少年法入門 (岩波新書 新赤版 1881)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004318811

作品紹介・あらすじ

年少者に対する保護か、厳罰か——、少年法をめぐっては激しい意見の対立が見られる。しかし、そもそもの議論の前提として、わが国の少年犯罪の現状と少年法制の仕組みはどうなっているのか、諸外国はどう対応しているか等の知識は必須である。裁判官として少年事件を担当した経験を持ち、外国の少年法の現地調査も続ける著者が徹底解説。

感想・レビュー・書評

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  • 家裁判事として長年の実務経験を有する著者の入門書。今回の初年法改正もある程度は理解できる。ただし、改正法の解説書ではない。著者の改正の評価は、「重大事件は逆走され、正式起訴された後は成人並みの扱い、それ以外のほとんどの事件は原状維持」とされていることからも、頷けるところ。

  • 少年法について、中立の立場から書かれていたように思う。自分にとっては簡単な内容ではなかったが、確かな学びの感覚があった。

  • 特に法律の勉強をという訳では無いけどなんとなく気になって読んでみた。自分の理解力ではなかなか用語を把握して制度等を理解、吸収することは出来なかったけれど、ざっくり得た印象では読んでよかったと思った!
    読む前と後では感じていた少年法への印象がガラリと変わった。
    未成年だから悪いことしても甘い処分で許されると思っていたけどそんなことなかった。
    正しい知識なくワイドショーで得る印象だけで批判したりしてもほんと的外れなんだなぁとおもった。
    実際少年院でどの程度更生できてるんだろう。出てきて周りの環境や大人たちが変わっていなかったらどうなるんだろう。。

    ただ縦読みの漢数字が読みにくくて数字が全然頭に入ってこない、、、
    三一万七四三八人とか、、、
    三十一万七千四百三十八人のが長いけど読みやすいんだけど。。
    まぁこうゆう文章ではそうゆう表記なのが決まりなのかもしれないけど。。
    普段こうゆう本は読まないからまだ不慣れなだけかな

    でも気付きがたくさんあった。
    これから新書系もよんでいきたい!

  • 少年法はまだ若い。犯罪件数はピーク時より落ち着いてきている。専門家の意見は変わらない。
    自分にはちょっとこ難しかった。

  • 「あなたは少年法改正案に反対ですか?それとも賛成ですか?」
    そう聞かれたときに何となくではなく、きちんと理由をもって答えることができるようになる本。
    厳罰も保護も、根底にあるものは同じ。その手法が違うだけ。しかしながら、時代の流れとともに被害者の救済にも配慮が必要となっている。
    様々な問題を時間をかけた議論のすえ、難産のすえで生まれた改正案では、重罪と軽犯罪、犯罪の軽重を考慮しながら処分内容を決めるなど、さらに細かく分けられるそうだ。
    少年法の歴史、考え方、諸外国との比較等がわかりやすく書かれており、少年法に人生をかけてきた筆者の集大成ともいえる一冊である。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/542550

  • 少年法の背景を日本のみならず、様々な国から書かれていて入門にしてはボリュームが少し多かった。ただ、他国との比較はページ数のわりに少年法の否定派に対する解答を導くものにすぎなかったと私は捉えてしまいました。また、統計が図ではなく言葉で綴られていた箇所も多く、少し読みづらい面もあった。
    ただ、裁判手順などを実際に体験した方の細かい説明は面白かった。

  • 少年法の成り立ち・意義・諸外国との比較、少年犯罪の増減、などなど、素人でも一通り分かった気になるよう、上手くまとめられており、とても面白い。題名に惹かれたら読んで間違いはない。

  • あとがきでは、著者が思い入れ・主張が強すぎになったかもしれないとおっしゃっているが、私にはとても中立的に冷静に書かれているように思える。憲法とか刑法とか民法とかいくつか法律関係の本を読んだけれど、どれも非常に冷静で網羅的で、極力主観をはさまないように書かれているような印象がある。(小室直樹先生の「痛快 憲法学」はまったくそんなことなかったけれど。)さて少年法。当たり前のことだけれど、国によっても人によっても考え方に幅があることがよくわかる。だれが少年で、どういう罪に対してどんな罰を与えるのか。制裁か教育か、被害者感情はどうするのか。教育に時間をかけて再犯を防止する方が結果的にコストは抑えられる。確かにそうだろう。しかし、コストでとらえることには違和感がある。痴漢行為でつかまった中学生がいる。警察でお叱りを受け、親にも何らか言われたことだろう。しかし何もなかったかのように次の日学校に来ている。同じ過ちを繰り返さないと言えるだろうか。修学旅行で女風呂をのぞいた数名の私立中3年生がその後退学になったという話を聞いたことがある。万引きでつかまってお店の人に注意され、保護者に連れられて遅刻して塾に来た生徒がいた。私は普通にその子に授業を受けさせた。何もなかったかのように。それを他の職員が大変問題視した。授業を受けさせるべきではなかった。問題を起こした生徒は塾をやめさせるべきである。そうだろうか。その生徒は父親に言われて次の日頭を丸めてきた。何が正しいかは私にもわからない。しかし一つ言えることは「困った子は困っている子」でもある。切り捨てるのではなく、何らかの方法で救いだせないかを考えていきたい。

  • 7月28日新着図書:【少年法の制度・理論をできるだけわかりやすく説明するとともに、諸外国の制度・運用も含む「少年法」の実像を紹介しています。】
    タイトル:少年法入門
    請求記号:イワナミ320:Hi
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185671

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著者プロフィール

立教大学大学院法務研究科教授

「2013年 『刑事公判法演習』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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