二度読んだ本を三度読む (岩波新書 新赤版 1776)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004317760

作品紹介・あらすじ

年齢を重ねるほど、読書の新鮮さは失われていくのだろうか? 若いころに読んだ名作は、やはり特別だった! 作家が繰り返し読んだ本を改めて読み直すと、本は自分自身を写し出し、自分とはるか遠くの世界をつないでくれる……。若い人はもちろん、すべての人への読書案内。

感想・レビュー・書評

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  • 帯にも「二度読んだ本は少ないが。三度読んだ本は意外に多い」というコピー。
    「二度読んだ本は必ず三度読む」とストレートに言われるより訴求力大だ。
    そんな風に著者が若い頃貪るように読んだ本18冊が登場する。
    それぞれの作品に対する熱量が凄く、大変説得力のある読書案内だ。
    古典が殆どで分かり易いので、むしろジュニア向けかもしれない。
    齋藤美奈子さんや豊崎由美さんのような闊達さはないが、その分少し外した視点から語る書評は皮肉とユーモアに満ちて、何度も読ませる本の魅力を解析してくれる。

    著者が、モームの「月と六ペンス」を繰り返し読むのはなぜか。
    漱石の「それから」は、なぜ釈然としない思いを抱くのか。
    ハーンの「怪談」は、日本ではなぜ軽くみられるのか。
    犯罪小説なのになぜ、ホームズ物は健全で明るいのか。
    漱石が「ガリヴァー旅行記」を絶賛したわけは。
    「山月記」がなぜ、高校の授業で生徒を惹きつけたか。
    「カラマゾフの兄弟」が持つ凄まじいエネルギーの正体は。
    谷崎の「細雪」はなぜ世界中に多くのファンを持つのか。
    井上ひさしの「紙屋町さくらホテル」に込められたメッセージは。
    サン・テグジュペリの「夜間飛行」は、なぜ「読みきれた」気がしないのか。
    ・・長くなってしまうのでここまで。

    以下、「動物農場(ジョージ・オーウェル)」「ろまん燈籠(太宰治)」「竜馬がゆく(司馬遼)」「スローカーブを、もう一球(山際淳司)」「ソクラテスの弁明(プラトン)」「兎の眼(灰谷健次郎)」「キング・リア(シェイクスピア)」「イギリス人の患者(M・オンダーチェ)」と続く。

    どれもごく素朴な疑問だ。
    著者はそれを当時の社会情勢や文壇の内部事情、作家本人の人生などと絡めて、非常に分かり易く解説していく。しかもネタばれ無しだ。
    政治批判も頻繁に入るが、豊崎さんの言葉を借りれば「批判されたら削除出来る素人」ではないし「返り血を浴びる覚悟」で書いたもの、と思いたい。
    でも少々くどい・笑
    解説が面白くて面白くて、もう一度読みたくなる本ばかりだ。
    未読本が3冊あったが、今は「キング・リア」を猛烈に読みたい。
    シェイクスピアでは好きな作品なのに、すっかり見落としている点があったことに気づいた。
    読んだとか好きだとか言ってもこの程度かと、今とても落胆している。

    「インテリは三十を超すと一切読書をしない。彼らは年をとるにつれて(己の不勉強を隠すために)若い頃に自分が読んだ本を誉めそやすようになるのだ」
    本書の中に書かれた言葉だが、著者自身もその通りになったと自嘲している。
    もちろんこれは、三十までに読んだ本はやはり特別なのだ、という意味。
    多少は共感するが、インテリでなくて良かった!とちょっぴり胸をなで下ろした。
    私にも「読書にすれる」日がいずれやって来るのだろうか。どうかゆっくりゆっくり来てね。

    「皮肉とユーモアは小説の必要条件。ただし、何度も読んでもらうためにはそれだけでは足りない。愛・崇高さ・不思議な感銘。なんと呼ぶかは勝手だが、皮肉とユーモア、プラス『何か』が必要・・」その何かを探す本の小さな旅。とてつもなく楽しそうだ。

