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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316459
感想・レビュー・書評
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安倍政権の支持率が下降して、かまびすしかった憲法改正論議もやや下火になった感があるが、その支持率低下をもたらした主要因でもある都議会何とかファーストの首魁が大の改憲論者だというから、油断も隙もない。本書はそんな時宜を得た出版かと思いきや、企画されたのはなんと10年前の前回安倍内閣のときだというから驚く。当時は突然の政権投げ出しで改憲論も頓挫したので本書原稿もお蔵入りし、それがここへきて10年前と同じかより悪い状況になったので復活陽の目を見たというわけだ。変なタイトルであるが、個々の条文の解釈や改正がどうのという話ではなく、手続き論というか国会での発議から国民投票に至るプロセスのでき上がる経緯と解説が主内容。憲法改正という重要な事柄なので厳密に定まっているのかと思いきや、めったにないこととて先送りされていて、泥縄としかいえない決め方がなされている。枠組みが決まってしまえばそれがどうのこうのという段階は過ぎ、次はそれがどう運用されるかという話になる。日本人が歴史的に経験したことのない重大判断なだけに、うやむやに数の論理で押し切られないように一人一人がしっかり見届ける必要がある。
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