〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316725

作品紹介・あらすじ

"ひとり死"の時代になりつつある今、火葬のみのお葬式や、共同墓がさらに広まり、墓の無縁化も進んでいる。個人は死後を誰に託したらいいのかを悩み、自治体は身寄りがいても遺骨を引き取らないケースが増えているといった、新たな課題に直面している。日本各地の具体的な事例とともに、これからを展望する。

感想・レビュー・書評

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  • ■QOD(クオリティ・オブ・デス)の定義
    ・患者や家族の希望にかない,臨床的,文化的,倫理的基準に合致した方法で患者,家族及び介護者が悩みや苦痛から解放されるような死(米国医学研究所・終末期ケアに関する医療委員会)
    ■直葬(ちょくそう)とは家族だけで一晩を過ごし火葬にする葬式。
    ■火葬が普及したのは昭和になってから
    ・1925:火葬43.2%,土葬56.8%
    ・1935:火葬55.7%,土葬44.3%
    ・1970:火葬79.2%,土葬20.8%
    ・2000:火葬99.4%,土葬0.6%
    ・2015:火葬99.9%,土葬0.1%
    (厚生労働省「衛生行政報告例」)

  • タイトルと内容が合ってない気がする。
    一人暮らし、独居は、悪のような感じに思えた。

  • 実用性がない内容。
    社会の現状についてのレポートはそれなりの内容だったが、結局の主旨が「孤独=悪→解決策・人間関係の見つめ直し」とはお粗末。


     序章 社会が変われば死も変わる
    高齢社会がもたらしたこと
    終活ブームなのか
    ビジネスチャンスとして
    「家族」が変わった
    誰に託すのか
    終末医療の高度化
    自分らしい最期とは
     第1章 何が起きているのか
    火葬場が足りない?
    セレモニーホールが変わる
    お葬式の告別式化
    宗教とお葬式
    お葬式を改革する
    仏壇
    お墓は足りないのか
    海外でもある、お墓の問題
     第2章 お葬式は、どうなるのか
    太古から続く弔い
    死のけがれ意識は、どこからくるのか
    死をめぐる迷信
    なぜ宮型霊柩車は消えたのか
    葬儀社頼みのお葬式
    自宅から葬儀会館へ
    景気が良くなると、お葬式は派手になる
    消費者意識の芽生え
    参列者が激減
    家族葬の広がり
    「直葬」の登場
    家の葬儀
    世間体と見栄
    戒名
    お布施
    お葬式とは、そもそも何か
    葬儀社の仕事も変わる
    「遺体ホテル」
    遺体を美しく①エンバーミング
    遺体を美しく②エンゼルケアと納棺師
    お葬式は、どうなるのか
     第3章 お墓は、どうなるのか
    火葬が普及したのは昭和になってから
    なぜお墓は石なのか
    墓標のない匿名のお墓
    墓を建てるには
    お墓と納骨堂の違い
    いつお墓を建てるのか
    誰といっしょに
    血縁を超えて
    庭園をイメージした霊園
    個性的なかたち
    お墓の引越し、改葬
    お墓に入らない
    遺骨の行き先
    環境に配慮して
    自宅に安置
    手元供養とは
    なぜお墓を建てるのか
     第4章 〈ひとり死〉時代で葬送はどこへ
    家族の限界
    別居する家族との関係
    生涯未婚者が後期高齢者に
    台湾の新たな取り組み
    税金をお葬式代に充当するスウェーデン
    恒例の生活保護受給者が増えている
    弔われない死者
    横須賀市の実践
    自治体の支援制度は広がるか
    引き取られない遺骨
    友人、話す人がいない
    誰もが「ひとり」
    無縁墓の増加
    新しい関係性をどう築くか
    死後の共同性
    地域でお墓を管理する
     第5章 誰に死後を託すのか
    ぽっくり死にたい
    迷惑をかけたくない
    「わたしの死」
    「誰の死か」で異なる感覚
    大切な人の死
    死とは何か
    社会的に死なせない
    まわりにかける手間は迷惑でなない
    幸せな死とは
    お葬式やお墓の無形化のゆくえ
    人と人とのつながりなかで

  • どうして関西では骨を全部拾わなくても廃棄してもらえるのか?

  • 高齢化社会と独身高齢者の増加で1人死は避けて通れない問題となっている。今すぐの話でなくとも、人間である限り死は平等に訪れる。死体になったら、自分では処理できない。さて、死後の後始末を誰に頼むか?大いなる問題である。

    ・エンバーミングすると遺体は腐らないし、死後硬直もなくなり、赤い保存液を入れるので血色もよくなる。適切な処置をすれば違法ではない。50日を限度に火葬、土葬する事。

    ・家族はどこまでの範囲を指すかという定義はなく、自分が家族だと思えばそれが家族なので、人によって違うのはあり前。関係性の希薄化で範囲が狭くなっている。

    ・自治体で葬儀の支援制度が広がってきた。生活保護受給者でもなく、行旅死亡人でもないのに引き取り手のない死者が増えている。

    ・理想の死とは
    家族に囲まれて息を引き取る。死ぬ直前まで仕事をしていたい。寝たきりになっても好きな事をして過ごせる事。死の直前まで普段通りに生活し、ポックリ死ぬ。

    ・どんな死に方をしても自分では死を完結できない。
    亡くなったことを周りに知らせ、遺体を葬る作業をするは誰かに任せなければならない。

  • お葬式やお墓など、昔はお任せで何とかなっていたものが、葬式を執り行ってくれたりお墓を管理してくれたりするような親族との量的・質的な関係が希薄化することによってそうも行かなくなってきている。本書は、そのことをただ嘆くのではなく、むしろ現代社会の多様な価値観の表出という風に肯定的に捉えている。やはりいざというときに頼れるのは、滅多に顔を合わせない親族より、いつも顔を合わせている隣近所の人なのだなというのを改めて実感した。

  • 東2法経図・開架 B1/4-3/1672/K

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著者プロフィール

第一生命経済研究所主席研究員。博士(人間科学)。専門は生活設計論、死生学、葬送問題。主な著書に、『今から知っておきたいお葬式とお墓45のこと』(家の光協会)、『変わるお葬式、消えるお墓《新版》』(岩波書店)、『こんな風に逝きたい~ホスピスからお墓まで』(講談社)などがある。

「2018年 『お墓どうしたら?事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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