- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004318798
作品紹介・あらすじ
暗く厭世的に思われがちな仏教。しかし、その開祖ブッダはそんなにマイナス思考の人だったのだろうか。若いころから仏典に触れ、パリで研究をする一方で、仏教国ブータンに長年生活し、チベットの人々の間に生きる仏教に親しんだ著者ならではの、ユマニスムにも通じるブッダの教えの読み解き。
感想・レビュー・書評
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ブッダと仏教の本。
基本的にはブッダの教えについて書かれている。新しいところでは、シッダールタの生涯で、よくわかっていない16歳から29歳に出家するまでの間に、もしかしたらヒンドゥ以外の世界を知っていた可能性があるということだ。
また、西欧で近代に入って仏教が著名人に与えた影響などについても触れられている。
入門編として、わかりやすいかもしれない。ブータンについては、国内でも葛藤があるようなので、今後を注目していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユマニスム的なブッダというとらえ方に啓蒙された。けれど社会へのまなざしが紋切型に思われ、ちょっと残念。
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ブッダはみんなに平穏な心になる方法(悟り)をプレゼントして、実際に当時は手にできた人も多かったのに、後世の人が「ニルヴァーナは簡単に手に入らない」とそれを否定するのは失礼ではないかと、こういう本を読む度に思います。
在家の人でさえ悟りを得られて幸せに暮らすことができた当時と、ホントに何が違うのか?不思議ですね -
ブッダの思想が、いかに他の宗教思想とは違うかということが良く理解出来た。しかし、入門書という性格ゆえ、その実践のしかたは、概説に留まっている。とはいえ、それは、「これを足がかりにして、ワールポラ・ラーフラ師の『ブッダが説いたこと』を読め」ということだなと。原始仏教をもっと勉強したい。
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2回読んだ。仏教の教えについて、腑に落ちたと言うか、目から鱗というか。
執着から苦が始まる。我から苦が始まる。それはよく分かったが、実行するのは難しいな。自分にも家族にも執着してるし、お金も欲しい。
牛が荷台を引くように、生き方と起こることは繋がっている。中庸であること。安定した心で今をいきること。それを目指すしかない。 -
著者はブータン好きな人。まあしかし時々八斎戒ぐらいはしたがってみるか……
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p.2021/5/24
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最近のマイブームは仏教。といっても、〇〇宗とかではなく、ブッダが語った原始仏教です。オリジナルなブッダの考えには宗教色はなく、ほとんど哲学に近いと言えるのではないでしょうか(その後、宗教色を伴って日本に入ってきた)。思うようにならない「苦」を軸に書かれることが多いと思いますが、本書はどう幸せになるかを書いた本。また、一番記述の長い第3章ではブッダの生涯も語られ、岩波新書にしてはとても平易で入門編としてもお薦めと思いました。
著者はブータン在住で、ブータンの事情についても触れています。虎(中国)と象(インド)にはさまれた蚊のような国であり、常に危機感をもちながらも尊敬される国である点は、米中のはざまにある日本も見習うところがあるのではないかと思ったりしました。インドとの武力衝突で、ブータンの高僧が話した内容は秀逸。一度は行ってみたい国です。 -
確かにこの人の仏陀の話とは書いてあったが、内容がこの人の過ぎて、読む価値が少なかった。それとダライ・ラマを引用し過ぎ。
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東2法経図・6F開架:B1/4-3/1879/K
著者プロフィール
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