国際人権入門――現場から考える (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318453

作品紹介・あらすじ

第二次大戦後、人権に関するさまざまな国際ルールがめざましい発展を遂げ、日本もそれを守ることとされている。日本社会で現実に起きているさまざまな人権問題も、これらの国際人権基準に照らして考えることで、新たな光を当てられ、解決の方法を見出すことができる場合が少なくない。日本の現場から国際人権法の「活かし方」を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 様々な昨今重要となっている人権に関して分かりやすく書かれていて参考になりました。

    難民の人権
    教育を受ける権利
    ヘイトスピーチなどなど

  • 人権という言葉は誰もが知っている。そして「なんとなく」、不可侵で大切なものだと理解している。
    人種、ジェンダー。難民問題。
    しかしそれらが国際的にどう定義され、どう保護されるべきものなのかはよくわかっていなかった。

    個人的に衝撃的だったのは教育に関するもの。
    貸与を受け始めたときには日本育英会、返し始めるころに学生支援機構になっていた私にとって読みながらやるせない気持ちになった。
    いま36歳、いまだ返済を続けている。いや、返済でき生活できているだけ恵まれているほうだ。

    日々の「仕方ない」と諦めていること、「そういうもよだ」と受け入れていることには、実は人権問題が潜んでいる…そんなことに気付かされる一冊。

  •  法学の範囲に限定している。厚みは薄いが、よくまとまっていると思う(その分、学徒向け)。

    【書誌情報】
    『国際人権入門――現場から考える』
    著者 申 惠丰
    通し番号 新赤版 1845
    ジャンル  法律
    刊行日 2020/08/20
    ISBN 9784004318453
    Cコード 0232
    体裁 新書 ・ 186頁

     第二次大戦後、人権に関するさまざまな国際ルールがめざましい発展を遂げ、日本もそれを守ることとされている。日本社会で現実に起きているさまざまな人権問題も、これらの国際人権基準に照らして考えることで、新たな光を当てられ、解決の方法を見出すことができる場合が少なくない。日本の現場から国際人権法の「活かし方」を考える。
    https://www.iwanami.co.jp/book/b521348.html


    【目次】
    はしがき [i-v]
    目次 [vii-x]


    序章 国際人権基準とそのシステム 001
      国際的な人権保障の出発点は国連憲章/世界人権宣言/国際人権規約、その他の人権条約/「国連憲章に基づく手続」と「人権条約に基づく手続」/報告制度/報告制度が生んだ成果/名古屋刑務所事件/一般的意見/個人通報制度/日本国内における人権条約の位置づけ/憲法と条約との関係/国際人権基準に照らして人権保障のあり方を考える


    第1章 「不法滞在の外国人」には人権はないのか――入管収容施設の外国人 039
      退去強制手続と収容/入管収容施設内での処遇/マクリーン事件判決の論理/「管轄下にあるすべての人」への人権保障/難民条約との関連/裁判を受ける権利の侵害/外国人にも家族生活の保護を受ける権利がある

    コラム 技能実習生の人権 060
    コラム 国際人権法の誕生とその背景 068


    第2章 人種差別・ヘイトスピーチ――差別を「禁止」する法の役割 081
      社会生活における人種差別を禁止する法律がない日本/民法の「不法行為」の規定をあてはめて解釈する迂遠な方法/人種差別を扇動するヘイトスピーチ根絶のための国の義務/諸外国の立法の例/民族的出身に基づくヘイトスピーチは人種差別/ヘイトスピーチ解消法の限界/ネット上のヘイトスピーチに対する取り組み


    第3章 女性差別の撤廃と性暴力 111
      セクハラは「性(ジェンダー)暴力」であり、「女性差別」/諸外国の立法/「暴行又は脅迫」要件/女性の権利を法的に保護しないことによる国の条約違反


    第4章 学ぶ権利実現のため措置を取る国の義務――社会権規約の観点から 135
      上がり続ける大学の学費と私費負担/社会権規約が要求している措置/単なる努力義務ではない/意図的な権利後退措置は社会権規約の趣旨に反する/「高等教育無償化」を謳う政府の施策がはらむ問題/【追記】コロナ禍で顕在化した人権問題と今後の課題

    コラム 人権保障と予算 162
    コラム 日本にも国内人権機関を作ろう 167


    読書案内 [171-173]

  • 最近話題になっている題材なので興味があった。
    日本の行政、司法及び基本的人権に関する考え方の後進性を強く感じた。これで、世界3位の経済大国というのは恥ずかしい。

  •  勉強になった。国際条約について自分はほとんど何も知らなかった。
     国内法の動向についてもきちんと整理しないと。
     憲法・国際条約・法律の関係が少しわかった。

  • 329-S
    閲覧新書

  • 日本における、入管やジェンダー、教育(奨学金)問題といった人権侵害について詳細に知ることができた。
    新書なので読みにくい部分もあったが、何が問題なのか理解することができて良かった

  • 【要約】
    日本では様々な人権問題があり、それを国際人権基準に照らして論じた本。
    具体例として、入管収容施設の外国人、人種差別、女性差別、経済的に困窮する学生の学ぶ権利などについて語られている。

    【感想】
    聞いたことのあるものも、聞いたことのないものもあり、日本でこうした人権問題が今なおあるという事実に悲しい気持ちになった。
    逆に、こうした人権問題の解決に抵抗する側はどういった論理に基づいて動いているのかは気になった。
    問題解決に向けて行動するということは問題があることを認めることに繋がり、自らの非を認めることに繋がるからなのだろうか?それともその問題を放置することで何かしらの利益が発生するのだろうか?問題解決によるコストや新たなデメリット発生を懸念しているのだろうか?
    この本は一貫して人権問題の解決を訴えており、国など問題解決を行っていない相手に対しての批判的な口調が強い。正しいことを言っている(ように見える)からこそ、相手の立場も慮って冷静に議論を進めることが、問題解決を前に進めるために必要なのかなと感じた。

  • 序章で記載されている、国連での人権規約、各人権条約、その履行を担保する仕組みが大変勉強になった。また、第一章以下、不法滞在の外国人や技能実習生、ヘイトスピーチ、女性や子供の人権、教育を受ける権利など、自分たちの身近なところで、国際水準から遅れている日本の現状が整理されており、問題意識を持つに十分な内容だった。

  • 2020/12

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著者プロフィール

1966年東京都出身。1993年ジュネーブ国際高等研究所修士課程修了、高等研究ディプロマ(DES)取得。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士。青山学院大学法学部・大学院法学研究科教授。NPO法人ヒューマンライツ・ナウ理事長。
【著書】
単著:『国際人権法―国際基準のダイナミズムと国内法との協調〈第2版〉』(信山社、2016年)、『人権条約の現代的展開』(信山社、2009年)、『人権条約上の国家の義務』日本評論社、1999年
共著:韓国人研究者フォーラム編集委員会ほか編『国家主義を超える日韓の共生と交流』(明石書店、2016年)、柳原正治ほか編『プラクティス国際法講義〈第3版〉』(信山社、2017年) ほか

「2020年 『友だちを助けるための国際人権法入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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