技術の街道をゆく (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 81
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004317029

作品紹介・あらすじ

「現地」を訪ね、「現物」に触り、「現場」の人と議論する。この「3現」をモットーに半世紀、著者は全国のさまざまな生産現場を訪ね歩いてきた。技術力は高いにもかかわらず、苦境に立たされる日本の技術。八方ふさがりの状況に活路を見出し、生き残る道をさぐる、ハタムラ版「街道をゆく」である。

感想・レビュー・書評

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  • 技術者視点で徒然なるままに残される示唆に富んだコメント。特に価値を考えることの重要性を理解するための技術者向けマーケティング啓発本とも言える。
    津波石は、次のベネチアビエンナーレ日本館の題材として関心を持っていたので、本書で技術面の解説を知り、満足。

  • 【Business】技術の街道をゆく / 畑村洋太郎 / 20180628 (38/706)<180/98041>
    ◆きっかけ
    輪読会

    ◆感想
    ・失敗、ということで、エジソンの名言、「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」を思い出す。このくらい開き直れればいい。
    ただ、自分自身の開き直りというよりも、周囲がそういう姿勢でいてくれないと困る。

    ◆引用
    ・日本の技術は苦境に立たされている。それは日本の技術者が、技術とはどこかに良いお手本があり、それを見つけてきちんと学べば獲得できるものだ、発展させられるものだ、という見方をしてきたからである。
    ・Sカーブ:ある技術の発展と成長と衰退を時間軸に沿ってたどると、S字カーブ、どのような技術も30年でピーク。
    ・技術は伝えようとしても伝わらない。上手に伝えれば伝わるは誤解。伝えたいことを構造と要素に分析・分解し、伝え、受け取った側が再度それを組み立てて、一致して、はじめて分かったとなる。
    ・人間は3日、3月、3年、30年、という周期で失敗を繰り返す。
    ・危険に蓋をする、さらに別の大きな危険を呼び込む。六本木回転ドア事故。
    ・新興国訪問:まず、その人達が使っている移動手段のチェック。一人当たりGDP3000ドル超なら自転車からオートバイへ。1万ドル超なら自動車。
    ・良いものをつくれば売れるはずという信念。顧客の求めている製品になっているかどうかを、技術者が考えたり確かめたりしようとしない。開発目標を自分で設定する努力をしない。良いものというのは単なる逃げ口上
    ・価値を生み出すWhat思考。何をを考える必要がある。Iphoneだけでなく、インドの鍵付冷蔵庫。
    ・サムスンの地域専門家。商品を売り込む現地に移り住み、人々が日々の生活で何に困っているか観察、
    ===@輪読会===
    ・失敗を恐れない、失敗を活用することが大前提
    ・質の高いインフラを連想させる
    ・帰納法的思考(A=B=C)⇔演繹法的(仮説)
    ・失敗のコストが下がっている。デジタル化で
    ・新しいものを肯定する、否定から入らない

  • 週刊ダイヤモンド2018/03/03「目利きのお気に入り」

  • サクッと読めてよかった。ハード系と言うより、それよりも前の技術の話が多いが、技術者として知っておけてよかった話がいくつかあった。ただ、タイトルはちと仰々しい気もする。

  • どのような技術も、生産量の推移はS字カーブを描く
    どのような技術も、生産量は30年でピークを打つ

    石見銀山 江戸時代の最盛期には人口20万人 当時の江戸100万人

    してみせて 行って聞かせて させてみる とは上杉鷹山の言とされている

    (山本五十六の言葉のルーツ)

    人間は3日、3月、3年、30年という周期で失敗を繰り返す

    ベトナム ホンダバイクのイミテーションが出回る
    売った対策 中国製のオートバイはすぐ壊れる こわれた部品をホンダ純正部品にとりかえる フレーム以外はすべてホンダ製となる まず部品の販売に集中した 次にウェイブアルファという7万のベトナム市場向けのバイクをつくって、大当たり

    イミテーションと敵対するのではなく、イミテーションメーカーを寺社にとりこみ。イミテーションの抱き込みをおこなった

    頭を悩むのに使うのでなく、考えるのに使う

    日本人は空間効率や動線の無駄に目が行くようだが、市場の要求がどんどん変わることをまるで考えていない 機会逸失による損のほうが、非効率や無駄による損よりも大きいことをもっと知る必要がある

  • 「HOW」から抜け出して「WHAT」で考える必要がある。新しい価値を生み出すのは「WHAT」のみであるからである。
    機会逸失による損のほうが、非効率や無駄による損よりも大きいことをもっと知る必要がある。
    直列の並列化。

  • 東2法経図・開架 B1/4-3/1702/K

  • 502.1||Ha

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著者プロフィール

東京大学名誉教授、工学院大学教授、工学博士。東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会・元委員長。消費者安全調査委員会・委員長。1941年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授を経て現職。専門は失敗学、創造学、危険学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。著書に『失敗学のすすめ』(講談社文庫)、『直感でわかる数学』(岩波書店)、『未曾有と想定外』(講談社現代新書)など多数。

「2017年 『まんがでわかる 失敗学のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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