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Amazon.co.jp ・本 (238ページ) / ISBN・EAN: 9784004317883
作品紹介・あらすじ
世界人口の重心が変化していく。2100年までに世界の人口は百億人を超え、アフリカとアジア、すなわち「アフラシア」の人々が世界人口の8割以上を占める。本書は地理情報システム(GIS)の手法を駆使し、人口分布などの地球規模の情報を多彩なカラー地図で示す2100年の未来予測である。
感想・レビュー・書評
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かなり理想主義的だとは思うが、しかしこれはめざされるべき理想であろう。著者は日本人、アジア人、有色人種、そして男として(女性の研究者の成果を多く引用し、これまでの世界の要人が「白人ばかり」のみならず、「男ばかり」であったことにも言及)正しいプライドを持った人だと思う。
他方、やや性善説寄りな危うさも感じた。トランプに7,000万票も入ったことや、「次は俺たちの番だ」と言わんばかりの中国の覇権主義、人種対立やミソジニーのバックラッシュは、警戒を要すべきものであると思う。
2020/11/14読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブタイトルにアフラシアの時代とある。アジアとアフリカを合わせた言葉である。世界史の考え方(岩波新書)の分析推薦本である。口絵がカラーであるのも岩波新書として珍しくまた見やすい。半分まではすぐ読めるが、その後にいろいろと書いてあって読み通すのに意外と時間がかかる。中国の一帯一路も言及しているが、これからアフリカを日本がどう考えていくかについての示唆を与える本であるので、教員養成系大学の学生も読むことで将来の教師としてのスタンスに役立つであろう。
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22世紀にかけて、アジアとアフリカの人口比が4割だという。そういった未来予測を元に、どう社会学的な課題があるか、といったところを解説されていた。後半からは19世紀からの思想史にも触れ“小人口世界”というキーワードも。グローバルサウスと今は注目される地域も含まれているが、今後の展開に注目していきたい。
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2100年には、地球の人口の80%はアジア、アフリカになるらしい。それもアジア40%、アフリカ40%ということだ。
今後の世界はアジアとアフリカの動向に左右されることが多くなるのだろう。中国の「一帯一路」構想は、うまく未来を先取っている。欧米の役割も変わるしかないし、変わって欲しい。では日本の役割は何か? ちゃんと考えている政治家もきっといるよね? -
アフラシアとはアフリカとアジアのこと。
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峯陽一(1961年~)は、南部アフリカ経済論を専門とするアフリカ地域研究者・国際関係学者で、同志社大学教授。
本書は、2100年には、アジアとアフリカの人びとが世界人口のおよそ4割ずつ、合計8割を占めるという予想に基づいて、2100年に世界はどうなっているのか、どうなっているべきなのか、また、その世界の中で日本の位置付けはどうなっているのか、どうなっているべきなのかを予測、検討したものである。
21世紀最初の年(2001年)の世界の人口は約62.2億人で、うち、アジアは37.8億人、南北アメリカは8.5億人、アフリカは8.4億人、ヨーロッパは7.3億人、オセアニアは0.3億人である。ところが、国連経済社会局人口部の予測によると、21世紀最後の年(2100年)には、世界の人口は111.8億人に増え、そのうち、アジアは47.8億人、アフリカは44.7億人、南北アメリカは12.1億人、ヨーロッパは6.5億人、オセアニアは0.7億人である。即ち、今から100年も経たないうちに、アジアとアフリカが世界人口のおよそ4割ずつ、合計して8割を占めるようになっているのである。
本書では、まず、上記のアジアとアフリカを中心に世界の人口動態について、その予測の確からしさを含めて、検討している。そして次に、アジアとアフリカ(著者はこの2つを括る地理的概念として、歴史家A.トインビーがかつて使った「アフラシア」という言葉を採用している)の歴史と社会経済を概観し、現代においては、経済成長の重点が西方から東方へ回帰しつつあることを指摘し、次いで、アジアとアフリカの国際関係と文化について論じ、最後に、アフラシアという共同体の可能性について述べている。
