国際人権入門――現場から考える (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
4.27
  • (6)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 115
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318453

作品紹介・あらすじ

第二次大戦後、人権に関するさまざまな国際ルールがめざましい発展を遂げ、日本もそれを守ることとされている。日本社会で現実に起きているさまざまな人権問題も、これらの国際人権基準に照らして考えることで、新たな光を当てられ、解決の方法を見出すことができる場合が少なくない。日本の現場から国際人権法の「活かし方」を考える。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 様々な昨今重要となっている人権に関して分かりやすく書かれていて参考になりました。

    難民の人権
    教育を受ける権利
    ヘイトスピーチなどなど

  • 人権という言葉は誰もが知っている。そして「なんとなく」、不可侵で大切なものだと理解している。
    人種、ジェンダー。難民問題。
    しかしそれらが国際的にどう定義され、どう保護されるべきものなのかはよくわかっていなかった。

    個人的に衝撃的だったのは教育に関するもの。
    貸与を受け始めたときには日本育英会、返し始めるころに学生支援機構になっていた私にとって読みながらやるせない気持ちになった。
    いま36歳、いまだ返済を続けている。いや、返済でき生活できているだけ恵まれているほうだ。

    日々の「仕方ない」と諦めていること、「そういうもよだ」と受け入れていることには、実は人権問題が潜んでいる…そんなことに気付かされる一冊。

  •  勉強になった。国際条約について自分はほとんど何も知らなかった。
     国内法の動向についてもきちんと整理しないと。
     憲法・国際条約・法律の関係が少しわかった。

  • 329-S
    閲覧新書

  • 日本における、入管やジェンダー、教育(奨学金)問題といった人権侵害について詳細に知ることができた。
    新書なので読みにくい部分もあったが、何が問題なのか理解することができて良かった

  • 【要約】
    日本では様々な人権問題があり、それを国際人権基準に照らして論じた本。
    具体例として、入管収容施設の外国人、人種差別、女性差別、経済的に困窮する学生の学ぶ権利などについて語られている。

    【感想】
    聞いたことのあるものも、聞いたことのないものもあり、日本でこうした人権問題が今なおあるという事実に悲しい気持ちになった。
    逆に、こうした人権問題の解決に抵抗する側はどういった論理に基づいて動いているのかは気になった。
    問題解決に向けて行動するということは問題があることを認めることに繋がり、自らの非を認めることに繋がるからなのだろうか?それともその問題を放置することで何かしらの利益が発生するのだろうか?問題解決によるコストや新たなデメリット発生を懸念しているのだろうか?
    この本は一貫して人権問題の解決を訴えており、国など問題解決を行っていない相手に対しての批判的な口調が強い。正しいことを言っている(ように見える)からこそ、相手の立場も慮って冷静に議論を進めることが、問題解決を前に進めるために必要なのかなと感じた。

  • 序章で記載されている、国連での人権規約、各人権条約、その履行を担保する仕組みが大変勉強になった。また、第一章以下、不法滞在の外国人や技能実習生、ヘイトスピーチ、女性や子供の人権、教育を受ける権利など、自分たちの身近なところで、国際水準から遅れている日本の現状が整理されており、問題意識を持つに十分な内容だった。

  • 2020/12

  • 第二次大戦後、人権に関するさまざまな国際的な規約が誕生した。国連憲章のもと、国際社会で守られるべき人権をリストアップした国際人権章典を作ることになり、その最初の成果が世界人権宣言であった。これは条約ではなく国連総会決議であり、国連加盟国でなれば守るべき基準である。その後、国際人権規約として、個別具体的なものへ条約化されていった。
    翻って日本では、入管収容施設での処遇など不法滞在の外国人の人権や技能実習生の人権は保障されておらず、人種差別やヘイトスピーチに関しても他の先進国に遅れている。また、女性差別の撤廃や学ぶ権利実現のための国の施策も国際基準を満たしていない。「財源がないのではなく、人権の視点がない」という筆者の指摘が胸に刺さる。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/533439

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年東京都出身。1993年ジュネーブ国際高等研究所修士課程修了、高等研究ディプロマ(DES)取得。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士。青山学院大学法学部・大学院法学研究科教授。NPO法人ヒューマンライツ・ナウ理事長。
【著書】
単著:『国際人権法―国際基準のダイナミズムと国内法との協調〈第2版〉』(信山社、2016年)、『人権条約の現代的展開』(信山社、2009年)、『人権条約上の国家の義務』日本評論社、1999年
共著:韓国人研究者フォーラム編集委員会ほか編『国家主義を超える日韓の共生と交流』(明石書店、2016年)、柳原正治ほか編『プラクティス国際法講義〈第3版〉』(信山社、2017年) ほか

「2020年 『友だちを助けるための国際人権法入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

申惠丰の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンドレアス・レ...
マルクス・ガブリ...
有効な右矢印 無効な右矢印

国際人権入門――現場から考える (岩波新書)を本棚に登録しているひと

新しい本棚登録 1
ツイートする
×