時代を撃つノンフィクション100 (岩波新書 新赤版 1873)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318736

作品紹介・あらすじ

ノンフィクションは、ひろく市民リテラシーを生み出すジャンルとして、戦後日本社会に貢献した。社会を見つめる眼を養い、いま自分たちはどのような時代にいるのか、状況への問いかけを発する精神を鍛えてきた。古典的名著から、二〇一〇年代の作品まで、時代を撃ち続ける一〇〇冊を選び抜いたブックガイド。

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクションの魅力は、著者の綿密な調査と事実の掘り起こしの積み重ねによって、隠れていた真相に迫る迫真の説得力で、読者自身がさも現場に居合わせているような臨場感を得られることにあります。他人の不幸は蜜の味などの例えは不謹慎極まりないことですが、、本書で取り上げられた100篇のノンフィクションは、不幸な時代の歴史的事件や疲弊した現代社会が背景となって、タブ-の領域に踏み込んだ作品が多く紹介されており、真実の重圧におし潰されそうな息詰まるものばかりです。

  • 1作品、2ページにわたり紹介する。
扱うテーマは、『格差社会』『経済の深層』『アウトローの世界』『宗教のゆくえ』『現代アジアと日本』『科学と市民』『メディア』『歴史』などである。
    
本の紹介よりも、著者・佐高信の見聞を挟んだ紹介する本の周辺の事に文章が割かれている。
紹介者・佐高信には、事実を扱うノンフィクションとはどうあるべきかという観念はなく、ただただ面白ければよいようだ。
佐高信氏は、ジャーナリズムにもアカデミックにも興味がないようだ。

    面白い、面白くないという観点からは、面白くない。
    真面目にノンフィクション本を紹介しているかという観点からは、とても真面目に紹介するつもりはないのだろう。
    中学生の読書感想文レベルである。
    紹介している本を本当に読んだのかと思わせるほど、ほとんどを雑談で埋めたひどい本だ。
    セレクトも読者に良質な本を紹介しようなどという気持ちは、さらさらなく、ただただ自分の嗜好に合う本ばかりを紹介している。

    こういういい加減な仕事をする人が左翼を標榜するから、左翼をこバカにしたりする人達が出現するのであろう。
    佐高信は、金輪際二度と読まないし、全く信用しない事にする。
    著者だけではなく、この本の編集者、新書というパッケージで、岩波新書というブランドで出版した岩波書店の責任も問いたいくらいだ。

    こんな雑な仕事しかできない著者が、やれ政治だとか、天下国家を語る資格など全くない。

    どこぞの安っぽい御用学者、浅はかなコメンテーターではないので、全てを読んだ上で批判しています。

  • ノンフィクション本を開拓したくて購入。
    メディア・歴史・現代社会にカテゴライズされて紹介される100冊はほとんどが知らない本。
    それぞれ興味を惹かれるような紹介文になってるかと言えばそうでもない気もするんだけど、この本片手に一日中本屋を遊びまわることができそう。

    岩波新書なので、紹介されている本も全て岩波から出てる本なのかなと思っていたら全然そんなこともなく、大小問わない出版社の本が分け隔てなく紹介されており懐が深い。さすが岩波パイセンです。

    これ持って本屋行って自分で本を選んで買ってその本を読むまでがこの本の読書です。本屋に行こう。

  • この本を読まなければ出会わなかった本もあったと思う。さっそく、何冊かネットで注文した。

    ただ、一つ一つの文章が、内容の紹介、読ませたくする仕掛け、どちらも改善の余地があるような気がした。

  • 以前同様の趣向で上梓されたものを読んで、以降の読書ガイドとして活用させてもらっているクチだし、本書に先だって読んだ、望月さんとの共著新書も相変わらず素晴らしかったしってことで、本作を手に取らない理由はない。作品そのものでなく、その著者の経歴や業績に割かれる行も多く、翻って、作品自体のインパクトがあまり感じられなくなってしまうものもいくつかあったけど、それはまあご愛敬って感じかな。それを差し引いても、本当に熱そうな作品満載で、また読みたい本が増えてしまいました。

  • どうしても書かずにいられない、ローアングルで人間や社会をとらやた作品、70〜00年代。格差社会、アウトロー、宗教、現代アジアと日本、科学と市民、格闘するメディア、メディアのなかの個性、戦争、朝鮮・中国の歴史と日本社会、近代史。

    戦前・戦中・戦後、すごい変化の時代が、すぐ近くにあったのだと再認識しました。

  • ノンフィクション100冊を紹介するのだが、各一冊に割かれたページは見開き2頁なので、なかなか深いところまで触れられないもどかしさがあり、なんとなく雰囲気しかないような感じがしてしまった。もう少し、内容にも触れて、作者のスタンスにも触れられれば、その「雰囲気」にも納得がいったのかなと思う。とはいえ、いくつか興味を惹かれる本もあった。それで十分かもしれない。

  • 現代社会を厳しく批判する著者の目は、そのような視点で選んだ本を多く並べている。著者はここではいつものように雄弁ではなく、それぞれの本の主張に委ねているといってよい。安田浩一「ネットと愛国」は安倍晋三氏の言葉が、ネトウヨに似ていることを主張。魚住昭「メディアと権力」での渡辺恒雄の恐怖政治ぶりで「俺の言うことに従う谷やつだけが優秀な社員だ」と語ったという紹介はさもありなむ、と思った。後藤正治「天人」では深代惇郎が批判記事を書いたことを謝る産経の馬見塚達雄に「相互批判がないとジャーナリストはダメになっていく」と泰然と言い放ったというエピソードが印象的。今はそのような関係は残っているのだろうか。辺見庸が記者会見で戦争責任を問われた昭和天皇の「そういう言葉のアヤについては、良く分かりません」と答えたという昭和天皇の姿勢を批判していることは、納得する。私自身もあの言葉がTVなどで流れるたびに違和感を持つ。

  • ここに取り上げられたノンフィクション小説(一部事実に基づいた内容)は概ね、政治家と金・権力、そこに貪る利権企業群、メディアとの利害関係からくる権力と私物化、それと、戦争とその背景に携わる政治家・軍部関係者、損得の利害関係である。 昭和の初期から指摘しているのは近代も腐敗した政治とその利害関係が存続していることだ。今の菅政権もそうだが、それ以前から政治は政治家の為(権力と金)だけのものであって決して国民を守ることでは無いことがはっきりしていることだ。その理由は文中にもある「政治家が非能力であっても国民が優秀であれば経済は動く」ということだ。これはコロナ禍で確証していると思う。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/541285

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著者プロフィール

1945年、山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。高校教師、経済誌編集者を経て評論家に。著書・共著に『佐高信の徹底抗戦』『竹中平蔵への退場勧告』『佐藤優というタブー』(旬報社)、『なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか』『宮本顕治と池田大作』『偽りの保守・安倍晋三の正体』『自民党と創価学会』『反―憲法改正論』『総理大臣 菅義偉の大罪』など多数。

「2022年 『当世好き嫌い人物事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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