アナキズム――一丸となってバラバラに生きろ (岩波新書)

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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004317456

感想・レビュー・書評

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  • 最低の読後感、いや、読み出しから最低だった。分かりやすい言葉で伝えることと、悪乗りの言葉を連ねるのは違うと思う。岩波新書の安心感からネットで購入したが……

  • うーん。悪い意味で、文才というものに思いを致さざるをえない。つらい。ただし、アナルコ・フェミニズムのところは抜群に面白い。伊藤野枝、すごいなあ (206-7頁)。

  • 序章 アナキズムってなんですか?
    第1章 自然とは暴動である―エコ・アナキズムの巻
    第2章 ファック・ザ・ワールド―アナルコ・キャピタリズムの巻
    第3章 やられなくてもやりかえせ―アナルコ・サンディカリズムの巻
    第4章 われわれは圧倒的にまちがえる―アナルコ・フェミニズムの巻
    第5章 あらゆる相互扶助は犯罪である―アナルコ・コミュニズムの巻

    著者:栗原康(1979-、埼玉県、政治学)

  • いろいろな考えの人がいる。無責任な人がいる。自由を謳歌しつつ、結局は他の人に頼って生きている。なんとなくあこがれるが、絶対にそれで良しとはいかない。

  • あいつは使えない人間だと思われるのを恐れてしまっていたが、そんなの気にしなくていいんだ!と思わせてくれました。長渕剛の歌がちょこちょこ出てきて、それもウケました。
    教室の中にある支配、被支配の関係をぶち壊したい!
    大杉栄の文章もすごい。
    われわれが自分の自我ー自分の思想、感情、もしくは本能ーだと思っている大部分は、実にとんでもない他人の自我である。他人が無意識的にもしくは意識的に、われわれの上に強制した他人の自我である。
    伊藤野枝が翻訳している、女性アナキストのエマ·ゴールドマンがすごい!戦争のために産めよ殖やせよというのならば、子どもは産まない、ゼロ子ども宣言をした!

  • 「大往生」永六輔さんの一冊が
    岩波新書に入った時にも
    「おっ こんな一冊が 入ってくるのだ、
     岩波さんもオツだねぇ」
    と 思った。
    そして、
    まさかの栗原康さんの「アナキズム」
    いつもの調子の
    いつもの文体
    「おっ こんな一冊も 入ってくるのだ
     岩波さんも懐が深いね」
    と 思った。

    私は、好きなのですがね…

  • 2019年1月15日図書館から借り出し。アナーキーなのもいいが、この本は度が過ぎている。ジョイス気取り?買わずに図書館で済ませて良かった。買っていたら頭にくるところ。当然ながら途中で投げ出し。ウッドコックの古い本を読み直して、口直しをしたい気分。

  • 色々毀誉褒貶のかまびすしい著者の文体ですが、それほど読みにくいわけではないので、これはこれでいいのではないか、としておく。
    内容は、正しいことを教えてもらう本ではないので、刺激をもらい参考になる事柄や本を紹介してもらえば良いので、私には参考になった。
    著者の重視する身体性?のようなもの、誰にも支配されないで生きるということ、などを手掛かりに一人一人の読者が考えていけば良いのではないか。
    一つ気になるのは、著者が取り上げているのは欧米と日本の話ばかりで、それ以外の社会においても同様な主張で通すつもりなのか、ちょっと聞いてみたい気がする。

  • 長渕剛の歌詞がところどころに出てくる。実際ファンだとちゃんと公言してた。
    砕けた文体でアナキズムとは何かを語っている。アナルコキャピタリズム、アナルコサンディカリズム、アナルコフェミニズム、アナルココミュニズム等々について、大杉栄、エマゴールドマン、伊藤野枝といった人々を紹介しつつ説明。
    ちょっと自分には理解が難しいんだけど、対価交換が当たり前だとか役に立つ立たないだとかって既存の資本主義の秩序を当たり前と思っている自分に気付かされた。

  • 岩波新書にしては思い切った装丁に惹かれて手に取る。政治思想は元来不勉強分野だが、「アナキズム」についてまとまった形で読むのは本書が初めて。登場する思想家・活動家中、辛うじて名を知っていたのは大杉栄くらい、あとは和洋問わずほとんど聞いたことのない名前の連続でやや戸惑ったが、内容は新書らしくシンプルでわかりやすく、著者の思いがストレートに伝わってくる良書だと思った。

    本書を一読して我が身を振り返れば、自分の信条を体現しているわけでもない国家や組織の価値観をいつの間にやら内面化し、当初は確かにあった衝動を忘れてしまったことに無自覚な自分に思い至り、冷や汗が出る。この「他人の自我」に従属する奴隷状態から「棄脱」するには、衝動に基づく行動や共鳴に基づく無償の「相互扶助」を通じて、自分にも制御できない自分の力を取り戻すしかないというのが著者の主張。

    研究者として書きたいことを書く地位を得るため、その自分の書きたいことの代わりに周りから評価されることを書かねばならないことの矛盾を良しとせず、伝統的な研究者としての地位に甘んじることなく非常勤講師の道を選ぶという実践を、著者自身が踏んでいるだけに一定の説得力がある。しかも、ここには「アナキズム」という言葉から連想されるようなストイックな堅苦しさや偏狭さは感じられない。それは賛否あろうが「個人に開かれたアナキズム」ともいうべき著者の信条をわかりやすく体現する文体に依るところが大きいのだと思う(やや紋切り型な一人称「おいら」や意外にバリエーションに乏しい間投詞は少々気になったが)。

    本書の内容を実践に移すのは簡単ではあるまいが、「ユートピアを志向し続ける意志の力だけはどのような立場に置かれている人間であっても忘れてはならない」という著者のメッセージはクリアーに伝わってきた。今年から高校に行く息子に読んで欲しい。ま、無理に読ませて本当に読むような人間であれば、そもそも本書でいう奴隷根性へ一直線、ということになるのだろうが。

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著者プロフィール

1979年生まれ。著書に『大杉栄伝 永遠のアナキズム』『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』『働かないでたらふく食べたい』など。

「2019年 『死してなお踊れ 一遍上人伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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