  • ああ面白かったと素直に言えないこの微妙な感じは何だろう。小説家の柳広司が何度も読み返した本を、また改めて読み直してみて考えたことを書いている。そう、著者独自の読み方なのだ。文体論のこともあれば、人生を深くとらえたものとして取り上げてもいるし、日本の今の状況への著者の考えとリンクさせたものもある。新たな視点を与えられたと思うこともあるし、うーんそうなのかと思うこともある。私は私で考えればいいと思ってしまうのは、やはり本の紹介なのだからだ。私がもう一度読まなければ話にはならない。こんな訳の分からないことを書いているのは、やっぱり刺激を与えられたからなのだろうな。
     モーム「月と六ペンス」、夏目漱石「それから」、小泉八雲「怪談」、コナン・ドイル「シャーロックホームズの冒険」、スィフト「ガリヴァー旅行記」、中島敦「山月記」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」、谷崎潤一郎「細雪」、井上ひさし「紙屋町さくらホテル」、サン=テグジュペリ「夜間飛行」、オーウェル「動物農場」、太宰治「ろまん燈籠」、司馬遼太郎「竜馬がゆく」、山際淳司「スローカーブを、もう一球」、プラトン「ソクラテスの弁明」、灰谷健次郎「兎の眼」、シェイクスピア「キング・リア」、オンダーチェ「イギリス人の患者」

  • 『ジョーカー・ゲーム』『トーキョー・プリズン』の著者、柳広司による読書案内。

    なぜ二度読んだ本を三度読むのか?
    「本を二度読むのは、それが自分にとって二度読むに値する本だと思ったからだ。(中略)二度読むに値する本に出合う確率は極めて低い。だから、二度読んだ本は必ず三度読む。」
    なかなか説得力のある話である。

    本書で取り上げられた本は以下の18冊。
    『月と六ペンス』サマセット・モーム
    『それから』夏目漱石
    『怪談』小泉八雲
    『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル
    『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト
    『山月記』中島敦
    『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー
    『細雪』谷崎潤一郎
    『紙屋町さくらホテル』井上ひさし
    『夜間飛行』サン=テグジュペリ
    『動物農場』ジョージ・オーウェル
    『ロマン燈籠』太宰治
    『竜馬がゆく』司馬遼太郎
    『スローカーブを、もう一球』山際淳司
    『ソクラテスの弁明』プラトン
    『兎の目』灰谷健次郎
    『キング・リア』W・シェイクスピア
    『イギリス人の患者』M・オンダーチェ

    有名な本ばかりで、おそらくほとんどの人が、読んだことがなくても題名か著者のどちらかは知っているのではないだろうか。

    自身も作家である柳氏は、作品の中に著者の作家としての矜持が感じられる作品を選んでいるように見受けられる。作品を紹介する語り口はシニカルでなかなか辛らつだ。

    『スローカーブを、もう一球』では、スポーツの本質を教えてくれる一冊として紹介する一方、スポンサーの顔色ばかりを窺う商業主義のオリンピック批判を展開し、パクリ問題でお蔵入りとなった東京オリンピックのエンブレムをオリンピックの喪章にすればよい、とまで言ってのける。
    また、『兎の眼』については、児童文学の名著でありながら、人間の残酷な一面にも目を背けずに描く「かなりアナーキーな小説」と評し、昨今の「思わず泣いた」「号泣本」と銘打つお涙頂戴の本を容赦なくぶった切る。

    紹介された本は既読未読に関わらず読んでみたくなった。特に、『兎の眼』は小学生の頃に読んだきりなので、読み直すと全然違う印象を持つような気がする。

    ちなみに、私が繰り返し読んだ本で印象に残っているものを三冊あげるとすれば、サマセット・モームの『人間の絆』、阿部公房の『砂の女』、宮部みゆきの『火車』だろうか。
    本書では、モームの『月と六ペンス』が取り上げられていたが、私は『人間の絆』の、主人公が人生の意味を自分なりに理解するラストがずっと心に残っている。

    三冊はどれも学生の時に読んだものばかりだ。
    結局若い頃の読書が一番インパクトを持つのかもしれない、とちょっぴり寂しく思うが、現在の年齢なりに読書を楽しむこととしよう。

  • 読売新聞の書評欄に載っていて、図書館ですぐに借りられたので読みました。

    岩波書店の月刊誌『図書』に取り上げたものに「書下ろし」を加えた、18作品の読書案内です。

    あとがきより
    二度読んだ本は少ないが、三度読んだ本は意外に多い。本を二度読むのは、それが自分にとって二度読むに値する本だと思ったからだ。世の中にはたくさんの本が溢れていて、たいていの本は、一度読んで「ああ、面白かった」と言ってそれきりになる。もしくは「つまらない」と言って途中で読むのを止めてしまう。二度読むに値する本に出会う確率は極めて低い。だから、二度読んだ本は必ず三度読む。

    取り上げられている作品は、
    『月と六ペンス』サマセット・モーム/『それから』夏目漱石/『怪談』小泉八雲/『シャーロックホームズの冒険』コナン・ドイル/『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト/『山月記』中島敦/『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー/『細雪』谷崎潤一郎/『紙屋町さくらホテル』井上ひさし/『夜間飛行』サン=テグジュペリ/『動物農場』ジョージ・オーウェル/『ろまん燈籠』太宰治/『竜馬がゆく』司馬遼太郎/『ソクラテスの弁明』プラトン/『兎の眼』灰谷健次郎/『キング・リア』W・シェイクスピア/『イギリス人の患者』M・オンダーチュ

