デモクラシーの整理法 (岩波新書 新赤版 1859)

  • 岩波書店 (2020年12月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784004318590

作品紹介・あらすじ

政治の主役である私たちは、デモクラシーについて十分に納得できているか。政治とは何かから始め、デモクラシーとはいかなる政治の仕組みか、「古典風」と「現代風」という二つのタイプをいかに使い分けるかを、筋道を立てて解き明かしていく。多義的になりがちなデモクラシーをスッキリと整理して理解するコツを伝授する骨太な一冊。

みんなの感想まとめ

デモクラシーの概念を整理し、理解を深めるための手引きとして、多様な視点を提供する一冊です。著者は、デモクラシーと民主体制の違いや、古典的な視点と現代的な視点を対比しながら、その複雑さを解き明かします。...

感想・レビュー・書評

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  • 整理法であって整理をしているわけではないし、整理していたとしても、それはイコールわかりやすさを保証しないとは思うけれど、にしてもわかりにくい。

    そのわかりにくさは、抽象的な文章であったり、「政府」や「政治」といった一般的に単語に一般的ではない意味を含ませていたり、著者の造語が出てきたりといった、ことばの使い方によるものだと思う。

    たとえば、ある政策の実現を掲げる立候補者に投票をしたからといって、その政策が実現されるかどうはわからない。されるかもしれないし、されないかもしれない。これは実感としてもだれでもわかる話だと思う。
    本書ではこの話をきわめて抽象的に書く。使われる単語も「政府的共同体員」「政治的市民」「選好表明主体」「政策形成ステイタス」「政策執行ステイタス」などである。ちょっと読む気がなくなるかもしれない。

    ただ、ことばのひとつひとつはちゃんと説明されるし、ちゃんと読みとけばロジック自体はさほど複雑なものではない。そのあたりは整理法を名乗るだけある。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hokudai/bookdetail/p/KP00111486

    ※学外から利用する場合は、以下のアドレスからご覧ください。
    SSO-ID(教職員)又はELMS-ID(学生)でログインできます。
    https://login.ezoris.lib.hokudai.ac.jp/login?url=https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hokudai/bookdetail/p/KP00111486/

  • 題名通り、民主主義と言う言葉にまつわるワードをさまざま整理するのに有用な書。起点は、デモクラシーとデモクラティズムの違いを理解するのが鍵。
    以下は、キーノート。
    ・デモクラシーには、古典風と現代風がある。(二つのデモクラシー)、
    ・「収納・整理」というコンセプトで、すっきり、骨太にデモクラシーについて伝えてくれる。
    -収納:政府、政治、政治体制
    -整理:二つのデモクラシー、民主体制の整列

    ・デモクラシーは、民衆が支配するという政体。
    ・政治のソフト面とハード面を分けて考える。ハード面=手続的理解

    ・「主義」の包容力
    ・「デモクラシー型」

    |そもそも語尾が”-ism”となっていない英単語を「ー主義」と訳すのはさほど自然なことではない。
    |デモクラシーの領分が「ハード」面にある。
    |混合型の民主体制が、今日の民主体制のデフォルトと目されている。

    ・民主主義は、厳密に言えば「デモクラティズム」の訳になってしまう。
    ・従い、「デモクラシー」という英語の意味で使いたいなら「デモクラシー」とカタカナ表記をした方が良い。
    ・そして、「デモクラシー」は、あくまで政治の「ハード面」である「手続的理解」をすることを徹底すべき。
    ・その意味では「デモクラシー型」の「政治体制」が存在するという言い方が最も妥当と言えるのではないか。

    まとめると、

    主題
    デモクラシーと民主体制、デモクラティズムと民主主義、

    背景
    著者は、現代政治分析専攻の北海道大学教授。

    理由
    デモクラシーの主役である民衆としての我々は、意外とデモクラシーをうまく整理して理解できていない。
    筆者なりの整理法は、有用なので、著す意味がある。

    読み
    『現代民主主義』に続いて、現代政治の理解することは、政治がだいぶ変容してきた日本を捉えるのに有用そう。
    なんて、実は単純に、自分の考えを深めるのに便利だから。

    紹介
    デモクラシーの概念を理解する上での入門書として読むと良い

  • デモクラシーの手続き的理解に関する重厚な叙述。古典デモクラシーに対する理想視をうまく相対化している。そこでは「政策決定理由」と「政策理由」という概念が持ち出され、古典デモクラシーでは「政策決定理由」が「単純化」されるのに対して、現代デモクラシーではそれが「複雑化」されうるという説明がなされることで、両者の性質の違いだけでなく後者の積極的な意義づけがされる。一知半解だった二つのデモクラシーの性質の理解に大変資する書物だった。
    あと法が縛るのは人民ではなく政府であるという単純明快な説明も重要。

  • 民衆による支配のことをデモクラシーって言うのだけれど、そして民主主義とも言われたりもするけど、これほど実感できない言葉もない。政治体制として日本も国民に主権のある民主国家なんだぜ。「どこがだよ」と言いたくなるのは、自分が現在の政治の仕組みを理解していないからに違いない。もっと勉強しなくちゃと思って、この本を手にしたけど理解は進まなかったなぁ。やっぱりもっと違う統治システムがあるんじゃなかろうかと思えて仕方がない。民主主義が万能だとはとても思えないんだ。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1859/K

  • 311.7||So

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