尊厳: その歴史と意味 (岩波新書 新赤版 1870)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318705

作品紹介・あらすじ

「尊厳」は人権言説の中心にある哲学的な難問だ。概念分析の導入として西洋古典の歴史に分け入り、カント哲学やカトリック思想などの規範的な考察の中に、実際に尊厳が問われた独仏や米国の判決などの事実を招き入れる。なぜ捕虜を辱めてはいけないのか。なぜ死者を敬うのか。尊厳と義務をめぐる現代の啓蒙書が示す道とは。

感想・レビュー・書評

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  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90358231

    尊厳という現代における中核的概念が、歴史的・社会的にどのように形成されてきたのか、また、社会にどのような影響を及ぼしているのか、著者がどのように考えているかを読み解いてください。そして。「あなた」はどう考えるか?。この一歩が何よりも大事です。

    (推薦者:行政政策学類 鈴木 めぐみ 先生)

  • 尊厳と聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。重層し、ときに現代とは反対の意味にさえ用いられた「尊厳」という言葉ををギリシャ、ローマからカント、カトリック(特にトマス・アクィナス)の思想を辿りながら解説している。
    特に現代社会において「他者の尊厳」とどのように共存していくかという「寛容」の理解・実践のためにも、本書の議論は重要だと感じた。また、東洋と西洋の尊厳観の違いなども興味深い。
    現在アリストテレスの勉強会に参加しているが、ここでの議論にも参考になりそう。

  • 日本語版への前書きにあるように、キリスト教が根本にあり、さらにカントについての批判的考察を行なっている。小人投げを禁止した行政について、投げられる人の尊厳ではなく、主催者の行政で禁止された人の尊厳を保つことなど、すこしおかしいところがある。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/541286

  •  「尊厳」をめぐる西欧の歴史をわかりやすく解説。特にカントの考え方、カトリックの考え方、ドイツの基本法の考え方の違いなど興味深かった。
     結局、著者は、尊厳の意義として第4の道「人間としての敬い」を選択する。自分を含めた人を「人間」として敬うことが尊厳とする。それこそ、カント、カトリック、ドイツの基本法の多様な尊厳概念の根底にあるとにおわせている。
     その結論はよくわかるものの、なぜ「人間としての敬い」が求められるのか。その肝心なところは、自分には読み取れなかった。ヒントは提示したよ、後は自分で考えてみて、ってことなのかもしれないが、少しモヤモヤした。

  • まあごくふつうな感じ。やっぱり役に立たない概念なのではないかと思うが、この手の話が手に入りやすい形になってるのはとてもよいことだと思う。いまどきの若手中堅の倫理学者の先生たちが名前をあげる人々が勢揃いしているので、そうした人々と国内の研究者がいったいなにを議論しているのかを一般の人に知らせるという意味もある。もたもたした哲学の味が味わえる。哲学科の2回生ぐらいのテキストにはぴったりだと思う。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1870/K

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著者プロフィール

1946年、イギリスのハーロウに生まれる。オックスフォード大学卒業後、ラジオやテレビの仕事に携わり、フリーライター、教師、ジャーナリスト、パフォーマーとしても活躍。ドイツ児童図書賞や、イギリスで児童図書に多大な貢献をした人物などに贈られる、エリナー・ファージョン賞など多くの賞を受賞。日本で紹介されている本に『きょうはみんなでクマがりだ』(以上評論社)、『モリーのすてきなひ』(フレーベル館)、『悲しい本』(あかね書房)、『ペットのきんぎょが おならをしたら……?』(徳間書店)などがある。

「2019年 『ハヤクさん一家と かしこいねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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