なぜ働き続けられない? 社会と自分の力学 (岩波新書)

  • 岩波書店 (2019年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784004317562

作品紹介・あらすじ

働く女性は雇用者全体の半数近くを占めるのに、本人が望んでも働き続けられないのはなぜなのか。なぜ非正規雇用が多いのか。「女は家に」という意識、育休のとりにくさ、介護の問題など課題は多い。男女共同参画社会の中での「軋轢」を描きながら、当事者の声とともに、未来に向けて提言する。

みんなの感想まとめ

働く女性が雇用者の半数近くを占める中で、なぜ多くが望む働き方を実現できないのか、その背景にある課題を深く掘り下げた内容です。非正規雇用の増加や「女は家に」という古い意識、育休の取りにくさ、介護の問題な...

感想・レビュー・書評

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  • 労働とジェンダーをテーマにした本。タイトルからそれが読めないのは新書としてどうなんだろう。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11429067

  • sc

  • ★★★☆☆
     男女共同参画、女性活躍とかけ声は立派だが空回りしている現状に至る経緯や問題点の分析の話で、内容はしごくまともであり予想できる域を超えるものではないものの、それなりに意味のある著作だろうとは思う。しかし、このあいまいなタイトルはなんだろう。文学作品ではあるまいし、名が体を表さなくては論説文のタイトルとしては失格だろう。しかも漢字だらけの文章。政策や法律、論文などを縦横に引用しつつ論を進めるので仕方ない面はあるにせよ、とにかく読みにくい。万人に読んでもらう文章を長年書いてきたであろう元記者の本とは思えない。中身についていえば、問題は傍がどうお膳立てするかではなく、本人が自分の意志でこうしたいと思ったときに、性、出自、その他本人に責任のない要因で差別されることのない社会を目指すことに尽きると思うが。

  • 難問である理由の一つは、「固定的な性別役割分担」という名の壁の厚さである。男は仕事、女は家庭。この半世紀、社会も、そして私自身もそれをどう揺り動かすか、解消するかに腐心してきたが、その厚みに寄り切られてしまうのである。
    「社会」と「自分」という両者間の力学をどう考え、どう乗り越えればいいのか。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1756/K

  • 【書誌情報】
    著者 鹿嶋 敬
    通し番号 新赤版 1756
    ジャンル 社会
    刊行日 2019/01/29
    ISBN 9784004317562
    Cコード 0236
    体裁 新書・240頁
    定価 本体820円+税
    https://www.iwanami.co.jp/book/b431813.html


    【目次】
    はじめに

    Ⅰ いま,起きていること
    1 男女共同参画と女性活躍推進のはざまで
      部署名が変わる/経済政策と位置づける限界/変化の兆し/世界の共通目標「ジェンダーの平等」/社会に浸透したのか
    2 「参画」理念は息づいているか
      男女の個人の尊厳/固定的な性別役割分担
    3 データから見る働く女性の実情
      高い女性の非正規雇用比率/一人一人が個性と能力を発揮/どのようにして正規雇用になったのか/「男性と同等の雇用環境を」/一般職女性は「活躍」の対象外?/賃金に現れている格差/男性発信型の制度

    Ⅱ 男女雇用機会均等の時代
    1 「一九八五年」はターニングポイント
      ジョージ・オーウェル/男性に限定,男性と区別/使用者側と労働側の議論/採用,配置,昇進などが努力義務に/失望の声/男対女のせめぎあい
    2 コース別雇用管理制度の登場
      「平等」を使いわけ/総合職と一般職/コース別に名を借りた男女別管理/続く男性スタンダード
    3 均等法時代のシンボル,総合職女性
      総合職女性をめぐっての混乱/中間職の登場/残っている差別感覚/電話に出ると「男の人に替われ」
    4 “家庭”に
      結婚,出産で退職/「特別な人」でないと続かない/家事・育児は男性も巻き込んで,が未成熟

    Ⅲ 「家庭を維持するのは私」という生き方
    1 出産後
      「次代を担う者」を育てる/機が熟していなかった/「賛成反対」か,「同感するしない」か/第一子出産後はパート・派遣へ
    2 夫の育児参画
      夫は「午前」,妻は「午後」/負担が大きかった迎え担当の妻/保育所への送り迎え/世代間にバラツキ/“性別社員分離”の構図とは/「家事育児も半分半分に」
    3 新たな主婦論争の可能性
      「外さん」が出始めたころ/「主婦の自由」を謳歌?/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ/女性の社会進出が少子化をうながす?/「適齢期」をどう受け止めるか/経済団体からの提言

    Ⅳ 女性が活躍できる社会か
    1 三〇年経ても男女間格差
      活躍できない/雇用管理区分ごとの平等/格差の原因/「女性活躍」は本気か?
    2 企業による女性社員の活躍推進
      企業が試みていること/中小企業が女性の活躍をうながすきっかけ
    3 女性は管理職になりたくない?
      重くのしかかる性別役割分担/管理職志向と職場環境/社会保険制度,配偶者控除が就労を抑制/管理職志向の低さは「作られたもの」か
    4 何が影響しているのか
      なぜ仕事を続けられないのか/女性も多様であることを重視/育児休業の取得と昇進/育児が昇進の妨げになる女性活躍推進とは?
    5 親の介護
      母を老人ホームへ/介護も妻の負担が大/女性への依存を前提にした男女平等社会

    Ⅴ 活躍推進時代の影
    1 男女間格差のルーツをたどる
      独立とは「経済的独立」/明治の経営者の証言/女性は「温順親切」「綿密丁寧」?/堤清二の証言
    2 女性の貧困
      困難に直面している人たちの暮らし/背景に非正規雇用問題/母子世帯の預貯金額/男性より低い女性の再婚率/困難の「複合化,固定化,連鎖」/「女性は経済的な自立を必要としない存在」?
    3 高齢者の貧困
      高齢社会は「女性社会」/ひとり暮らしの高齢者の経済不安/第2号被保険者への適用へ/求職者の事情に合わせて働ける社会になったが……

    Ⅵ 新たなステージに向けて
    1 「自らの意思」の大切さ
      「自らの意思」とは/「自らの意思」で選んだ生き方/労働力不足が解消したら,どうなる?
    2 古くて新しい課題「固定的な性別役割分担意識」の解消
      自分は専業主婦が夢?/「男性が主で女性が従」/末の子の年齢が低いほど,重い妻の負担/ヨーロッパでは/日本型男女共同参画/仕事,家庭「どちらも」/地方自治体の緊急課題
    3 「男女共同参画の視点」をあらゆる分野に
      被災地から学んだこと/避難所のあり方/固定的な性別役割分担の否定が前提/裁量労働は生活を侵食する?/男女ともに「親などの介護」/「男女」か「すべての人」か/男女二元論に限界?/パートナーシップ制度を採用/パートナーシップ関係にある場合/在日米国商工会議所の意見/プロセスとゴール

  • 366.38||Ka

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