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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316985
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【「もう1つ」の解答と見なされて】近代に入り中東世界が揺さぶられる中で芽吹き,政治にイスラームを反映させることを試みてきたイスラーム主義。この考え方を様々な形を取るものとして捉え,その変遷をたどった作品です。著者は,比較政治学についての共著作品も手がけている末近浩太。
著者自身も記していますが,イスラームまたは中東政治についての日本語の書籍が数多くある一方,イスラーム主義については手に取ることができる作品の数が限られていたため,その入門として非常に魅力的な一冊でした。聞き知った歴史や出来事も,イスラーム主義の窓を通して見ると,また異なった意味合いが浮かび上がることが再確認できるかと。
〜中東の民主化,あるいはイスラームと民主主義の関係をめぐる「最適解」は最初から決まっているわけではなく,そこで暮らす人びとが主体となって時間と労力をかけて見つけていく必要がある。〜
抵抗感なく読める分量も魅力的☆5つ -
日経新聞20180303掲載