    私は既読のものがとても少なく『月と六ペンス』、『シャーロックホームズの冒険』、『山月記』、『カラマーゾフの兄弟』のみ。
    『怪談』、『ガリヴァー旅行記』は子供向きにアレンジされたものを、子供の時に読んだ気がします。

    私が途中まで読んで、何度も挫折している、夏目漱石の『それから』論、「私の好きな日本の小説コンテスト」1位の『こころ』とどこが違うのか、太宰治論。などは他でも何度も読みましたが、何度読んでも、切り口が少しずつ違っていて面白いです。
    スウィフトは英文学史、第一流の文学者という話や、『動物農場』が『聖書』の次に売れた部数が多いという話は全然知りませんでした。

    未読の作品は本当に時間があったら読みたいものばかりですが、何年か前に、やはり途中まで読んで挫折した『細雪』、あと『ろまん燈籠』は絶対読もうと思いました。初めて聞いた作家さんの『イギリス人の患者』も第二次大戦下の砂漠を舞台にしたスパイ小説だそうで、面白そうでした。

    • nejidonさん
      まことさん、こんばんは(^^♪
      気持ちが伝わる良いレビューですね。
      二度も三度も読む本だけになるように、今自分の本棚を必死で整理する日々...
      まことさん、こんばんは(^^♪
      気持ちが伝わる良いレビューですね。
      二度も三度も読む本だけになるように、今自分の本棚を必死で整理する日々です。
      ところで、「イギリス人の患者」は「イングリッシュ・ペイシェント」という
      タイトルの映画になっています。確かアカデミーの様々な賞を受賞したような。
      原作も良いですが映画も素晴らしいですよ。
      私は映画が先でした。機会がありましたらぜひ!
      2019/08/24
    • まことさん
      nejidonさん♪こんばんは!
      レビュー読んでくださりありがとうございます。私も再読したい本もありますが、積読本ばかり増えているような気...
      nejidonさん♪こんばんは!
      レビュー読んでくださりありがとうございます。私も再読したい本もありますが、積読本ばかり増えているような気がいたします(^^♪
      『イギリス人の患者』の映画も、原作も読まれていらっしゃるのですね!
      映画はレンタル屋さんが近所にないので、なかなかですが、原作は、私の読書力で読みこなせれば、いつか是非読んでみたいです♪
      ありがとうございます!
      あと、先日、nejidonさんがレビューされていた『オリガモリゾウナの反語法』も、そのうち読みたいと思っています♪
      2019/08/24
  • 書籍の紹介とそれにまつわる著者の考えが、わかりやすくまとめられています。読んでみたいなあと思える本もあったので、今後の読書の参考にしたいと思います。読了後、自分自身が数回読み返した本って何だろうと考えました。ビクトールフランクルの「夜と霧」、遠藤周作の「深い河」、宮本輝さんの「錦繍」「草原の椅子」などなど。思い起こすと、どの作品も決して明るい内容ではありませんが、生きていく上で、少し勇気づけてくれるようなものが私は好きなのかなあと思いました。これからも、そんな本に出会いたいものです。

  • 納得の選書。
    思わず、あの本があった、と膝を打ってしまう。忘れていたが、これを読んでまた読みたくなったものもある。何度読んでも良いし、読むたびに違った感慨を持つ本もある。とにかく必読の書が載っており、自分も3回は読んでるわ、と思うものがほとんどだった。さらに言えば、著者の柳氏の解説も面白く、社会に鋭く切り込むところもあり、思わずニヤリとしてしまう。

  • 18冊の本が取り上げられている読書案内。一番古いのは『ソクラテスの弁明』(他は小説か戯曲なのに、なぜ哲学書?とおもったが、その理由はちゃんと書いてあるので読んでください。)、新しいのは『イギリス人の患者』で、殆どは「名作」と評価されている作品です。私が読んだことがあるのは半分。
    文章がとても読みやすいので頭にストレートに入ってくる。これ、ジュニア新書でも良かったのでは、と思う。中高生に読んでほしいから。『ジョーカーゲーム』は若い人に人気だし。

