三島由紀夫 悲劇への欲動 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 154
感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318521

作品紹介・あらすじ

「悲劇的なもの」への憧憬と渇仰。それは三島由紀夫にとって存在の深部から湧出する抑えがたい欲動であった。自己を衝き動かす「前意味論的欲動」は、彼の文学を研ぎ澄ませ昇華させると同時に、彼自身を血と死へ接近させてゆく。衝撃的な自決から半世紀。身を挺して生涯を完結させた作家の精神と作品の深奥に分け入る評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 三島由紀夫ってどんな人だったんだろう?と思って読んでみた。
    三島の生涯と作品がコンパクトにまとまってて良かった。
    「悲劇的なもの」「身を挺する」をキーワードに三島の生涯を見ていくと、色んな面で腑に落ちた。
    しかし、分かった気になって安易に三島について語ると誰かに怒られそうである。

  • 前意味論的欲動という概念を掲げて、三島由紀夫の生涯をバランスよく捉えていると感じた。

    没後50年経っても三島が色褪せないどころかますます存在感が増している理由が、この本を読んでよくわかった。

  • 一次資料・二次資料を元にした三島由紀夫評。

    作品というよりも、三島由紀夫その人の全てが身ぐるみ剥がされて見聞されるような印象を持った。

    辛いし恐ろしい。少しだけ憧れる。

  • 三島由紀夫の作品と人生を、「前意味論的欲動」というキーワードを軸に辿る。このキーワードで十分に論じ尽くされていたかには少し疑問も残るが、新書の限られた紙幅の中で、コンパクトでありながら深く三島の仕事と生き方を語って説得力があり、とても面白かった。
    著者は三島由紀夫文学館の館長で、全集の編纂にも携わった三島研究のエキスパート。その知見と考察が短い中にぎゅっと詰まっていて、読み応えのある新書だった。

  • 著者の言う「前意味論的欲動」の概念がよく分からない。なぜわざわざそんな概念を立てねばならなかったのだろうか。引用する三島の言葉、「悲劇的なもの」「身を挺している」は、なるほど三島理解のキーワードになると思える。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/536685

  • 「前意味論的欲動」はともかく、没後50年で出た三島本としては、手軽に読める一冊。

  • 三島由紀夫がなぜ自死に至ったのか
    その深い理由等に興味があった

    本著は、彼の作品の解説と三島自身のことについて主に書かれていた

    もっと他の本も読んでみようと思う

    知りたかったことは、よく分からなかったが、作品についてなかなか内容が濃く面白かった

  • 著者・佐藤が言うように三島の行動の軌跡を「前意味論的欲動」を軸として描くことに成功しているかどうかはともかく、幅広い爪痕を文学と社会に残した三島のコンパクトな評伝として受け取ることができる。新書というコンパクトな形にこれだけの史料内容をよく収め得たな、とその編集力(編集者の力量かもしれないが)にまず感嘆する。

  • やはり三島は痛い、可哀想なひと
    学生時代は熱狂したが、今は憐れにしか思わない
    輪廻転生にすがるのは最後の最後にしたい

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