好循環のまちづくり! (岩波新書 新赤版 1877)

  • 岩波書店 (2021年4月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784004318774

作品紹介・あらすじ

活気のあるまちとよどみ感の広がる活力の感じられないまち。この二極化が進む理由は何か。悪循環を断ち切り、まちを活性化するメソッドがある。まちのビジョンを作り、まちの構造を見える化し、その構造を変える。持続可能で幸せなまちづくりに長年携わる著者が培ってきた誰でも試せるまちづくりのプロセスを伝授する。

みんなの感想まとめ

活気のあるまちとそうでないまちの二極化が進む中、その原因や解決策を探る内容が展開されます。著者は、持続可能で幸せなまちづくりを目指し、具体的なビジョンの策定や構造の見える化を通じて、誰もが実践できるプ...

感想・レビュー・書評

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  • 街づくりなんだけど。コミュニティについて考えるときのヒントにはちょっとサイズ感違いだったかな。
    ループ図に入れるときは名詞形、は言われてみればそうだけど、へえ。
    人口減少をどう抑えるかを考えることと人口減少を受け入れてどうするかを考えることを両立する>苦手だろうなあ。民度上げるといってもねえ。

  • 2022 大分大学/福祉健康科学部/社会福祉実践/前期
    2022 大分大学/福祉健康科学部/心理学/前期

  • 2022 大分大学/福祉健康科学部/社会福祉実践/前期
    2022 大分大学/福祉健康科学部/心理学/前期

  • 合いませんでした。理論と後付け的な話ばかりで。入ってきませんでした。

  • プロセスが大切
    如何に自分事で考えられる人たちをつくれるか?
    時間はかかる

  • まちづくりへの地域の参加手法がわかりやすくなっていて、指南書として最適だ。

  • 318-E
    小論文・進路コーナー

  • 熱意と実現のしくみ。

  • 読了

  • SDGs|目標11 住み続けられる まちづくりを|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756878

  • 街の未来像を多人数で話し合うさいのポイントが参考になりました。

  • 東2法経図・6F開架:B1/4-3/1877/K

  • 318.6||Ed

  • 特に目的がなくても、人々が集まったり、ただたむろしたりできる場所を作ること。そして、いろいろな人たちが「自分にも出番がある」と感じられるような場づくりをすること。これらはこれからのまちづくりにとって大きなポイントになると思っています。
    (引用)好循環のまちづくり!(岩波新書)、著者:枝廣淳子、発行所:株式会社 岩波書店、2021年、95

    枝廣さんによる最新刊は、「好循環のまちづくり!(岩波新書)」だ。枝廣さんは、島根県海士(あま)町をはじめ、北海道下川町、熊本県南小国(みなみおぐに)町、徳島県上勝(かみかつ)町などのまちづくりに関わり、地域を活性化させてきた。その一つ、海士町は島根県の北に浮かぶ隠岐諸島の一つである中ノ島にある。例に漏れず、海士町も人口が激減し、財政破綻寸前まで陥った。そこから「島まるごとブランド化」「高校魅力化」などの取り組みを展開し、いまでは”地方創生のモデル”として全国に名を轟かす。広く知られる「海士町」というブランド化、地域の魅力づくりはもとより、なぜ海士町民が幸せに暮らし、島外からも人を呼び込むことができるのか。まさに本書のタイトルである”好循環”を生み出す秘訣を探るべく、枝廣さんの本を読み進めた。

    枝廣さんによれば、まちづくりは、3ステップ(ホップ、ステップ、ジャンプ)であると言われる。この3ステップは、まちづくりのビジョンを定め、現状の構造を理解し、好循環を強めるプロジェクトを立案・実行する。具体的には、まず町全体で危機感を共有し、財政破綻を回避するべく、まちのあるべき姿(ビジョン)を策定する。次に、好循環を強めるプロジェクトを展開し、それが牽いては、そこに住む人の幸福度が増加する。結果的には、定住や関係人口の増加をもたらし、まち全体がブランド化し、活性されていく。何よりも枝廣さんの見事なまちづくりのステップに共感するとともに、行政の独りよがりなまちづくりにならないことに、成功の秘訣が隠されているのだと感じた。

    枝廣さんによる一連のまちづくりのプロセスの中で、大きな役割を果たすのが、ステップに登場するループ図の作成ではなかろうか。例えば、人口が増加し、消費力が増える。そして地域経済の規模が拡大し、雇用が生まれる。そして、さらなる人口増加に繋がる。この相関関係を矢印で示し、ループ状に図式化する。ループ図を作成することは、正のスパイラルはもちろん、そのまま放置しておけば負のスパイラルに陥るところも見える化できるところにメリットがある。このループ図を住民とともに仕上げ、まちの課題を共有する。そして、正のスパイラルを生み出すべく、官民一体となって、ビジョンを現実のものにすべく政策を講じる。一般的に行政規模が大きくなればなるほど、地元の意見を踏まえたビジョンが政策に反映されづらいという課題があるといわれている。枝廣さんによるまちづくりの手法は、理想と現実とのギャップを埋めるべく、そこに住む人達と行政が一丸となって取り組み、きちんと政策に反映されていることに強さを感じた。

    本書では、まちづくりに役立つ5つの基本形も掲載されている。その2つ目の基本形に「居場所と出番」がある。これは、冒頭に紹介したものである。私も地元のまつりや小中学校のPTAなどに積極的に参加している。これは、私も地元に愛着を持っているからであろう。地元に愛着を持つと、それが外に伝わる。そして交流が生まれ、その地域が活性化する。そのことを枝廣さんは、様々なまちづくりをお手伝いされ、目の当たりにしてきたのではないだろうか。私の住む街は、八幡宮を中心にまつりが盛んである。また、小売店や金融・医療機関などが存在し、とても住みやすいところである。そこに人と人との縁が生まれれば、他の人も自分のまちに住みたいと思うようになってくれる。事実、私も数人の友達から、そのような相談を受けたことがある。枝廣さんの本を拝読し、「そのとおりだ」と納得すると同時に、自分たちのまちについて、さらなる正のスパイラルを考えていきたいと思うに至った。

    急速に進む少子高齢化は、どの地域にとっても喫緊の大きな課題である。その課題に真っ向から枝廣さんとともに挑んできたまちは、見事に持続可能な社会モデルを作り上げてきた。ただ、「人口を増やそう」というだけでは、政策とは言い難い。枝廣さんによる「好循環のまちづくり」は、いま多くの地域が求めている一つの解であると感じた。

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著者プロフィール

大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト、翻訳家
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンスを高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学を基にしたビジョン作りやセルフマネジメント術で一人々々の自己実現を手伝うと共に、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場作り・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐと共に、島根県隠岐諸島の海士町や徳島県上勝町、宮城県気仙沼市、熊本県南小国町、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創り直すプロジェクトにアドバイザーとして関わる。

「2023年 『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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