憲法改正とは何だろうか (岩波新書)

著者 : 高見勝利
  • 岩波書店 (2017年2月22日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316459

作品紹介・あらすじ

憲法改正とは最高法規である憲法を変更する最高の権力作用だ。改正による体制転換のシナリオの考察からその帰結を抉り出す。現憲法の改正規定第九六条の成立過程をたどり、歴代首相の封印を解いた戦後六〇年の「改正手続法」の問題点と、安倍首相の憲法観の危うさまでを論じる。およそ憲法改正を議論するには必読の書。

憲法改正とは何だろうか (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 憲法改正案に対し、最終的には、自分が賛成、反対を表明する国民投票があることを重く受け止める機会になりました。

  •  安倍政権の支持率が下降して、かまびすしかった憲法改正論議もやや下火になった感があるが、その支持率低下をもたらした主要因でもある都議会何とかファーストの首魁が大の改憲論者だというから、油断も隙もない。本書はそんな時宜を得た出版かと思いきや、企画されたのはなんと10年前の前回安倍内閣のときだというから驚く。当時は突然の政権投げ出しで改憲論も頓挫したので本書原稿もお蔵入りし、それがここへきて10年前と同じかより悪い状況になったので復活陽の目を見たというわけだ。変なタイトルであるが、個々の条文の解釈や改正がどうのという話ではなく、手続き論というか国会での発議から国民投票に至るプロセスのでき上がる経緯と解説が主内容。憲法改正という重要な事柄なので厳密に定まっているのかと思いきや、めったにないこととて先送りされていて、泥縄としかいえない決め方がなされている。枠組みが決まってしまえばそれがどうのこうのという段階は過ぎ、次はそれがどう運用されるかという話になる。日本人が歴史的に経験したことのない重大判断なだけに、うやむやに数の論理で押し切られないように一人一人がしっかり見届ける必要がある。

  • 現行の憲法がどのような過程を経て成立したかから説き起こし、国民投票法の成立過程、安倍首相の改憲論の解説まで、広く憲法改正について論じた憲法学者による入門書。憲法制定と憲法改正は質的に違うという論点が非常に興味深く読みました。いったん憲法を制定し基本的人権を尊重する規定が置かれると、憲法自身がそれに拘束されると。であるからして、その憲法で定められた人権規定を、憲法改正手続によっては削除することはできないと。こうした憲法の法律論も、少し抽象的ですが、法律の勉強としては面白い。

  • 323.149||Ta

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