え、世界的な宗教にした、と。

    結局、自分の知っている「キリスト教」はパウロ教なので、
    それがどう本来のキリスト教徒と異なっているのかがわからず、難しかった。
    ナザレのイエスがキリストだと告白はするものの、律法を遵守し宣教の対象をもっぱらユダヤ人とする「ヘブライスト」から、
    律法からの自由を説きエルサレムにおける神殿礼拝を厳しく批判した「ヘレニスト」に主流が代わっていったのは、
    70年のエルサレム神殿の破壊をきっかけだったのはわかった。

    一番の驚きだったのは、
    聖書の中ではおまけ的な存在だと勝手に思っていた「パウロの手紙」が、福音書より早い時期に書かれていたこと。
    福音書はイエスの死後しばらくたってから、書かれたのは知っていたが、
    パウロの活動は思っていたより、イエスの死に近かった。

    それと、興味深いと思ったのは、
    十字架刑が残酷な処刑であり、屈辱的な処刑であったため、初期のキリスト教では十字架を首からさげるということは、考えられなかった、ということ。

    しかも、パウロの旅は献金集めの活動でもあったこと。
    結局、金なのか。

  • パウロがキリスト教を世界宗教にしたことは漠然と知ってはいたが,具体的なことを認識できた.ユダヤ教の律法第一主義の世界の中で,パウロが葛藤した経緯が明確に示されている.読解が難しいパウロの数々の手紙を,原文などを参照しながら的確な訳文を随所に引用していて,理解しやすい.”「不信心で神なき者を義とする神」を信じることによって人は義とされる.”がパウロの信仰義認論を言い表していると感じている.

  • 贖罪論が間違っていたなんて・・・・

  • キリスト教から贖罪論をとったら何が残るのか、今一つピンと来ない。結局それは普及しなかったわけだし。

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