SDGs――危機の時代の羅針盤 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318545

作品紹介・あらすじ

地球1個分のキャパシティを超えない「続く世界」を目指す17のゴール。2030年の期限まで10年を切り、パンデミック下の今こそ、危機の時代の羅針盤としてその真価が問われている。日本政府の交渉官と開発・環境関係のNGO代表とが、SDGsのイロハ、交渉秘話、SDGsの現状、プロが見たその強みと展望などを漏れなく紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年から2014年にかけて議論、調整され、やっと2015年にまとまったSDGs 。苦労してまとめた割に認知度度が低く、政府な企業による取り組みも鈍い。
    一刻と早く解決しなければならない問題が山積されていることが、ここで明確にされたにもかかわらず、それを推進する側にも熱意があまり感じられないのが残念である。
    もちろん、草の根レベルでの活動の報告などもあったが、あまりにも目標達成とのギャップがあり、暗い気持ちにならざるを得ない報告だったのが、残念である。

  • 新聞で紹介されていたことがきっかけで読み始めた本であったが、とても勉強になった。

    SDGs策定までの各国の動き、日本での取り組み、各自治体の取り組み、企業の取り組み等、徐々に細分化しながら丁寧に取り組みを振り返っていたため、スラスラと読むことができた。

    また、昨今のコロナウイルスが与えるSDGsへの影響についても書かれており、今まさに読むべき本であったといえる。

    それに加え、各自治体の取り組みはとても興味深いものであり、全ての人が行動主体となる力を持つ、という考えは、社会保障においても重要な考えだと感じた。 

  • 日本政府の元SDGs交渉官である南氏と、現役NGO職員で民間セクターからSDGs策定に貢献した稲場氏の共著。稲場氏には前職でお世話になったこともあり、本を物したと聞いて即購入。

    南氏の立場と経験を活かし、SDGsの成り立ちや交渉の裏話を楽しむことができるのが面白い点の一つ。他のSDGs解説の本では、こういった各国のSDGs策定における思惑や経緯を知ることは難しいと思われる。
    中盤以降は、稲葉氏と南氏の人脈や経験に基づく、SDGs達成に向けた様々なアクターの取り組みの実例が紹介されていく。SDGsを絵空事にしないためには、地方自治体や個人といった「下からの力」が必要なのだということがよく分かる。
    終盤では、SDGsのうち主だったゴールを達成するためのヒントや視点についてまとめられている。著者2名が冒頭で断っている通り、17のゴールすべてについて扱うのは難しいということで、取り上げられているのは半数程度。元々、SDGsのゴールやターゲットは膨大なので致し方ないところもあるが、ページ数が増えて価格が上がってしまったとしても、もう少しだけ多くのテーマを取り上げてほしかった、という気持ちもある。

    COVID-19以降に出版されたこともあり、今、人類が直面している「新しい危機」と、2020年以前から存在していた「古い危機」とを、SDGsを軸に繋ぎ合わせ、関連づけて考えることができるように工夫されている。概論に留まるところもややあるが、2020年末時点のSDGs入門書・概説書としては最良の部類に入るのではないか。

  • 配置場所:2F新書書架
    請求記号:333.8||Mi 37
    資料ID:C0040087

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/749130

  • 最近ようやく日本でも認知され始めたSDGsについて、その歴史や採択の背景とともに記述されていてとても興味深かった。国単位の大きな会議でも、私の身近で行われているような会議と同じような、牽制の応酬や徹夜覚悟の様子があるのかと新鮮な気持ちになった。

    岡山県の中山間地域のお話はとても素晴らしいと感じた。頑張るのは行政だけでなく、その地域に住む人々自身である。行政は彼らが思ったことをうまく具現化できるような中間的でいつでも援助できる立場をとる。こうして地域の「自然治癒力」が育まれ、地方自治体が自立していけるのだなと、その理想像を垣間見た気がした。

  • ふむ

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00608672

    地球1個分のキャパシティを超えない「続く世界」を目指す17のゴール。2030年の期限まで10年を切り、パンデミック下の今こそ、危機の時代の羅針盤としてその真価が問われている。日本政府の交渉官と開発・環境関係のNGO代表とが、SDGsのイロハ、交渉秘話、SDGsの現状、プロが見たその強みと展望などを漏れなく紹介する。(出版社HPより)

  • SDGsについての入門書。SDGsとは何か、どのような経緯で策定され、どんな内容なのか、課題は何かといったことがざっくりわかります。
    策定の経緯については、実際に交渉を担当した外交官が執筆しており、多国間交渉の裏話などもあって興味深いです。SDGsが、策定に3年かけたという、大変な努力のな賜物ということがわかりました。
    その他に、NGO関係者との共同執筆で、日本での行動事例、経済界で必要な対応などが述べられています。
    最後に、期限となる2030年までの道のりがSDGsの5つのグループ(People,Prosperity,Planet,Peace,Partnership)ごとに提言されています。
    概要がコンパクトにまとめられているだけでなく、読み物としても面白く、おすすめです。

  • 著者は外交官、SDGsの首席交渉官。2011年のリオでコロンビア外交官が 地球環境についての目標が必要と発言したのが始まり。今は地球の資源再生能力の1.69倍が消費されることで成り立っていて、早晩行き詰まる。
    17ゴール、169ターゲット、232指標。2015年合意。縛りはない。
    国連での交渉現場が生々しく面白い。
    日本の政策は、①ビジネスとイノベーション、ソサイエティ5.0 ②地方創成、強靭で優しい魅力的な町づくり ③次世代、女性のエンパワーメント の三本柱。どれも出来てねぇ(笑) 課題はそのまま。
    地方の個別の取り組みが細かく紹介されているが、クソどうでもいい。
    企業の取り組みもお題目。CSRと言われるが、、、あと10年で達成されるゴールは無いと思う。新型コロナのパンデミックで経済活動が縮小したのが多少の救いか?
    たぶん、「持続可能」というのが資本主義では無理なのだ。クラッシュしかない。

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著者プロフィール

ジャズ・ピアニスト、作曲家、エッセイスト
1960年東京生まれ。1986年東京音楽大学器楽科打楽器専攻卒業。
ピアノを宅孝二、クリスチャン・ジェイコブ、スティーヴ・キューンに師事。1988年バークリー音楽大学から奨学金を得て渡米。ボストンを拠点に活動する。1991年バークリー音楽大学パフォーマンス課程修了。1990年代からはスイス、フランス、ドイツ、デンマークなどに活動の範囲を拡げ、ヨーロッパのミュージシャンと交流、ツアーを敢行。国内では自己のグループ「GO THERE」をメインに活動、綾戸智恵、菊地成孔、ジム・ブラック、クリス・スピード、与世山澄子との共演でも知られる。
文筆にも定評があり、著書に『白鍵と黒鍵の間に──ジャズピアニスト・エレジー 銀座編』(小学館文庫)、『鍵盤上のU.S.A.──ジャズピアニスト・エレジー アメリカ編』(小学館)、『マイ・フーリッシュ・ハート』(扶桑社)、『パリス──ジャポネピアニスト、パリを彷徨く』(駒草出版)がある。

「2021年 『音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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