ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)

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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316572

作品紹介・あらすじ

ミクロ経済学はシンプルで前提知識を要しない、非常に学びやすい学問だ。無差別曲線や限界費用などの基本から、標準的な均衡理論、ITサービスの理解に欠かせないネットワーク外部性まで。数式でなくコンパクトな図で説明する「入門の入門」。これからミクロを学び始める人、ミクロが分からなくて困っている人に最適の一冊。

感想・レビュー・書評

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  •  ミクロ経済学の基礎を学びたくて読みました。「入門の入門」とタイトルにある通り、基礎の基礎を丁寧に書いてありました。本書に書いてあることも知らずに経済を語ることはできないでしょう。
     少しでも難しいことは省き、極限まで分かりやすさを求めようとした著者の挑戦が伝わってきます。丁寧に書かれた一冊だなと感じました。
     経済学を食わず嫌いしている方、苦手意識を持っている方、途中で挫折してしまった方などに是非お勧めしたいです。中学生でも読める内容でした。
     私も本書を入り口として、経済学の教科書に挑んでいきたいと思います。

  • 入門書を読む前に読むと非常に有難い本。ミクロ経済学の概念が分かりやすく説明されている。経済学を学びたい大学一年生に適しているのではないか?
    分かりやすい説明には相当苦労したのではないか、と思われる箇所が多々ありました。お疲れ様でした…

  • 基本的な概念について、あまり数式を使わず説明してくれる。共有財や社会的余剰等、理系として生きていたら思い付かないような考え方が新鮮であった。

  • ミクロ経済学を勉強しようとしたものの“チンプンカンプン”なため(脳が猛烈に拒否する),「わかりやすかった」という感想を見て本書を読んでみたのだが“チンプン”のレベルにまでは持ってこられたと思う.「これは確信するのだが、ミクロ経済学はシンプルで前提知識を要しない、非常に学びやすい学問である。」とまえがきにある……ああ,いや書いてあることそれ自体は理解できましたよ?

  • 所得が増えたとき消費が増えるものを上級財、反対を下級財。
    ベルトラン価格競争=2つの企業が価格を選べる状態=ベルトラン寡占市場では限界値になるまで競争が続く。
    ギッフェン財=価格が上がると需要が増すもの。貧しい地域の必需品がそうなることがある。

    ネットワーク外部性=利用者が多ければ価値が多くなること。
    ナッシュ均衡=自分が行動を変えると損をする状態。膠着状態。必ずしも双方にとっていいとは限らない。
    パレード優位=双方にとって一番いいナッシュ均衡状態。

    参入の阻止=価格をある程度抑えることで独占企業が他社の参入を防ぐこと。スタンウエイの松尾楽器商会は独占でも値上げできない(並行輸入されるから)。
    展開形ゲーム=逆向き帰納法で、参入を阻止したほうが利益が上がる。

    クルーノー寡占市場=2つの起業が生産量を選べる状態=ナッシュ均衡だがパレード優位ではない状態になりやすい。

    条件つき財=保険、たからくじ、馬券など。
    期待効用が計算通りには感じられない。
    リスク回避的=少額でも確実に得られるお金を好む。

    逆選択=中古車市場など=情報の非対称性。情報公開を義務付けて、保険会社が引き受けをえっらぶことは保険倫理にかかわる難問。この点で全員強制加入の保険に意義がある。

    財の4分類=競合的か否か、排除的か否か。
    競合的で排除的なものを私的財、どちらでもないものを公共財。
    非競合的で排除的であるものはクラブ財=高速道路など。
    競合的で非排除的なものは顧問プール財=漁場など。乱獲が起こる。
    公共財は自発的供給がされにくい。

    所得の再配分の理論的根拠は、公正による正当化(稼いだものは本当に自分だけが稼いだのか)、損得による正当化(万が一稼げなくなった時の保険として)、のふたつが両輪となっている。

    相対的貧困ライン=所得分布の真ん中の50%以下の人の数。日本は16.1%。

    ミクロ経済学expressway 東洋経済新報社
    ミクロ経済学の力 日本評論社
    改訂版 経済学で出る数学 日本評論社
    ゼミナール ゲーム理論入門 日本経済新聞社

    日本財政 転換の指針 岩波新書
    社会保障の経済学 日本評論社
    オンラインデートで学ぶ経済学 NTT出版
    幸せのための経済学 岩波ジュニア新書

  • タイトルの通り、経済学を全く知らずとも理解できます。

    自由市場ではどのように価格が動いていくのか?寡占とは何か?なぜ公共事業は必要なのか?保険の性質は?

    こういったことに興味がある方はおすすめです。
    筆者もウリ文句にしていますが、150ページと非常に短いのも良い点だと思います。

  • 数式を使うことなく、分かり易い図を使用した、ミクロ経済学の初歩を簡潔に勉強できる一冊です。本書は、実在する例などを基にして逐一丁寧に説明しているので非常に分かり易いです。その上、全体で150ページという薄さに纏めてあるので、根気がなくても読み通すことができると思います。巻末には、これを契機に分かり易く経済学を勉強できる本の紹介まであるという、至れり尽くせりの一冊です。

  • ミクロ経済学の入門の入門だけあって、言葉も平易に書かれていて、まさに入門書には打ってつけ。ページ数も150ページ程度と、あっという間に読めてしまう内容なのですが、それだけに読了した実感があまりありませんでした。

  • 経済学について、このレベルのことすらよく理解していなかったのでちょうど良かった。書いてあることは平易に説明してあるけれど、そもそもそんなに難しい話はしてないと思うし、特にラスト二章の公共財とか再分配とかは、概念の準備、それすらもまだ足りないように感じられた。
    経済をろくに学ぼうとしてこなかった自分にはちょうど良かったのだけれど、少しでもかじってみようとしたことがある人にとっては読む価値はないかもしれない。
    自分にとっては、知らないことを知れたとともに、キーワードをいくつか拾えたのが良かった。マーケットデザインとか、法哲学とか。
    171002

  • 概念を理解できる(理論の展開までは無理)

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著者プロフィール

坂井 豊貴
慶應義塾大学経済学部教授
1975年生まれ.ロチェスター大学Ph.D.(経済学).横浜市立大学,横浜国立大学,慶應義塾大学の准教授を経て,2014年より現職.国際学術誌に論文多数.
単著:
『マーケットデザイン入門――オークションとマッチングの経済学』(ミネルヴァ書房 2010)
『マーケットデザイン――最先端の実用的な経済学』(ちくま新書 2013)
『社会的選択理論への招待――投票と多数決の科学』(日本評論社 2013)

「2014年 『メカニズムデザインと意思決定のフロンティア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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