    私もyahooを知ったとき、えっ?あの?自虐か?と思いましたし、日本の戦争で死んだ一般人を「無辜の民」と書いてあると反感(少なくとも選挙権のあった成人男性には確実に責任があるし、軍需景気を喜んだ女性にも責任はあると思う。子どもにはないけど。)を感じましたから、共感するところも多々ありました。
    「ヒロシマもナガサキも東京大空襲も満州引揚げも沖縄地上戦の悲劇も、すべて戦争の結果である。戦争は人間が始め、人間が終わらせるものだ。誰かが間違ったから悲惨な情況が生まれた。非戦闘員の女こどもが見境なく殺される地獄が、この地上に顕現した。
    誰が間違ったのか?一部の政治家と軍部が悪かった?彼らに騙されたから日本はひどいことになったのか?
    そんなことは有り得ない。
    日本の庶民はあの戦争を支持したのだ。戦争は儲かる商売だと思ったから。戦争に勝てば賠償金が入ってくる、韓国を併合し、満州を植民地にすれば金回りが良くなる、そう思ったからこそ、彼らは国家に徴兵されて戦地に赴く若い人たちを激励したのだ。「お国の為に死んでこい」そう言って送り出した。死ぬのは兵隊だけだと思っていたから。自分たちは安全だと思っていたから。気づいた時には(金も人も)コストがかかりすぎていた。引き返すとなれば誰かが責任を取らなければならない。だから戦争を終わらせることができなかった。誰も責任を取りたくないから。」(P90~91)

    「オーウェル曰く「サーカスの犬は調教師が鞭をふるうと跳びはねる。しかし本当によく訓練された犬は鞭がなくても宙返りをする。これが我が国の出版業界が到達した状態である」。昨今の日本と、どこか違うところがあるだろうか?」(P115)

    こういう所を引用すると、書評じゃなくて政治批判じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、文学も芸術も批判を含むものなんだから、何の問題もない。むしろ反対意見の人こそ読むべきじゃないか。きちんと反論できるならしたらいいと思う。(「権力者は己に都合の悪い歴史的事実を見ようとしない。自分自身の言葉に真っ先に騙されるのである。」ともあるよ。P116)

    もちろん宮沢賢治とサン・テグジュペリの共通点、シャーロック・ホームズが愛される理由、司馬遼太郎の魅力などもちゃんと書いてあるので、楽しめます。読んだ本はもう一度、読んでない本は読んでみたくなります。

  • 誰かの読書案内を読むのが好きで、見かけると、必ず買ってしまう。
    柳広司氏の作品は、ジョーカー・ゲームシリーズを何冊か読んでいるが、正直、こんなに面白いと思わなかった。
    特に、シャーロック・ホームズが人気を博した理由について、「奇怪に思える謎にも美しい回答が存在する」(p.39)からとしていたのが、とても腑に落ちた。
    文章の端々から、今の世相への危惧が感じられた。

  • こういう読書の本がでるとどうしても読みたくなる.
    そして,この本はその期待を裏切らない.

    著者の柳氏は作家だそうが,申し訳ないが私は知らない.
    若い頃から繰り返し読んだ本を18冊とりあげ,なぜ再読,再々読に耐えるのかを論ずる.岩波「図書」連載.さすがに私のような素人と違ってプロの視点はするどく,なんども関心させられた.

    取り上げられているのは次の18冊.
    モーム「月と六ペンス」
    夏目漱石「それから」
    小泉八雲「怪談」
    ドイル「シャーロックホームズの冒険」
    スウィフト「ガリヴァー旅行記」
    中島敦「山月記」
    ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
    谷崎潤一郎「細雪」
    井上ひさし「紙屋町さくらホテル」
    サンデグジュペリ「夜間飛行」
    オーウェル「動物農場」
    太宰治「ろまん灯籠」
    司馬遼太郎「竜馬がゆく」
    山際淳司「スローカーブを,もう一球」
    プラトン「ソクラテスの弁明」
    灰谷健次郎「兎の眼」
    シェイクスピア「キングリア」
    オンダーチェ「イギリス人の患者」

    このなかで私が読んだものは12冊.読んだものをまた読みたくなることはもちろん,未読のものも読みたいリストに入れたくなる.

  • 【収録作品】『月と六ペンス』サマセット・モーム/『それから』夏目漱石/『怪談』小泉八雲/『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル/『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト/『山月記』中島敦/『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー/『細雪』谷崎潤一郎/『紙屋町さくらホテル』井上ひさし/『夜間飛行』サン=テグジュペリ/『動物農場』ジョージ・オーウェル/『ろまん燈籠』太宰治/『竜馬がゆく』司馬遼太郎/『スローカーブを、もう一球』山際淳司/『ソクラテスの弁明』プラトン/『兎の眼』灰谷健次郎/『キング・リア』W・シェイクスピア/『イギリス人の患者』M・オンダーチェ 
     純粋な書評、というより、著者の考え方が見えてくる点で買い。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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