日本問答 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004316848

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  • 日本学者2名による日本についての問答、また日本への問答。多くのテーマにより喧々諤々の話し合い。田中優子さんは法政大学の総長としてテレビに和服姿で出ていることが多いが、その背景として祖母が京都の遊女だったという、そこから来ているのだ。天皇がなぜ着物を着ないのかが不思議との意見は、その通りで、日本的なものの象徴である天皇ご一家に和服を着てもらうことは重要だろうと思う。松岡氏もまた京都の呉服屋の出で日本の古い伝統を知り尽くしているように感じる。2人が「国家」という言葉を、おそらく明治の福沢か徳富蘇峰民あたりがStateの略語を造ったのだろうと思って調べてみると、何と聖徳太子の17条憲法に登場するので驚き、そして中右記や平家物語にもあることから衝撃だという場面は面白かった。しかし、秀頼が方広寺の鐘に「国家安康」の銘を刻んだという話も有った!田中氏が中国は漢字そのものに霊力、日本は発音に霊力があると考える!という。成程、気がつかなかったが、確かにそう思う節はいろいろ感じる。

著者プロフィール

田中 優子(たなか ゆうこ)
1952年横浜生まれ。江戸文化研究者。法政大学社会学部メディア社会学科教授・法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。社会学部長を経て、2014年4月に法政大学総長就任。専門は日本近世文化・アジア比較文化。
1986年『江戸の想像力』により芸術選奨文部大臣新人賞、2000年『江戸百夢』でサントリー学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。上記受賞作のほかにも、『江戸の恋』など江戸時代を紹介する一般向け啓蒙作が多い。
サントリー美術館企画委員、サントリー芸術財団理事、放送文化基金評議員、大佛次郎賞選考委員、開高健ノンフィクション賞審査委員、サントリー地域文化賞選考委員などを務めてきた。

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