上記の展開の中で、マルサスの『人口論』、ローマ・クラブの報告書『成長の限界』、サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』など、様々な学者の文献が引用されているが、私が強く関心をもったのは、
ドイツの経済学者A.G.フランクの「1400年頃から1800年頃までの4世紀にわたり、世界経済の中心はアジア、とりわけ東アジア、なかでも中国であり、西洋は東洋にぶら下がる周辺部だった」(『リオリエント』(1998年))、米国の経済学者ケネス・ポメランツの「西洋が単独で成長する「大分岐」のプロセスが始まるのは18世紀からのことにすぎず、それ以前は東と西の先進地域、すなわち中国の長江デルタとイングランドは双子のようだった。その後、後者だけが劇的な産業革命の時代を迎えることができたのは、本質的には偶然の結果に過ぎない」(『大分岐』(2000年))、イタリアの経済学者ジョヴァンニ・アリギの「東洋世界とりわけ中国こそが内発的で自然な(アダム・)スミス的経済発展の径路をたどったのであり、西洋世界の方は、軍事力と対外貿易に依存する不自然な発展径路をたどった」(『北京のアダム・スミス』(2007年))などに見られる、西洋の方が本質的に優れていた、あるいは東洋は西洋のモデルからの逸脱だったと主張することは不適切だという考え方が、学術の世界で広く受け入れられるようになってきているということであった。
今後アフラシアの人口が増加し、世界におけるその位置付けが高まっていくであろうことは、直感に合致しており、違和感なく読み進めることができるが、そのアフラシアが、如何にして外にも内にも敵を作らない温和な共同体となっていけるか、日本はそのために何ができるか、考えを深めていくことが最も大事なのだと思う。
(2019年10月了) -
実家でもらう。アフリカ研究者による広く国際関係を論じる本。コイコイ人のエピソードが衝撃。
- サラ・バールトマンというコイコイ人は見世物にされ、死後博物館に収蔵された。マンデラがミッテラン政権のフランスに返還を要求した。100-102
- MITのトマス・マローンは「孤立・分散・自由な狩猟採集民の世界から、中央集権的な階層社会へと向かい、いま再び分散的なネットワーク社会へと移行しつつあると主張する。」114 -
★3.7(3.00)2019年8月発行。100年後の22世紀、世界人口は100億人、そのうちアフリカとアジアの人口が4割ずつを占めるという。そして、アフリカとアジアを単一の地域アフラシアとして、政治、経済、宗教、言語がどうなるかという未来予測。大学院の先生が書いただけあって、かなり学術論的な内容ですね。でも、一般の人からみても、100年後の世界が、今とは大きく変わるということはよくわかる。筆者の独創的な内容もあるが、22世紀はアフラシアの時代というのは、間違いない事実。さて実際はどうなっているかですね。
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2100年には全世界の人口は110億人になり、アジア47億人に対しアフリカ44億人とほぼ並ぶという内容。
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第1部 二一〇〇年の世界地図(二二世紀に向かう人口変化;定常状態への軟着陸;新たな経済圏と水平移民)
第2部 後にいる者が先になる(ユーラシアの接続性;大陸と海のフロンティア;二つのシナリオ)
第3部 アフラシアの時代(汎地域主義の萌芽;イスラーム;「南」のコミュニケーション)
共同体を想像する
著者:峯陽一(1961-、天草市、アフリカ地域研究) -
ななめ読み
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自分に馴染みの薄い分野のためか、内容が掴みにくかった。予測では今はアジア、その後にアフリカで人口が増加する。ここまではいい。著者がバンドン会議を理想化し、先進国中心の秩序に批判的なのも読み取れる。しかし「アフラシアは、『義』による想像の共同体」「アフラシア共同体はすでにほとんど存在している」に至っては首を傾げてしまう。
著者は国家に依らない「下から」の連帯を理想としているようだが、見通し得る将来までアフラシアで最大の存在感を示すだろう中国は、まさに国家の統制を強めている。ユーラシア大陸を横断するとして著者が好意的に述べている一帯一路も国家レベルのスローガンだ。植民地的態度や搾取に批判的なのはよいが、アフリカに進出している中国がそうならないと断言できるだろうか。 -
東2法経図・6F開架:B1/4-3/1788/K
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358||Mi
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